長崎バス松ヶ枝営業所

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松ヶ枝営業所建屋(表側)
建屋裏側の車両出入口
松ヶ枝営業所所属車両

長崎バス松ヶ枝営業所(ながさきバスまつがええいぎょうしょ)は、長崎県長崎市松が枝町6番6号にあり、高速バス路線、長崎市西部・北東部や長与町に至る一般路線を担当する長崎自動車の営業所である。

沿革[編集]

  • 1976年(昭和51年)9月10日 三菱鉱業セメントより駐車場用に敷地を購入[1]
  • 1978年(昭和53年)3月1日 立体駐車場が完成し、松ヶ枝営業所開設。全国初のバス専用立体駐車場となる[2]
  • 2002年(平成12年)4月29日 常盤町営業所を廃止し統合。一部路線を新設の桜の里営業所に移管[3]

構造[編集]

常盤町営業所の路線を一部分割する形で設立[2]。敷地面積が狭いため、限られた土地を有効に利用すべく地上3階と屋上の立体駐車場構造となった。1階の一部には営業所窓口と運行管理部門の事務所が設けられ、それ以外の営業所の建屋はバスの駐車場となっている。洗車ピットと給油施設は建屋向かいの敷地内に設置されている。

長崎バスの中では桜の里営業所に次ぐ規模の大きな事業所となっている[4]

事実上の前身である常盤町営業所は新地ターミナル運用に伴う拠点として建てられた経緯があり[5]、その役目を引き継いだ松ヶ枝営業所も同様に約1km離れた長崎新地ターミナルを最寄りの始発・終点として営業運転を行っている。

現行路線[編集]

二本松団地-国分町-元船町(夢彩都)線[編集]

※は一部の便のみ始発・終点として使用する。

  • 二本松団地 - 二本松口 - 国分町 -( 松ヶ枝営業所前 ※元船町方面のみ停車) - 長崎新地ターミナル - 元船町(夢彩都)※ - 長崎駅前 - ココウォーク茂里町
  • 二本松団地 - 二本松口 - 国分町 - 松ヶ枝営業所前 - 長崎新地ターミナル - 元船町(夢彩都)- 長崎県庁前(平日のみ)

長崎市の斜面地にある二本松団地と中心部の複合商業施設・夢彩都を結ぶ路線で、小型バスで運行される。愛称は「うみかぜ」。2005年(平成17年)6月1日に二本松団地 - 元船町線として開通した[6]

30分に1本の間隔で運行される。二本松団地内は、自由乗降区間になっている。2018年2月1日より、一部便が長崎県庁前へ乗り入れている。

新地〜福田線[編集]

経由番号は、福田方面行が6番・長崎新地ターミナル行が20番※は一部の便が始発・終点として使用する。

  • 長崎新地ターミナル - 大波止 - 長崎駅前 - 宝町 - 稲佐橋 - 飽の浦 - 大曲(飽の浦トンネル) - 福田車庫前 ( - 福田サンセットマリーナ)
  • 長崎新地ターミナル - 大波止 - 長崎駅前 - 宝町 - 稲佐橋 - 飽の浦 - 大曲 - 福田車庫前(- 福田サンセットマリーナ) - 小江小浦 - 柿泊※ - 式見 - 相川
  • 長崎新地ターミナル - 大波止 - 旭大橋 - 飽の浦 - 飽の浦トンネル - 福田車庫前
  • 福田車庫前→飽の浦トンネル→飽の浦→稲佐橋→宝町→長崎駅前→市役所前→万才町→中央橋→長崎新地ターミナル

長崎市中心部と西部の福田・小江地区を結ぶ路線。1936年(昭和11年)に山一バスが竹の久保 - 福田線として開通した。その後戦時中の燃料不足により山一バスが経営難となり運休、1944年(昭和19年)に長崎バスが路線権を買収し、以後長崎バスが運行を行なっている。ただし買収当時は戦時中の物資不足に加え、軍隊召集による人員不足ですぐには運行再開に至らず、1948年(昭和23年)より運行が再開された。その後徐々に路線は延長され、1954年(昭和29年)までに式見まで路線が延長された[7]。小江小浦 - 柿泊間は当初、長尺車の通行が困難な国道202号線の非常に狭く曲がりくねった山道を経由していたが、1985年(昭和60年)10月23日より新道(10月22日開通[8])の小江小浦トンネル経由となり、旧道経由は廃止された[9]

常盤町営業所統合以前より松ヶ枝営業所の担当路線となっており[10][3]、一時期桜の里営業所と共同で運行していたが、2006年(平成18年)より松ヶ枝営業所がメインの運行体制となっている[11]

