工藤浩

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工藤 浩(くどう ひろし、1947年3月26日 - 2020年2月19日)は、日本言語学者。専門は日本語学、特に文法論東京外国語大学名誉教授。 1982年に発表の「叙法副詞の意味と機能」で叙法副詞の定量的な分析を示し、量的な偏りが質的なものへと変貌するさまを描きだした。その他「程度副詞をめぐって」「現代日本語の文の叙法性 序章」「文の機能と叙法性」 など今日でも参照される重要な論文を執筆している。定年退職後は「三鷹日本語研究所」を主宰した。著書・主要論文以外の重要な論考(「日本語の歴史」「品詞論のはなし」「奥田靖雄論ノート」「サピア『言語』を読む」ほか)が同ホームページ上に残されている。

略歴[編集]

研究業績[編集]

  • 『副詞と文』ひつじ書房、2016年
  • 「文の機能と 叙法性」『国語と国文学』82巻8号 2005年        
  • 「副詞と 文の陳述的なタイプ」(第3章)、森山卓郎仁田義雄工藤浩『日本語の文法 3 モダリティ』 岩波書店、161-243、2000年
  • 「評価成分をめぐって」川端善明仁田義雄編『日本語文法 ─ 体系と方法』 ひつじ書房、55-72、1997年
  • 「どうしても」考、鈴木泰角田太作編『日本語文法の諸問題』 ひつじ書房、163-192、1996年
  • 「現代日本語の文の叙法性 序章」 『東京外国語大学論集』39 東京外国語大学 1989年
  • 「叙法副詞の意味と機能」 『国立国語研究所 研究報告集3』 秀英出版 1982年

脚注[編集]


外部リンク[編集]