北海道道718号忠別清水線

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一般道道
北海道道0718号標識
北海道道718号忠別清水線
総延長 77.948 km(未供用区間あり)
実延長 71.443 km
制定年 1971年昭和46年)
起点 北海道上川郡美瑛町字忠別
終点 北海道上川郡清水町字御影
接続する
主な道路
記法
北海道道75号帯広新得線
国道274号標識 国道274号
国道38号標識 国道38号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
終点の様子
新得町岩松付近

北海道道718号忠別清水線(ほっかいどうどう718ごう ちゅうべつしみずせん)は、北海道上川郡美瑛町上川郡清水町を結ぶ一般道道である。未開通区間があるが、当該個所の工事は凍結となっている。

概要[編集]

路線データ[編集]

  • 起点:北海道上川郡美瑛町字忠別
  • 終点:北海道上川郡清水町字御影(国道38号交点)
  • 総延長:77.948 km
  • 実延長:71.443 km
  • 重用延長:0.086 km
  • 未舗装延長:8.708 km
  • 未供用延長: 64.19 km

道路管理者[編集]

歴史[編集]

大雪山を縦貫する「大雪縦貫道」として計画されたが、1971年までに自然保護運動を受け中止が決定。1972年には、国立公園の特別保護地区をトンネルで抜けるルート変更案が提示され、環境庁も一時は建設容認へ動いたが[1]1973年昭和48年)に北海道開発庁が計画を断念し取り下げ、トムラウシ温泉 - 美瑛町側の工事が凍結となり現在に至る。

年表[編集]

路線状況[編集]

トムラウシ山への登山に利用され、終点側では夏には大型バスや路線バスも通行する。しかし、起点側や、終点側のトムラウシ川に架かる曙橋よりも起点側では、1.5車線路や未舗装路が多く残っている。

未供用区間[編集]

  • 上川郡美瑛町字俵真布 - 新得町字トムラウシ

道路施設[編集]

主なトンネル[編集]

  • トムラウシ第二トンネル(775 m、新得町字トムラウシ)
  • トムラウシ第一トンネル(466.6 m、新得町字トムラウシ)

主な橋梁[編集]

  • 大雪橋(70 m、ニペソツ川、新得町字トムラウシ)
  • 白雲橋(91 m、十勝川、新得町字トムラウシ)
  • 柏葉橋(241 m、ペンケキナウシ川、新得町字トムラウシ)
  • 湖水橋(74 m、-、新得町字トムラウシ)
  • 緑風橋(181 m、パンケキナウシ川、新得町字トムラウシ)
  • 東大雪橋(452 m、東大雪湖、新得町字トムラウシ)
  • 紫水橋(93 m、-、新得町字トムラウシ)
  • ペンケニコロベツ橋(68 m、ペンケニコロ川、新得町屈足基線)
  • 南岩松橋(64 m、パンケニコロ川、新得町屈足基線)
  • 佐幌橋(122 m、佐幌川、清水町字下佐幌 - 清水町字清水)

常設型ゲート[編集]

  • 俵真布ゲート(美瑛町字俵真布)

地理[編集]

起点側の開通区間は、辺別川に架かる美瑛町道朗根内上俵真布線の上俵真布橋を渡った先付近からで、川の右岸を上流へしばらく進んだ後、橋を渡って左岸を進み終了となる。付近は大雪山国立公園普通地域との境界となり、上俵真布林道のゲートがある。また起点方向へは朗根内上俵真布線を介して北海道道1116号富良野上川線に接続し、起点の美瑛町字忠別へ通行が可能。

終点側はトムラウシ自然休養林野営場付近から始まり、ユウトムラウシ川、十勝川沿いを終点まで進む。

通過する自治体[編集]

  • 上川総合振興局
    • 上川郡美瑛町
  • 十勝総合振興局
    • 上川郡新得町
    • 上川郡清水町

交差する道路[編集]

新得町
清水町

沿線にある施設など[編集]

新得町
清水町
  • 清水町立御影中学校

その他[編集]

渡辺淳一が『峰の記憶』の題材として取り上げた。

脚注[編集]

  1. ^ 「大雪山縦貫道 変更ルートで許可へ」『朝日新聞』昭和47年(1972年)9月20日朝刊、13面、22面
  2. ^ a b 「大雪縦貫道建設本決り 開発優先へ早業の決定」『朝日新聞』、1972年9月20日。
  3. ^ 1971年北海道告示第1000号
  4. ^ 1971年建設省告示第1030号
  5. ^ 「大雪山縦貫道を断念 道開発庁」『朝日新聞』、1973年10月4日、1面。
  6. ^ 2005年国土交通省告示第780号

関連項目[編集]