京都府道803号加悦岩滝自転車道線

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一般府道
京都府道803号標識
京都府道803号加悦岩滝自転車道線
地図
地図
路線延長 12.1712 km
制定年 1989年
起点 京都府与謝郡与謝野町
終点 京都府与謝郡与謝野町岩滝
接続する
主な道路
記法
国道176号
国道312号
京都府道76号野田川大宮線
京都府道2号宮津養父線
国道178号
国道482号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

京都府道803号加悦岩滝自転車道線(きょうとふどう803ごう かやいわたきじてんしゃどうせん)は、京都府与謝郡与謝野町滝から与謝野町岩滝に至る一般府道

概要[編集]

大規模自転車道の枠組みで京都府道の自転車道として整備されている3路線の内の1路線である[1]

通過する一帯は野田川が流れ、終点から程近い阿蘇海の対岸には日本三景に数えられ、丹後天橋立大江山国定公園に含まれる天橋立を望むなど自然が溢れ、製織町として重要伝統的建造物群保存地区に選定されている旧加悦町と野田川下流側に位置する旧野田川町は丹後ちりめんの特産で知られる歴史と文化の豊かな地である。起点には往時の様子を現代に伝える加悦SL広場や地域の情報発信拠点として[2]活用されている道の駅シルクのまち かやのほか、大江山運動公園や野田川親水公園も整備されており、自然公園名勝、観光施設、レクリエーション施設等を結ぶという国土交通省が掲げる大規模自転車道の目的を担っている[1]

このほかに、終点の岩滝橋附近から京都丹後鉄道宮豊線との交差点附近にかけては全長3,550mのジョギングコースとしても整備されている。

路線データ[編集]

  • 起点:与謝郡与謝野町滝
  • 終点:与謝郡与謝野町岩滝
  • 路線延長:12.1712km[3]

歴史[編集]

この路線は、廃線となった加悦鉄道の軌道敷跡を整備したものである。

  • 1985年昭和60年)5月1日
    加悦鉄道が廃止される。
  • 1989年平成元年)
    京都府2番目の大規模自転車道として整備着手。
  • 1998年(平成10年)
    全線で整備完了。

路線状況[編集]

既に整備完了しており、全線が自転車歩行者のみが通行可能な自転車歩行者専用道路として利用可能である。近年では夜間のソーラーLED照明を2010年から一部区間で供用開始[4]しており、2011年以降も順次設置していく目標を掲げている[5]。また、途中には自転車道整備と併せてトイレの付帯している休憩所が2箇所設置されている。

異常時通行規制[編集]

  • 京都丹後鉄道宮豊線との交差点附近
    附近一帯は河川敷を通行するため、上流にある堂谷橋の水位計[6]が指定水位(1.80m)を超過すると通行止となる。

道路施設[編集]

  • 道の駅シルクのまち かや
    起点の国道176号交点を挟んで立地。1994年に道の駅として登録された。
  • 加悦休憩所
    加悦駅跡の敷地の一部を利用して設置。与謝野町役場加悦庁舎の北側に隣接している。
  • 野田川休憩所
    水戸谷駅跡の敷地を利用して設置。国道312号交点の南西側にある。

地理[編集]

加悦谷を縦断しており、元来は鉄道に供する路線であったために直線的な線形である。起点からすぐに野田川を渡るとほぼ一貫して北東へ向かう。しばらくは野田川と一定の距離を保ちながら並走していくが、与謝野駅附近から終点である国道178号岩滝橋北詰附近にかけては野田川沿いを下る。

通過する自治体[編集]

接続道路[編集]

沿線[編集]

自然[編集]

官公庁・公共施設[編集]

  • 与謝野町役場加悦庁舎
  • 宮津警察署加悦交番
  • 与謝野町役場野田川庁舎

教育[編集]

  • 与謝野町立加悦中学校
  • 与謝野町立加悦小学校
  • 与謝野町立三河内小学校
  • 京都府立加悦谷高等学校
  • 与謝野町立市場小学校
  • 与謝野町立江陽中学校
  • 与謝野町立山田小学校
  • 与謝野町宮津市組合立橋立中学校

鉄道[編集]

金融機関・郵便局[編集]

企業[編集]

  • 岩滝自動車教習所
  • 丹後織物工業組合岩滝加工場

余暇・観光[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 大規模自転車道”. 国土交通省. 2012年8月6日閲覧。
  2. ^ 道の駅利用案内”. 国土交通省道路局. 2012年8月8日閲覧。
  3. ^ 京都府管理道路一覧”. 京都府. 2012年8月8日閲覧。
  4. ^ 加悦岩滝自転車道・田井大垣自転車道におけるソーラーLED照明設置工事完成”. 京都府丹後広域振興局. 2012年8月6日閲覧。
  5. ^ 平成23年度 丹後土木事務所 運営目標”. 京都府丹後広域振興局. 2012年8月8日閲覧。
  6. ^ 【川の防災情報】テレメータ水位(堂谷橋)”. 国土交通省. 2012年8月8日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]