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: [[不動明王]]二童子像(当寺の本尊)、[[阿弥陀如来]]像、僧形像の5体を[[凝灰岩]]の巨岩に[[半肉彫り]]で彫り出した[[磨崖仏]]。[[1961年]](昭和36年)に国の[[重要文化財]]に指定<ref name="重要文化財">{{国指定文化財等データベース|201|4968|大岩日石寺磨崖仏}}</ref><ref name="rk">[https://www.hokuriku-rail.com/Hokurikudou/Kasen/shiraiwagawa/shiraiwagawa01.html 歴史街道 旧北陸道が渡った河川 大岩山日石寺・不動明王の滝](2022年1月9日閲覧)</ref>されている。不動明王像の像高は約2.8メートル。左右に[[矜羯羅童子]](こんがらどうじ)像、[[制吒迦童子]](せいたかどうじ)像、阿弥陀如来坐像、僧形坐像(伝・[[行基]]像)が半肉彫りで彫り出されている。不動明王二童子像は平安時代後期の作で、阿弥陀如来坐像、僧形坐像は後年になって追刻されたものと思われる。[[建武 (日本)|建武]]2年([[1335年]])、不動堂が大風で倒壊した際に大破し、[[康永]]元年([[1342年]])に修理されているが、各像とも根幹部分は造像当時のまま。[[室町時代]]に[[上杉]]勢の兵火に遭い、また解体修理工事中の[[1967年]](昭和42年)[[7月23日]]に本堂が火事に遭い仁王門・三重塔を除き焼失したが(不動堂は昭和43年文化財保存施設事業として<ref name="rk" />再建され、[[1978年]](昭和53年)[[7月23日]]に全山復興記念大法会が催された<ref>『北日本新聞』1978年7月24日付朝刊10面『大岩山日石寺が復興 上市 信徒ら2000人が祝う』より。</ref>。観音堂は[[1996年]](平成8年)に再建されている<ref>[https://www.pref.toyama.jp/documents/9224/00684315.pdf 歴史と文化が薫るまちづくり事業計画書](2022年1月9日閲覧)</ref>)、磨崖仏はほとんど損傷をうけることなく今日まで残っている。 |
: [[不動明王]]二童子像(当寺の本尊)、[[阿弥陀如来]]像、僧形像の5体を[[凝灰岩]]の巨岩に[[半肉彫り]]で彫り出した[[磨崖仏]]。[[1961年]](昭和36年)に国の[[重要文化財]]に指定<ref name="重要文化財">{{国指定文化財等データベース|201|4968|大岩日石寺磨崖仏}}</ref><ref name="rk">[https://www.hokuriku-rail.com/Hokurikudou/Kasen/shiraiwagawa/shiraiwagawa01.html 歴史街道 旧北陸道が渡った河川 大岩山日石寺・不動明王の滝](2022年1月9日閲覧)</ref>されている。不動明王像の像高は約2.8メートル。左右に[[矜羯羅童子]](こんがらどうじ)像、[[制吒迦童子]](せいたかどうじ)像、阿弥陀如来坐像、僧形坐像(伝・[[行基]]像)が半肉彫りで彫り出されている。不動明王二童子像は平安時代後期の作で、阿弥陀如来坐像、僧形坐像は後年になって追刻されたものと思われる。[[建武 (日本)|建武]]2年([[1335年]])、不動堂が大風で倒壊した際に大破し、[[康永]]元年([[1342年]])に修理されているが、各像とも根幹部分は造像当時のまま。[[室町時代]]に[[上杉 (仙台市)|上杉]]勢の兵火に遭い、また解体修理工事中の[[1967年]](昭和42年)[[7月23日]]に本堂が火事に遭い仁王門・三重塔を除き焼失したが(不動堂は昭和43年文化財保存施設事業として<ref name="rk" />再建され、[[1978年]](昭和53年)[[7月23日]]に全山復興記念大法会が催された<ref>『北日本新聞』1978年7月24日付朝刊10面『大岩山日石寺が復興 上市 信徒ら2000人が祝う』より。</ref>。観音堂は[[1996年]](平成8年)に再建されている<ref>[https://www.pref.toyama.jp/documents/9224/00684315.pdf 歴史と文化が薫るまちづくり事業計画書](2022年1月9日閲覧)</ref>)、磨崖仏はほとんど損傷をうけることなく今日まで残っている。 |
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; 国の史跡 |
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[[1930年]](昭和5年)7月8日、磨崖仏のある巨岩所在地一帯は「大岩日石寺石仏」として国の[[史跡]]に指定<ref name="史跡">{{国指定文化財等データベース|401|951|大岩日石寺石仏}}</ref>された。管理者は日石寺である。 |