上記のほかにも区間便などが存在する。日中は15分に1本の間隔で運行され、平日には中央橋(アーケード入口)発の福田車庫前行深夜バスも設定されている。通常は稲佐橋を渡り、飽の浦から入船町の大曲バス停を経由して大浜町に至る。この区間は住宅が多いものの道は狭く、大曲バス停付近には連続のヘアピンカーブも存在する。ただし通勤時間帯には福田方面発着便の一部が飽の浦トンネルを、石原行きと福田方面発便の一部は飽の浦トンネルに加えて旭大橋も経由してショートカットを行い、所要時間を短縮している。柿泊行きは一日2往復のみサンセットマリーナを経由する。

手熊以降は小江原経由の相川行きと合流し、式見までは基本的に狭く曲がりくねった住宅地沿いの旧道を通る。一部の便のみ2002年(平成14年)4月1日より海岸沿いの広い直線道路と蝶ヶ崎トンネルを通る(式見海岸通り経由)ようになり、住宅地を通らず式見漁港・相川方面へショートカットを行っている[12]。福田経由の柿泊・相川行きは小江原経由便への誤乗車を避けるため、行き先表示に運動公園 通りません」という注意書きが入れられている[注釈 1]

長崎新地-三川町(西山台団地)線[編集]

経由番号は住吉経由三川町方面行が1番・純心校前経由三川町方面行が9番、長崎新地ターミナル行が20番である。※は一部の便のみ始発・終点として使用する。

  • 長崎新地ターミナル - 市役所前(大波止) - 長崎駅前 - 宝町 - ココウォーク茂里町 - 大橋 - 住吉(純心校前) - 昭和町 - 三川橋 - 三川町※ - 西山台団地

長崎市中心部と北東部のベッドタウンである西山台とを昭和町経由で結ぶ路線である。1954年(昭和29年)8月30日より三川町行きの運行を開始[13]、1979年(昭和54年)11月19日より西山台団地へ路線が延長された[9]本原経由三川町線とは逆方向から三川町(西山台団地)に着く。

ほとんどの便が市役所・住吉経由だが、一部に大波止(純心校前経由三川町止まりが朝に1本)や純心校前を経由する便もある。日中は30分に1本の間隔で運行される。

長崎新地-恵の丘(長崎純心大学)線[編集]

経由番号は、住吉経由恵の丘行が1番・純心校前経由恵の丘行が9番、長崎新地ターミナル行が20番である。

  • 長崎新地ターミナル - 大波止 - 長崎駅前 - 宝町 - ココウォーク茂里町 - 大橋 - 純心校前 - 昭和町 - 三川橋 - 川平六枚板入口 - 流合橋(ながれあいばし) - 恵の丘(めぐみのおか)
  • 長崎新地ターミナル - 市役所前(大波止) - 長崎駅前 - 宝町 - ココウォーク茂里町 - 大橋 - 住吉 - 昭和町 - 三川橋 - 川平六枚板入口 - 流合橋 - 恵の丘

長崎市中心部と東北部山間の川平(かわびら)地区を結ぶ路線である。1974年(昭和49年)2月1日に流合橋までの路線が開通し[14]、現在の恵の丘には1978年(昭和53年)9月1日より乗り入れている[9]

終点の恵の丘には長崎純心大学があり、通学路線としての性格も強く、大橋やココウォーク茂里町が始発・終点の便もある。日中は大波止経由と市役所経由が約30分間隔で交互に運行される。多くの便は商業施設チトセピアや商店街のある住吉方面を経由するが、朝晩の一部と昼間の大波止経由の半数は、所要時間が短く長崎大学の東門や純心校のある県道113号線を経由する(純心校前経由)(市役所かつ純心校前経由はない)。なお、行先表示は「 恵の丘(長崎純心大学)」と表示される。

長崎新地-女の都団地線[編集]

経由番号は女の都団地行が1番、長崎新地ターミナル行が20番である。

  • 長崎新地ターミナル - 大波止 - 長崎駅前 - 宝町 - ココウォーク茂里町 - 大橋 - 住吉 - 昭和町 - 女の都団地

長崎市の中心部と北部のベッドタウンである女の都(めのと)地区を結ぶ路線である。1973年(昭和48年)12月29日よる運行を開始した[14]。基本的に住吉を経由して運行されるが、早朝の上りのみ純心校前を経由するものや市民病院前まで運行されるものもある。日中は20 - 40分に1本の間隔で運行される。途中の女の都入口までは経路が完全に重複する長与ニュータウン線の補完路線にもなっている(ただし本系統には市役所前を経由する便は存在しない)。

長崎新地-長与ニュータウン線[編集]

