ローリング族

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1990年代の2輪ローリング族

ローリング族(ローリングぞく)とは違法競走型暴走族の一種で、多くは違法改造を行い、カーブを違法走行する集団のこと。

解説[編集]

二輪車では、主に膝スリ(ツナギに付けたバンクセンサーを擦ること)やレース等の影響でハングオンで峠道を違法走行することを指し、特にバイクブームだった1970年代後半から1990年代全般までは全国の峠やワインディングロードではスポーツバイクで溢れていた。それに比例して交通事故も頻発し、関東圏では筑波山大垂水峠奥多摩周遊道路大井埠頭三増トンネル箱根山道坂トンネル、関西圏では阪奈道路六甲山南港などで暴走に興じた若者が多数死亡した。これによって社会的にも看過できない問題となり、周辺住民の苦情も増加し、警察取締・交通規制の強化が各地で為された。その後、ブームの終焉、道路へのチャッターバーやポールの増設、夜間閉鎖、若者の嗜好の変化などで、最近は減少している。

国道413号線(山梨県道志村)のガードレールに貼られたステッカー。集団の名を誇示する目的があった。

四輪車では、主にドリフト走行や、二輪と同じくどれだけ峠や都市高速首都高阪神高速)を早く走れるかが中心であるが、ビデオ映画[1]や漫画[2]、そしてゲームの影響で現実を見失い、道路設備や歩行者に被害を与える交通事故が増加し大きな社会問題となっている。

レース用コースではなく一般の公道であり、他の車や地元住民も利用する生活道路である。単独事故ならまだしも、歩行者や道路設備また他車への衝突と当て逃げひき逃げ、そして二輪や四輪車の排気音やタイヤのスキール音などの騒音の問題も発生している。その結果、全国の峠で一部が閉鎖か、夜間閉鎖になったり、速度制限、警察の取締り(白バイ・覆面パトカー)の強化、オービスの設置などが増加している。

なお、自らを「ローリング族」と自称する者は殆ど存在せず、マスコミや警察、一般市民がこれら暴走行為をするものを指して言う。また、当人たちは「走り屋」と自称することもあるが、これらの用語に明確な分類があるわけではない。共同危険型暴走族の一部には、割と裕福な者が多いローリング族を狙って襲う者がいるが、これは「走り屋狩り」と呼ばれる。

脚注[編集]

  1. ^ 首都高速トライアル」など
  2. ^ 湾岸ミッドナイト」・「頭文字D」・「ナニワトモアレ」(いずれも週刊ヤングマガジン講談社))など