沼久保駅
沼久保駅 | |
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![]() 駅全景(2022年9月) | |
ぬまくぼ Numakubo | |
◄CC07 西富士宮 (5.0 km) (2.3 km) 芝川► | |
![]() | |
所在地 | 静岡県富士宮市沼久保1065 |
所属事業者 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
所属路線 | ■身延線 |
キロ程 | 16.9 km(富士起点) |
電報略号 | ヌホ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗車人員 -統計年度- |
6人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1929年(昭和4年)3月10日[1][2] |
備考 | 無人駅 |
沼久保駅(ぬまくぼえき)は、静岡県富士宮市沼久保にある、東海旅客鉄道(JR東海)身延線の駅である。
歴史
[編集]- 1929年(昭和4年)3月1日:富士身延鉄道の沼久保停留場として開設[1][2]。
- 1938年(昭和13年)10月1日:富士身延鉄道を鉄道省が借上げ[1][2]。同時に沼久保駅に昇格[2]。
- 1941年(昭和16年)5月1日:国有化され国鉄身延線の駅となる[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東海が継承[1][2]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線を有する地上駅。線路はほぼ南北に走りホームはその西側に設けられている。富士宮駅管理の無人駅で、駅舎は無くホーム上に木造待合所があるのみ[3]。ホーム芝川方端は階段を通って外に出る。
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待合所(2022年9月)
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沼久保踏切(2022年9月)
利用状況
[編集]「静岡県統計年鑑」によると、2021年度(令和3年度)の1日平均乗車人員は6人である[4]。身延線の静岡県内にある駅では最も少ない。
1993年度(平成5年度)以降の推移は以下の通り。なお、2001年度(平成13年度)- 2009年度(平成21年度)の統計は非公表である。
乗車人員推移 | ||
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年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
1993年(平成 | 5年)44 | [4] |
1994年(平成 | 6年)34 | |
1995年(平成 | 7年)36 | |
1996年(平成 | 8年)33 | |
1997年(平成 | 9年)34 | |
1998年(平成10年) | 35 | |
1999年(平成11年) | 35 | |
2000年(平成12年) | 28 | |
2001年(平成13年) | 非公表 | |
2002年(平成14年) | ||
2003年(平成15年) | ||
2004年(平成16年) | ||
2005年(平成17年) | ||
2006年(平成18年) | ||
2007年(平成19年) | ||
2008年(平成20年) | ||
2009年(平成21年) | ||
2010年(平成22年) | 13 | |
2011年(平成23年) | 12 | |
2012年(平成24年) | 15 | |
2013年(平成25年) | 13 | |
2014年(平成26年) | 11 | |
2015年(平成27年) | 8 | |
2016年(平成28年) | 6 | |
2017年(平成29年) | 6 | |
2018年(平成30年) | 8 | |
2019年(令和元年) | 6 | |
2020年(令和 | 2年)5 | |
2021年(令和 | 3年)6 |
駅周辺
[編集]県道と身延線の線路は集落よりも高い位置を走っており、沼久保駅は高い築堤の上に設けられている。築堤の斜面や駅前にはJR東海の職員によって椿の木が植えられ、「沼久保椿寿園」と名付けられている[3]。
駅のホームを出ると道が二つに分かれ、右の道は舗装されていない山道で、左へ行くと沼久保踏切で線路を渡って県道25号に出ることが出来る[3]。近隣の集落へは県道に出る直前で左側に分かれる小さな道を下り、地下道で県道をくぐると出ることが出来る[3]。
駅の南東1キロメートル程の場所に流れている富士川には蓬莱橋がかかっている。川を渡った対岸は富士市となっている。
景観
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当駅からは富士山が良く見える。高浜虚子が当駅に降りた際、美しい富士山を見て
とある停車場富士の裾野で竹の秋
ぬま久保で降りる子連れ花の姥
という歌を詠んだことから、駅前にはその二つの歌の歌碑が建てられている[3]。その二つの歌碑のほかには、高浜虚子の弟子で国鉄下部駅で駅長を務めていた堤俳一佳の
沼久保の竹伐る頃を富士に雪
という歌の歌碑も建てられている[3][5]。また旅行作家の宮脇俊三は、西富士宮駅から当駅間の車窓を「車窓の富士でいちばんよい」と記している[6]。
バス路線
[編集]運行事業者 | 系統・行先 | 備考 |
---|---|---|
信興バス[注釈 1] | 宮13:富士宮駅 / 芝川会館[7] | 日祝日と年末年始は運休[8][注釈 2]。 |
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e 曽根悟(監修)(著)、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)(編)「飯田線・身延線・小海線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第3号、朝日新聞出版、2009年7月26日、22-23頁。
- ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、88-89頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c d e f g “【富士宮市】沼久保駅に地下道がある?!秘境の駅として人気の駅を深堀りしてみた!”. ヤフーニュース (2024年7月27日). 2025年4月26日閲覧。
- ^ a b “6.鉄道運輸状況(JR)” (xls). 長期時系列【統計年鑑編】(県・市町村の変遷~商業). 静岡県. 2024年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月21日閲覧。
- ^ “ふじサンハートリンク” (pdf). 富士市・富士宮市・芝川町. 2025年4月26日閲覧。
- ^ “【第3弾】静岡県民1年生・松下の静岡小旅行。日本一美しく富士山を望める!?秘境駅に行ってみた!”. @S アットエス. 静岡新聞 (2024年1月13日). 2025年4月26日閲覧。
- ^ a b “宮バス 令和7年4月1日〜 路線マップ” (pdf). 富士宮市. 宮バス. 2025年4月27日閲覧。
- ^ a b “富士急静岡バス株式会社|宮バス”. 富士急静岡バス株式会社. 2025年4月27日閲覧。