今井時郎

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今井 時郎(いまい ときお、1889年2月10日 - 1972年4月11日)は、社会学者東京帝国大学教授。

1913年東京帝大哲学科社会学専修卒。1917年ロシアペトログラードに留学し、米国を経て1920年帰国。同年9月東京帝大助教授として社会学を講じる。1941年より東京市の教育局長などの要職に就くも、終戦後1948年から3年半余りの間、公職追放となる。東京学芸大学大正大学淑徳大学にて教鞭を執る。

略年譜[編集]

略年譜
1889 明治22年 2月10日 秋田県尋常師範学校教諭父彦三郎、母つなの長男として秋田県において出生
1910 明治43年 7月 第一高等学校文科卒業
1913 大正2年 7月 東京帝国大学文科大学哲学科(社会学専修)卒業
後大学院進学
1917 大正6年 3月18日 文部省外国留学生(特派)としてロシアに留学
1920 大正9年 8月7日 アメリカを経て帰朝
9月 東京帝国大学助教授(社会学第二講座担任)
1941 昭和16年 9月 東京帝国大学教授、正四位勲四等受章
1941 9月 東京市教育局長( - 1943年9月)
1944 昭和19年 4月 日本出版会理事(雑誌部長)
1945 昭和20年 10月 戦災援護会常務理事。
4月 大日本教育会常務理事( - 1946年5月)
1952 昭和27年 2月 東京学芸大学教授( - 1956年3月)
1956 昭和31年 4月 大正大学教授( - 1967年3月)
1966 昭和41年 4月 淑徳大学教授( - 1969年3月)
1966 9月 淑徳大学学長( - 1966年3月)
1972 昭和47年 4月11日 死去(享年83歳)、勲三等瑞宝章受章

著書[編集]

  • 『革命及宣伝』近衛文麿共著 冬夏社、1922年。
  • 『社会学大綱』巌松堂書店、1929年。
  • 『社会誌学研究法』巌松堂書店〈露西亜社会誌 第1分冊〉、1929年。
  • 『社会学概論』中和会事務所、1935年。
  • 『群衆社会学』高陽書院、1937年。
  • 『社会学の話』宝文館、1948年。
  • 『社会学とは何か 社会と人間』松浦孝作、関敬吾共編 誠文堂新光社、1954年。