公卿補任

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公卿補任(くぎょうぶにん)は、日本史料朝廷の歴代の職員録。

概要[編集]

神武天皇の時代から明治元年まで各年毎に、従三位以上で太政大臣摂政関白左大臣右大臣内大臣大納言中納言参議非参議のいわゆる公卿に相当する者の名を官職順に列挙してある。記載される人名には本姓が使われる。藤原氏は、「藤原○○」ではなく略して「藤○○」と記載された。各人の名の下には、生没年、昇叙・任官などの事歴を付記している。

公卿補任の作者は未詳であり成立年代も不明であるが、「歴運記」を基に弘仁以後の分を書き足されていったものと考えられる。後年の詳細な尻付(しつけ)を伴った形態しての本書の成立は、応和から正暦あたりとみられている。なお非参議の項は、長和以後に補足されていったとみられている。

任官についてもっとも纏まった史料ではあるが、平安時代前期における記事の不正確さ[1]や政治的な事情から書き直し(遡った期日での任官など)が行われた部分もあるといわれており、実際の任官と合致しない場合がある。

脚注[編集]

  1. ^ 平安時代前期(弘仁-寛平年間)には同時代史的に国家によって編纂された正史である六国史やそこから引用された『類聚国史』・『日本紀略』などより正確な記録が存在するにも関わらず、『公卿補任』の記述と一致していない部分が多い。『公卿補任』の成立史を研究した土田直鎮の指摘以後、この時期の『公卿補任』からの引用には慎重が期されることが多い。

関連項目[編集]

集成叢書[編集]

国史大系

  • 『新訂増補国史大系 第53卷・公卿補任 第1篇』吉川弘文館 黒板勝美、国史大系編修会(編)ISBN 4642003568
  • 『新訂増補国史大系 第54卷・公卿補任 第2篇』吉川弘文館 黒板勝美、国史大系編修会(編)ISBN 4642003575
  • 『新訂増補国史大系 第55卷・公卿補任 第3篇』吉川弘文館 黒板勝美、国史大系編修会(編)ISBN 4642003582
  • 『新訂増補国史大系 第56卷・公卿補任 第4篇』吉川弘文館 黒板勝美、国史大系編修会(編)ISBN 4642003599
  • 『新訂増補国史大系 第57卷・公卿補任 第5篇』吉川弘文館 黒板勝美、国史大系編修会(編)ISBN 4642003605
  • 『新訂増補国史大系 別卷・公卿補任 索引』吉川弘文館 黒板勝美、国史大系編修会(編)ISBN 4642003614

外部リンク[編集]