[[1930年]](昭和5年)7月8日、磨崖仏のある巨岩所在地一帯は「大岩日石寺石仏」として国の[[史跡]]に指定<ref name="史跡">{{国指定文化財等データベース|401|951|大岩日石寺石仏}}</ref>された。管理者は日石寺である。 |
2024年5月18日 (土) 22:12時点における最新版
日石寺 | |
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日石寺(1909年発行『富山県写真帖』) | |
所在地 | 富山県中新川郡上市町大岩163 |
位置 | 北緯36度39分43.7秒 東経137度23分27.9秒 / 北緯36.662139度 東経137.391083度座標: 北緯36度39分43.7秒 東経137度23分27.9秒 / 北緯36.662139度 東経137.391083度 |
山号 | 大岩山 |
宗旨 | 真言密宗 |
寺格 | 大本山 |
本尊 | 不動明王(磨崖仏、重要文化財) |
創建年 | 神亀2年(725年) |
開基 | 行基 |
正式名 | 大岩山 日石寺 |
別称 | 大岩不動・金剛不壊寺 |
文化財 | 大岩日石寺磨崖仏(重要文化財) |
公式サイト | 真言密宗大本山 大岩山 日石寺 |
法人番号 | 3230005002313 |
日石寺(にっせきじ)は、富山県中新川郡上市町にある真言密宗大本山の寺院。山号は大岩山(おおいわさん)で、山号から「大岩不動」の通称で知られる。別名・金剛不壊寺。
概要[編集]
寺伝では神亀2年(725年)、行基(ぎょうき)の開基と伝える。本尊は大岩壁面に刻まれた、磨崖仏の不動明王像で国の重要文化財に指定[1]されている。岩壁に刻まれた磨崖仏に覆いをかける形で本堂が建造されているため、磨崖仏の保存状態は良い。三重塔[2]と山門[3]は町指定文化財[4]。参道には名物のそうめんを売る店が多く並び、賑わっている。
また、一切衆生の六欲・根本煩悩を断つとされる、6つの龍頭から流れ落ちる六本瀧(ろっぽんだき)は、寒修行の場でもあり、毎年大寒には多くの人が参詣し、滝に打たれている[5]。
「劔岳 点の記」の映画撮影の際には撮影提供を行った。
文化財[編集]
- 国の重要文化財
- 大岩日石寺磨崖仏
- 不動明王二童子像(当寺の本尊)、阿弥陀如来像、僧形像の5体を凝灰岩の巨岩に半肉彫りで彫り出した磨崖仏。1961年(昭和36年)に国の重要文化財に指定[1][6]されている。不動明王像の像高は約2.8メートル。左右に矜羯羅童子(こんがらどうじ)像、制吒迦童子(せいたかどうじ)像、阿弥陀如来坐像、僧形坐像(伝・行基像)が半肉彫りで彫り出されている。不動明王二童子像は平安時代後期の作で、阿弥陀如来坐像、僧形坐像は後年になって追刻されたものと思われる。建武2年(1335年)、不動堂が大風で倒壊した際に大破し、康永元年(1342年)に修理されているが、各像とも根幹部分は造像当時のまま。室町時代に上杉勢の兵火に遭い、また解体修理工事中の1967年(昭和42年)7月23日に本堂が火事に遭い仁王門・三重塔を除き焼失したが(不動堂は昭和43年文化財保存施設事業として[6]再建され、1978年(昭和53年)7月23日に全山復興記念大法会が催された[7]。観音堂は1996年(平成8年)に再建されている[8])、磨崖仏はほとんど損傷をうけることなく今日まで残っている。
- 国の史跡
1930年(昭和5年)7月8日、磨崖仏のある巨岩所在地一帯は「大岩日石寺石仏」として国の史跡に指定[9]された。管理者は日石寺である。
- 町指定有形文化財[4]
- 町指定天然記念物[4]
所在地と交通[編集]
- 大岩山日石寺(大岩不動尊) 富山県中新川郡上市町大岩163
関連項目[編集]
出典[編集]
- ^ a b 大岩日石寺磨崖仏 - 国指定文化財等データベース(文化庁)
- ^ a b c “町指定文化財「大岩山日石寺三重塔」”. 上市町役場. 2017年1月15日閲覧。
- ^ a b “町指定文化財「大岩山日石寺山門」”. 上市町役場. 2017年1月15日閲覧。
- ^ a b c 上市町ホームページ(文化財一覧)
- ^ 『寒さこらえ「えい」 上市 大岩山日石寺』北日本新聞 2019年1月21日35面
- ^ a b 歴史街道 旧北陸道が渡った河川 大岩山日石寺・不動明王の滝(2022年1月9日閲覧)
- ^ 『北日本新聞』1978年7月24日付朝刊10面『大岩山日石寺が復興 上市 信徒ら2000人が祝う』より。
- ^ 歴史と文化が薫るまちづくり事業計画書(2022年1月9日閲覧)
- ^ 大岩日石寺石仏 - 国指定文化財等データベース(文化庁)
- ^ “町指定文化財「大岩山日石寺のチャンチン」”. 上市町役場. 2017年1月15日閲覧。