経由番号は、住吉経由長与ニュータウン行が1番・純心校前経由長与ニュータウン行が9番、長崎新地ターミナル行が20番である。

  • 長崎新地ターミナル - 市役所前(大波止) - 長崎駅前 - 宝町 - ココウォーク茂里町 - 大橋 - 住吉(純心校前) - 昭和町 - 青葉台団地 - 長与駅西口 - 池原 ‐ 長与ニュータウン

長崎市の中心部と、ベッドタウンである長与町の青葉台や長与ニュータウンを結ぶ路線である。1974年(昭和49年)9月8日に青葉台団地行きとして運行開始[14]。翌1975年(昭和50年)5月3日より長与ニュータウンへの乗り入れを行なっている[14]。青葉台団地周辺では昭和町方面側に長崎新地ターミナル行きが来、長与駅方面側に長与ニュータウン行きが来る。市内から青葉台団地への最速の路線である。

日中は20 - 30分に1本の間隔で運行される。夜間の純心校前経由を中心に、ごくわずかだが大波止を経由するものもある。

長崎新地-池原・緑ヶ丘団地線[編集]

経由番号は緑ヶ丘団地行が1番、長崎新地ターミナル行が20番である。

  • 長崎新地ターミナル - 中央橋 - 市役所前 - 長崎駅前 - 宝町 - ココウォーク茂里町 -大橋 - 住吉(純心校前、上り) - 昭和町 - 県立大学シーボルト校 - サニータウン - 池原 - 緑ヶ丘団地
  • 緑ヶ丘団地→池原→まなびの団地→県立大学シーボルト校→南陽台団地→川平有料道路→経済学部前→市役所前→万才町→中央橋→長崎新地ターミナル

長崎市の中心部と、ベッドタウンである長与町のサニータウンや緑ヶ丘団地を結ぶ路線である。1994年(平成6年)9月10日よりサニータウン行きとして運行開始[15]。その後緑ヶ丘団地まで延伸し、現在は全便が緑ヶ丘団地発着となっている。

長与ニュータウン線や本川内線の補完に当たり、運行本数は1時間当り1本。

新地〜琴の尾登口(本川内)線[編集]

経由番号は琴の尾登口行が1番、長崎新地ターミナル行が20番である。 ※は土日の1本のみ琴の尾登口線のルートでの緑ヶ丘団地行(2019年4月8日改正より)

  • 長崎新地ターミナル - 大波止 - 長崎駅前 - 宝町 - ココウォーク茂里町 - 大橋 - 住吉 - 道の尾 - 北陽台高下 - 城の平(西高田線側)- (北陽台団地) - 榎の鼻 - 青葉台団地 - 県立大学シーボルト校 - まなび野団地 - 長与駅西口 - 池原 - (緑が丘団地※) - 小原 - (隠川内) - 本川内 - 琴の尾登口
  • 琴の尾登口→本川内→緑ヶ丘団地→池原→崎尾入口→榎の鼻→城の平(西高田線側)→北陽台高下→道の尾→住吉→大橋→ココウォーク茂里町→宝町→長崎駅前→大波止→出島表門橋→長崎新地ターミナル

(早朝のみ) 長崎市の中心部と、長与町山間の本川内地区を結ぶ路線。1960年(昭和35年)8月1日より本川内行きとして運行開始[16]。2017年5月26日には北陽台団地線の運行を開始[17]。全便が道の尾と北陽台高校下を経由しており、北陽台高下までは満永方面行きの北陽台高下経由と区間が重複している。2018年4月より、全便が新道の西高田線を経由するようになった[18]。運行本数は1 - 2時間に1本程度と比較的少なく、一日数本のみ西高田線から寄り道する形で北陽台団地(ビューテラス経由と表示される)内を経由する。青葉台団地周辺では昭和町方面側に琴の尾登口行きが来、長与駅方面側に長崎新地ターミナル行きが来る。本川内バス停から徒歩数分の場所に長崎本線(旧線)の本川内駅がある。

長崎新地-長与(満永・塩床・堂崎・多良見大浦)線[編集]

経由番号は長与方面行が1番、長崎新地ターミナル行が20番である。※は一部の便のみ始発・終点として使用する。

  • 長崎新地ターミナル - 大波止 - 長崎駅前 - 宝町 - ココウォーク茂里町 - 大橋 - 住吉 - 道の尾 - (道の尾温泉) - 北陽台高下 - 城の平(さくら会館側) - 榎の鼻(丸田) - 寺の下 - 満永※(前田河内) - 馬込 - 堂崎※ - 多良見大浦
  • 長崎新地ターミナル - 大波止 - 長崎駅前 - 宝町 - ココウォーク茂里町 - 大橋 - 住吉 - 道の尾 - 南陽台中央 - 青葉台団地 - 榎の鼻 ‐ 寺の下 - 満永
  • 長崎新地ターミナル - 中央橋 - 万才町 - 市役所前 - 経済学部前 - 川平有料道路 - 青葉台団地 - 榎の鼻 - 寺の下 - 満永

