双頭の鷲 (戯曲)
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『双頭の鷲』(そうとうのわし、仏: L'Aigle à deux têtes)は、1946年に初演されたジャン・コクトー作の戯曲。
登場人物
王妃、スタニスラス、エディット・ド・ベルグ、フェリックス・ド・ヴィレンシュタイン、フェーン伯爵、トニー
ストーリー
バイエルンの王妃は、婚礼の朝、夫たる王が暗殺されて以来、皇太后に政治を委ねて喪に服し、決して人前に素顔を見せることはなかった。国王の十年目の命日、新婚の夜を迎えるはずだったクランツ城の寝室に二人分の食事を用意させた王妃は亡き夫に話しかける。嵐の中、窓から、王の肖像画に生き写しの若者が倒れ込んでくる。若者は王妃を誹謗する詩を秘密出版した無政府主義者のスタニスラスだったが、王妃は彼が「詩の天使」であることを察知するが新しい読書係に任命する。翌日、二人の孤独な魂は急速に接近し、愛を告白しあう。そこへ陰で暗殺の糸を引く警察長官フェーンが参内する[1]。
映像化
1948年、コクトー自身の監督・脚本により映画化されている。
ミュージカル
2016年、宝塚歌劇団の宙組公演で専科所属の轟悠主演でミュージカルとして上演された。脚本・演出は植田景子。