「コウゾ」の版間の差分
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「紙麻(かみそ)」と言う語の[[音便#バ・マ行|音便]]より「こうぞ(かうぞ)」という語が生まれたとする説も存在するほど、古くから和紙材料として知られており、今日でも和紙の主要原料の楮としている。楮の皮の繊維は、[[麻]]に次いで長く繊維が絡み合う性質が強く、その紙は粘りが強く揉んでも丈夫な紙となる。古くは、[[檀紙]]は真弓紙とされているが、平安後期以後の檀紙はダンシと読まれ、楮紙とされている。 |
「紙麻(かみそ)」と言う語の[[音便#バ・マ行|音便]]より「こうぞ(かうぞ)」という語が生まれたとする説も存在するほど、古くから和紙材料として知られており、今日でも和紙の主要原料の楮としている。楮の皮の繊維は、[[麻]]に次いで長く繊維が絡み合う性質が強く、その紙は粘りが強く揉んでも丈夫な紙となる。古くは、[[檀紙]]は真弓紙とされているが、平安後期以後の檀紙はダンシと読まれ、楮紙とされている。 |
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楮の皮の繊維を蒸して水にさらし、細かく割いて作った糸を[[木綿 ( |
楮の皮の繊維を蒸して水にさらし、細かく割いて作った糸を[[木綿 (ゆう)|木綿]](ゆう)と言う。同じ字の木綿(もめん。[[ワタ]]の繊維)とは別のものである。[[神道]]の祭事に用いられるが、後に紙で作られた[[紙垂]]も用いられるようになった。 |
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コウゾの果実は集合果で、甘味があって食べられるが、花糸部分が残っており舌触りが悪いので、[[クワ]]の実のような果樹としての価値はない。 |
コウゾの果実は集合果で、甘味があって食べられるが、花糸部分が残っており舌触りが悪いので、[[クワ]]の実のような果樹としての価値はない。 |
2009年6月16日 (火) 01:43時点における版
コウゾ | |||||||||||||||||||||
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コウゾ
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Broussonetia kazinoki × B. papyrifera | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
コウゾ |
コウゾ(楮、学名:Broussonetia kazinoki × B. papyrifera)はクワ科の植物で、ヒメコウゾ(学名:Broussonetia kazinoki)とカジノキ(学名:B. papyrifera)の雑種である。和紙の原料としても使われている。
但し、ヒメコウゾの別名をコウゾとする場合もあるので注意を要する。
特徴
コウゾは落葉低木で、厳密にはカジノキとは異なるものであり、楮の字を用い、カジノキには梶、構、榖の字をあてているが識別は容易ではない。
古代では、植物の名前も地方によって呼び名が異なり、混同や混乱が多い。『本草綱目』や『農業全書』でも両者の差は葉に切れ込みがあるのは楮、ないのは構(=梶、カジノキ)」とするだけで種別としては「楮」に纏められてしまっている。
「紙麻(かみそ)」と言う語の音便より「こうぞ(かうぞ)」という語が生まれたとする説も存在するほど、古くから和紙材料として知られており、今日でも和紙の主要原料の楮としている。楮の皮の繊維は、麻に次いで長く繊維が絡み合う性質が強く、その紙は粘りが強く揉んでも丈夫な紙となる。古くは、檀紙は真弓紙とされているが、平安後期以後の檀紙はダンシと読まれ、楮紙とされている。
楮の皮の繊維を蒸して水にさらし、細かく割いて作った糸を木綿(ゆう)と言う。同じ字の木綿(もめん。ワタの繊維)とは別のものである。神道の祭事に用いられるが、後に紙で作られた紙垂も用いられるようになった。
コウゾの果実は集合果で、甘味があって食べられるが、花糸部分が残っており舌触りが悪いので、クワの実のような果樹としての価値はない。
耐用年数
平成20年度税制改正において、法人税等の「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」が改正され、別表第四「生物の耐用年数表」によれば平成20年4月1日以後開始する事業年度にかかるコウゾの法定耐用年数は9年となった。