早瀬耕

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(はやせ こう、1967年[1] -)は、日本小説家東京都生まれ[1]

来歴[編集]

デビュー作の『グリフォンズ・ガーデン』は金子郁容の勧めを受け、大学の卒業論文として執筆された[1]。この作品は金子の手により出版社へと渡り、1992年に早川書房より発行された[1]。当初より小説化を志望していた早瀬であったが、作家デビュー当時、すでに早瀬はコンピュータ関連の企業へと就職していた[1]。父の言葉やデビュー作の売り上げなどから専業の小説家への道を諦めた[1]。その後、会社員として働くが、2014年に体調の問題から退職した[1]

退職後の2014年、かねてより構想していた『未必のマクベス』(早川書房)にて作家として再デビューした[1]。この『未必のマクベス』は、第17回大藪春彦賞の候補になった。文芸評論家の北上次郎は、同作について「構成のうまさが傑出している」と評した[2]2016年、短編「彼女の時間」が星雲賞日本短編部門参考候補作となった。

作品リスト[編集]

  • 『グリフォンズ・ガーデン』 早川書房、1992年4月
  • 未必のマクベス』 早川書房、2014年9月
    • 文庫版 ハヤカワ文庫JA、2017年9月
  • 『プラネタリウムの外側』ハヤカワ文庫JA、2018年3月
  • 『彼女の知らない空』 小学館文庫、2020年3月
  • 『庶務省総務局KISS室 政策白書』 ハヤカワ文庫JA、2021年2月
  • 『十二月の辞書』 小学館、2022年11月

脚注[編集]