勤労感謝の日
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国民の祝日 |
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1月 |
元日:1月1日 成人の日:1月第2月曜日 |
2月 |
建国記念の日:2月11日 |
3月 |
春分の日:春分日 |
4月 |
昭和の日:4月29日 |
5月 |
憲法記念日:5月3日 みどりの日:5月4日 こどもの日:5月5日 |
7月 |
海の日:7月第3月曜日 |
8月 |
山の日:8月11日 |
9月 |
敬老の日:9月第3月曜日 秋分の日:秋分日 |
10月 |
体育の日:10月第2月曜日 |
11月 |
文化の日:11月3日 勤労感謝の日:11月23日 |
12月 |
天皇誕生日:12月23日 |
その他 |
休日 - 振替休日 - 国民の休日 |
勤労感謝の日(きんろうかんしゃのひ)は、日本の国民の祝日の一つである。日付は11月23日。
概要[編集]
勤労感謝の日は、国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23年7月20日法律第178号)第2条によれば、「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」ことを趣旨としている。1948年(昭和23年)に公布・施行された同法により制定された。
農業国家である日本は、古くから神々に五穀の収穫を祝う風習があった。また、その年の収穫物は国家としてもそれからの一年を養う大切な蓄えとなることから、収穫物に感謝する大事な行事として飛鳥時代の皇極天皇の時代に始まった新嘗祭(にいなめさい、しんじょうさい)の日が第二次世界大戦後のGHQの占領政策によって天皇行事・国事行為から切り離される形で改められたものが「勤労感謝の日」である。
新嘗祭は1872年(明治4年)までは旧暦11月の2回目の卯の日に行われていた。1873年に太陽暦(グレゴリオ暦)が導入されたが、そのままでは新嘗祭が翌年1月になって都合が悪いということで、新暦11月の2回目の卯の日に行うこととした。それが1873年では11月23日だった。しかし、翌1874年からは11月23日に固定して行われるようになった。11月23日という日付自体に特に深い意味はなく、日本が太陽暦を導入した年(1873年)の11月の2回目の卯の日が11月23日だったからである。
休日としての歴史は1873年公布の年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ム(明治6年太政官布告第344号)から続いている。
一時は5月1日のいわゆるメーデーに勤労感謝の日を移動させる案が浮上したが、現在は頓挫している。
日本国外の類似の祝日[編集]
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Thanksgiving Dayは、勤労感謝の日とほぼ同時期である11月第4木曜日に米国などでの祝日であるが、時期や趣旨が似ているのは偶然である。戦前日本の新嘗祭とも特段の関係はない。生産を祝う点では感謝祭に通じるが、宗教の違いがあり,勤労への感謝についてはアメリカ合衆国でのレイバー・デー(Labor Day)(9月第一月曜日)に通じる。またレイバー・デーは日本のメーデーと趣旨が似ている。勤労感謝の日が制定された1948年に日本はまだ米軍の占領下にあったが、占領軍は国家神道と結びついた新嘗祭を危険視した。当時力をもっていた占領軍の左派勢力は、米国の Labor Day と Thanksgiving Day を併せた Labor Thanksgiving Day という祝日を考案し、これを和訳したのが「勤労感謝の日」である。日本版感謝祭と言えるものはむしろ神嘗祭の方であり、新嘗祭は新米を食するなど一年の慰労(勤労への感謝)の側面も元来併せ持っている。