日経虎ノ門別館

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日経虎ノ門別館

日経虎ノ門別館

地図
日経虎ノ門別館の位置(東京都区部内)
日経虎ノ門別館
情報
用途 テレビスタジオ、オフィス
設計者 入江三宅設計事務所・建築設備設計研究所[1]
施工 清水建設[1]
建築主 日本経済新聞社
構造形式 鉄骨鉄筋コンクリート造[1]
建築面積 3,169.96 m² [1]
延床面積 18,373.78 m² [1]
階数 地下1階、地上10階、塔屋1階[1]
着工 1984年6月1日[1]
竣工 1985年11月13日[1]
所在地 107-0052
日本の旗 日本 東京都港区虎ノ門4-3-12
座標 北緯35度39分50.07秒 東経139度44分36.27秒 / 北緯35.6639083度 東経139.7434083度 / 35.6639083; 139.7434083 (日経虎ノ門別館)座標: 北緯35度39分50.07秒 東経139度44分36.27秒 / 北緯35.6639083度 東経139.7434083度 / 35.6639083; 139.7434083 (日経虎ノ門別館)
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日経虎ノ門別館(にっけいとらのもんべっかん)は、東京都港区虎ノ門城山ガーデン内にあるビル。旧名は日経電波会館(にっけいでんぱかいかん)。1985年(昭和60年)11月に竣工し、2016年(平成28年)11月までテレビ東京が本社機能を置いた。

概要[編集]

80年代に入り、東京12チャンネルからテレビ東京への社名変更、テレビ大阪テレビ愛知の開局によるメガTONネットワークがスタートしたことにより業容が拡大し、港区芝公園の本社・放送センター(東京タワースタジオ、現:東京タワーメディアセンター)の改造では、もはや収容不可能に近い状態に達していた[2]。これを背景に、1982年(昭和57年)からテレビ東京は新社屋の候補地選びを開始し[2]、翌年1月の新春祝賀会の席上、中川順社長(当時)が全社員を前に「昭和59年の開局20周年を目途に新社屋建設計画の立案に着手する」と表明した[2]

新社屋は日本経済新聞社とテレビ東京が共同で仕様を決定し[2]、森ビル開発(現:森トラスト)が整備する「城山開発計画一期工事(城山ヒルズ、06年城山ガーデンに改称)」の街区内に[2][3]、建設されることになり、設計は入江三宅設計事務所・建築設備設計研究所、施工は清水建設が手掛けることになった[1]

1984年(昭和59年)4月12日の開局20周年記念日に建設地で地鎮祭を挙行し[4]、85年4月5日に上棟[5]、11月13日に竣工し、25日に竣工式が行われた。旧社屋からの一般事務部門の移転は12月7日に行われ、翌週12月9日から新社屋で業務を開始した[1]。また12月11日の深夜の放送終了時から、心臓部であるマスター自動送出設備および送出用機器、VTRの移設が開始され[6]、12月12日から新社屋にて放送を始めた[7]

日経電波会館は、地下1階、地上10階、塔屋1階の建築であり、4つのスタジオを有していた[5]

  • 第1スタジオ(650㎡)
  • 第2スタジオ(430㎡)
  • 第3スタジオ(250㎡)
  • 第4スタジオ(115㎡)

テレビ東京の移転[編集]

2016年11月、テレビ東京の本社オフィスは住友不動産六本木グランドタワーに移転したが、2つのスタジオは残され、一部の番組は現在も日経虎ノ門別館で収録し、神谷町スタジオとして運用している[8]

テレビ東京の本社機能移転後、リニューアル工事が行われ[8]日経BPNBFプラチナタワーから移転してきて、ビルの1階と5階から9階に入居。また、テレビ東京の一部の子会社(テレビ東京ミュージック、テレビ東京ヒューマン、テレビ東京ダイレクト、テレビ東京制作)もオフィスを構えるが、このうちテレビ東京ヒューマンは、2020年(令和2年)6月時点で本社を住友不動産六本木グランドタワーに移転した[9]。テレビ東京ヒューマンは2022年(令和4年)7月1日付でテレビ東京コマーシャルへ吸収合併され、テレビ東京メディアワークスに社名変更されたため、本社が旧テレビ東京コマーシャルの本社であった住友新虎ノ門ビルへ移転したが、オフィスが業務毎に分散配置されている関係で、番組編集業務を行うオフィスが3階に入居している[10]

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • テレビ東京・25年史編纂委員会 編『テレビ東京25年史』テレビ東京、1989年4月。 
  • テレビ東京 編『テレビ東京史 : 20世紀の歩み』テレビ東京、2000年4月。 

外部リンク[編集]