長崎市の中心部と、長与町中心部・北部を結ぶ路線。1964年(昭和39年)10月15日より前田河内経由堂崎方面行きとして開通し[16]、1980年(昭和55年)11月10日より多良見大浦まで延長。満永には1986年(昭和61年)7月20日より乗り入れている[9]

日中は15 - 20分に1本の運行間隔で、1時間1本程度が堂崎または多良見大浦行き、残りは満永行きとなっている。経由地は北陽台高下経由と南陽台経由が約半数ずつ運行されている。南陽台経由において、青葉台団地周辺では昭和町方面側に長崎新地ターミナル行きが来、長与駅方面側に満永行きが来る。北陽台高校下経由は更に経由地の追加されている便があり、道の尾温泉経由が下り1本[注釈 2]、丸田経由が日中に数本、旧道ルートである前田河内経由が上下線合わせて3本運行されている。南陽台経由には経由地の追加がなく、全便満永終点で運行される。

満永バス停がある場所は満永地区の手前にあり、バス停と車庫が長与町総合公園の敷地に囲まれている。堂崎バス停は長与町の北端部付近にあり、周囲は田園地帯となっている。多良見大浦行きのバス停がある場所は諫早市多良見町に属し、同じところにある大浦バス停を始発とする長崎県営バスで諫早市街方面へ抜けることもできる(ただし本数は極めて少ない)。毎年3月~4月のお花見期間には塩床 - 堂崎間にある和三郎憩いの広場前に臨時停留所が設置される[19]

長崎新地ターミナル始発のバスは中央橋肥後銀行前を経由し、大波止経由長崎新地ターミナル行きは出島表門橋を経由する。

県外向け高速バス[編集]

長崎 - 大分「サンライト号」(昼行高速バス)
共同運行: 県営バス・大分バス大分交通
長崎バスは窓口業務を行っていない。また、以前は共同運行会社の1社である大分バスの車庫管理も担当していたが、現在は西肥バス長崎営業所に変更されている(大分交通の車庫管理は県営バスが担当)。

運行支援[編集]

京都・大阪 - 長崎「オランダ号」(夜行高速バス)

近鉄バス京都営業所による運行。

かつては2018年11月30日まで共同運行していた経緯から、近鉄バス車両の車庫管理なども担当している[2]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 小江原経由便の通る運動公園が柿泊町北東部にあるのに対し、福田経由柿泊・相川行きは運動公園から山で隔てられた柿泊町南西部の地区を通る。
  2. ^ 1時間に1往復の住吉 - 泉町 - 西崎団地線が道の尾温泉前を経由しており、地域のバス自体は確保されている。

出典[編集]

  1. ^ 私鉄の赤腕章 長崎自動車労組40年史(1996年3月3日発行)
  2. ^ a b c 75年史, p. 131.
  3. ^ a b 75年史, p. 67.
  4. ^ 2011年11月時点で106台が所属 75年史, p. 131より
  5. ^ 75年史, p. 39.
  6. ^ 75年史, p. 66.
  7. ^ 福田村, p. 15.
  8. ^ 福田村, p. 13.
  9. ^ a b c d 五十年の歩み, p. 106.
  10. ^ 五十年の歩み, p. 117.
  11. ^ 75年史, p. 71.
  12. ^ 式見50年, p. 5.
  13. ^ 五十年の歩み, p. 103.
  14. ^ a b c d 五十年の歩み, p. 105.
  15. ^ 75年史, p. 145.
  16. ^ a b 五十年の歩み, p. 104.
  17. ^ 【長崎バス】 ビューテラス北陽台線・イオンタウン長与線の運行開始!
  18. ^ 平成30年4月ダイヤ改正について
  19. ^ 和三郎憩いの広場 | 全国観光情報サイト 全国観るなび 長与町 (日本観光振興協会)

参考文献[編集]

  • 長崎市 『式見・長崎市編入50周年記念誌』、2012年12月。
  • 長崎市 『福田村・長崎市編入40年のあゆみ』、1995年11月30日。
  • 長崎自動車50周年社史編集委員会 『五十年の歩み 長崎自動車』、1986年。
  • 長崎自動車75年史編集委員会 『長崎自動車75年史 NAGASAKI BUS GROUP』、2011年12月。

座標: 北緯32度44分06秒 東経129度52分03秒 / 北緯32.734918度 東経129.867475度 / 32.734918; 129.867475