滋賀会館
滋賀会館 | |
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開館時の滋賀会館 | |
情報 | |
用途 | 公会堂 |
旧用途 | ホテル、結婚式場、図書館 |
事業主体 | 滋賀県 |
管理運営 | 滋賀県文化振興事業団 |
構造形式 | SRC造 |
延床面積 | 8,772,408 m² |
状態 | 解体 |
階数 | 地上4階、地下1階 |
着工 | 1952年12月28日 |
竣工 | 1954年6月15日 |
解体 | 2014年11月(2016年1月完了) |
所在地 |
〒520-0044 滋賀県大津市京町3丁目4-22 |
座標 | 北緯35度0.0分19.6秒 東経135度52.0分6.3秒 / 北緯35.005444度 東経135.868417度座標: 北緯35度0.0分19.6秒 東経135度52.0分6.3秒 / 北緯35.005444度 東経135.868417度 |
備考 | JR大津駅北口から徒歩7分 |
滋賀会館(しがかいかん)は、かつて日本の滋賀県大津市に存在した複合文化施設。
歴史
[編集]滋賀県庁本庁舎正面の県庁前交差点の北西角には滋賀県産業会館が立地していたが、1952年(昭和27年)4月に火災により焼失した。滋賀県産業会館の再建、滋賀県立公会堂、滋賀県立図書館などの建設計画を複合した施設が計画され、同年12月28日に着工、1953年(昭和28年)12月24日の上棟・命名式で滋賀会館と命名された。その後、1954年(昭和29年)6月15日に竣工、高松宮宣仁親王の臨席の元、式典が行われ開館した[1]。映画館などとして使用された大ホール、中ホールの多目的ホールのほか、県立図書館、ホテル、結婚式場、地下街などが設けられ、滋賀県庁舎とは地下道で連絡していた。1995年1月には映画館の滋賀会館シネマホールを新設。1995年から2003年までは公営、2003年から2010年までは公設民営の珍しい映画館であり、ミニシアター系作品をメインに多数の作品を上映してきた。
平成に入り老朽化および耐震性の不足により存廃が検討された結果、2008年(平成20年)9月30日に大ホールが供用廃止[2]となった後、2010年(平成22年)3月31日に文化施設としては用途廃止となり、2013年(平成25年)9月末に閉鎖され、2014年(平成26年)11月から2016年(平成28年)1月にかけて解体された。
滋賀県は「県庁周辺県有地活用促進事業(旧滋賀会館)」として、滋賀会館の跡地を利用する事業者の募集を行い、唯一応募した日本放送協会(NHK)が選定された。跡地はNHKに10億9,500万円で売却され、当初2018年(平成30年)にNHK大津放送局が移転開局する予定[3]となっていたが、2020年度内に局舎を移転、運用開始予定にリスケジュールされている。 県は4億4千万円かけて建物を解体・撤去したが、NHK側は地中に障害物が残っているとして撤去費用を要求しトラブルとなる[4]。 その後、2020年(令和2年) 9月30日にようやく大津放送局の新局舎の建物が完成。2021年(令和3年)4月にオープンした[5]。
脚注
[編集]- ^ “滋賀会館 沿革” (PDF). 総合政策部企画調整課. 滋賀県. 2016年9月15日閲覧。
- ^ “滋賀会館「大ホール」54年の歴史に幕”. びわ湖大津経済新聞 (みんなの経済新聞ネットワーク). (2008年9月25日) 2016年12月6日閲覧。
- ^ “滋賀会館跡地、NHKが10億9500万円で買い取り 大津放送局を移転、県と仮契約締結”. 産経WEST (産業経済新聞社). (2013年9月19日) 2016年12月6日閲覧。
- ^ “NHKが9千万円を県に請求 「地中に障害物」土地売買巡り”. 京都新聞 (2019年10月1日). 2019年10月1日閲覧。
- ^ “NHK大津放送局が新会館を報道公開”. 朝日新聞デジタル. (2021年4月20日). オリジナルの2021年4月20日時点におけるアーカイブ。 2021年8月5日閲覧。
関連項目
[編集]- 滋賀県民の歌 - 1954年(昭和29年)に会館の落成を記念して制定された。会館前には初代公選知事・服部岩吉の顕彰碑を兼ねた歌碑が建てられていたが、会館の廃止・解体に伴い2016年(平成28年)に県庁舎前へ移設されている。
外部リンク
[編集]- 滋賀会館
- 特集:滋賀会館シネマホール 復活(サンライズ出版『Duet』Vol.83) - 会館の沿革あり