中央の入江

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中央の入江
Sinus-medii-clem1.jpg
ラテン名 Sinus Medii
英語名 Bay of the Center
直径 335 km
月面座標 北緯2度24分 東経1度42分 / 北緯2.4度 東経1.7度 / 2.4; 1.7座標: 北緯2度24分 東経1度42分 / 北緯2.4度 東経1.7度 / 2.4; 1.7
月面緯度 北緯2.4°
月面経度 東経1.7°
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中央の入江(Sinus Medii)は、小さな月の海である。地球から見た時に赤道本初子午線の交点にあり、月の表面の中央、地球に最も近い位置にあることからこの名前がついた。秤動による若干の変動はあるものの、この場所から見ると、地球は常に真上に見える。

地理[編集]

中央の入江の座標は、北緯2.4度、東経1.7度であり、直径は335㎞である。西側で島の海に接し、北側で蒸気の海に接している。

入江の東部分には、いくつかのリマ運河に似た細長い窪み)があることで知られている。北東方向にはRima Hyginusがあり、ヒュギーヌスで分断されている。東端には、220㎞の長さのRima Ariadaeusがあり、静かの海まで続いている。本初子午線をRimae Triesneckerが横断し、その西側には名前の由来となったトリスネッカーがある。

入江の北端は台地になっており、境界に沿ってマーチソンパラスがある。

また南端から南東端にも台地が広がっており、境界に沿って、西から東に向かって、フラマリオンオッポルツァーレオミュールゼーリガーの各クレーターがある。 Rima FlammarionとRima Oppolzerが入江の端に沿って、それぞれ対応するクレーターの付近にある。南東の境界には、本初子午線を分断するようにレティクスがある。

入江の中の西半分には、小さなクレーターであるブルースブラッグがある。西端近くには、シュレーターゼンメルリンクがある。

名前[編集]

イギリス天文学者ウィリアム・ギルバートは、最初にこの入江に名前を付け、「中央の島」(Insula Medilunaria )と呼んだ[1]。現在の名前は、ミヒャエル・ラングレンの1645年の月面地図に由来する[2]ヨハネス・ヘヴェリウスは、1647年の月面地図で「アドリア海」(Mare Adriaticum)[3]ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチョーリは1651年の月面地図で「暑い日の湾」(Sinus Aestuum)と記した[4]

探索[編集]

サーベイヤー4号サーベイヤー6号のミッションでは、中央の入江の中にあるブルースクレーターの西南西に着陸した。

出典[編集]

  1. ^ Ewen A. Whitaker, Mapping and Naming the Moon (Cambridge University Press, 1999), p.15
  2. ^ Ewen A. Whitaker, Mapping and Naming the Moon (Cambridge University Press, 1999), p.41, 200.
  3. ^ Ewen A. Whitaker, Mapping and Naming the Moon (Cambridge University Press, 1999), p.53, 201.
  4. ^ Ewen A. Whitaker, Mapping and Naming the Moon (Cambridge University Press, 1999), p.61, 216, 217.