ロイヤル・カレッジ・オブ・アート

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ロイヤル・カレッジ・オブ・アート
Royal College of Art
創立 1837年 - 官立デザイン学校創立
1896年 - ロイヤル・カレッジ・オブ・アートに改称
1967年 - 英国王室憲章を受け大学になる
学校種別 公立
学長 ポール・トンプソン(レクター)
学長 ジェームズ・ダイソン(プロボスト)
学生 1420人(2013/14年度)[1]
大学院生 1420人(出身国数:62カ国)
所在地
イギリスの旗 イギリス
ロンドン
キャンパス 都市型
ウェブサイト www.rca.ac.uk
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ケンジントン・ゴアにあるダーウィン棟。

ロイヤル・カレッジ・オブ・アート英語: Royal College of Art, RCA)は、イギリスのロンドンにある公立の美術大学。修士号(M.A., M.Phil.)と博士号(Ph.D.)を授与する美術系大学院大学としては世界で唯一の学校である。QS世界大学ランキングは2015年に初めてアート・デザイン分野の格付けを行ったが、そこでRCAは世界1位に選ばれた[2][3]

沿革[編集]

1837年に官立デザイン学校(Government School of Design)として創立された。1852年、リチャード・バーチェットが校長に就任する[4]。1853年、組織拡大とともに国立美術訓練学校(National Art Training School)へと名前を変え、マルボローハウスに移転した。1857年にはサウス・ケンジントンに移転した[4][5]が、女子美術学校(Female School of Art)とは違う建物に入った。19世紀の間、しばしばサウス・ケンジントン学校(South Kensington Schools)と呼ばれた。学校の主な目的は教員養成であったが、この時期の在学生には次のような人物がいた。ジョージ・クローゼン、クリストファー・ドレッサー、ルーク・フィルデス、ケイト・グリーナウェイ、ガートルード・ジーキル[4]

1896年、学校名が現在のロイヤル・カレッジ・オブ・アート(Royal College of Art)に変わり、アート・デザインの実技を重視する教育方針へと転換した[5]。グラフィックデザイン、インダストリアルデザイン、プロダクトデザインの教育が20世紀半ばに始まった。1960年代にRCAはさらに拡大し、1967年には英国王室憲章を受けた。それにより独立した大学としての地位を獲得し、自ら学位を授与することができるようになった[5]

RCAは近代イギリス彫刻が1920年代に誕生する上で重要な役割を果たした。また、1960年代のポップ・アートの発展にも寄与している。

キャンパス[編集]

RCAはセントラルロンドンのサウス・ケンジントンとバターシー地区に拠点を置いている。

ケンジントン・ゴアにある本部棟は1960年代に建てられており、第二級指定建築物となっている。デザインを担当したのはRCAの教員であるヘンリー・トーマス・キャドバリー=ブラウン、ヒュー カッソン、ロバート・グッデンのチームであった[6]

学科[編集]

RCAでは次の分野を学ぶことができる。建築、絵画、彫刻、自動車デザイン、キュレーション、写真、インダストリアルデザイン、コミュニケーションデザイン、インタラクションデザイン、テキスタイル、ファッション、陶、銀細工。デザイン史専攻の修士課程(M.A.)は、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館と共同で提供されている。また、イノベーション・デザイン・エンジニアリングの修士課程(M.A./M.Sc.)はインペリアル・カレッジ・ロンドンとの共同プログラムである。

2013年、RCAとインペリアル・カレッジ・ロンドンは国境を超えたデザインプログラムを初めて設置した。グローバル・イノベーション・デザイン連携プログラムと呼ばれるもので、学生は海外提携校でも一定期間授業を受けることになる。提携先は、アメリカのニューヨーク州ブルックリンにあるプラット・インスティテュートの大学院インダストリアルデザイン学科、そして東京の慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科である。

ランキング[編集]

2008年12月に行われた最新の研究評価事業(Research Assessment Exercise)において、RCAの研究業績全体の40%が最高評価(「4*」か「世界トップレベル(world-leading)」)を受け、美術系分野では3番目に高い評価を与えられた。なお、他分野の大学も含めて、RCAよりも高い評価を受けた大学は約50校のみである[7]

2011年4月に『モダン・ペインターズ』(雑誌)は美術業界のプロたちを対象に調査を行い、イギリスの美術大学トップ10を発表した。結果は次のとおりである。1位:ロイヤル・カレッジ・オブ・アート、2位:ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ、3位:シティ・アンド・ギルド・ロンドン美術学校、4位:スレード美術大学、5位:ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ[8]

出身者[編集]

歴代の教員[編集]

脚注[編集]

  1. ^ RCA Annual Review 2013/2014. pp. 4–5. Retrieved 2 May 2015. 
  2. ^ Ratcliffe, Rebecca; Shaw, Claire (2015年4月29日). “Six UK Universities reach the top”. Guardian. http://www.theguardian.com/higher-education-network/2015/apr/29/uk-universities-ranked-best-in-the-world-for-six-subject-areas 2015年5月2日閲覧。 
  3. ^ New Rankings of the World's Top Art Schools”. 2015年5月2日閲覧。
  4. ^ a b c Anne Pimlott Baker (2004 ). Burchett, Richard (1815–1875). Oxford Dictionary of National Biography. Oxford: Oxford University Press. Accessed February 2015. doi:10.1093/ref:odnb/3956 (要購読契約)
  5. ^ a b c Janet Foster (2000–2008). GB 1134 Royal College of Art Archive. AIM25: Archives in London and the M25 area. Accessed February 2015.
  6. ^ James Dunnett (2006). The Royal College of Art: a Study in Modern Architecture and Urbanism. Architectural Research Quarterly 10: 3–12. doi:10.1017/S1359135506000029 (要購読契約)
  7. ^ RAE 2008 quality profiles: UOA 63 Art and Design. Research Assessment Exercise 2008. Accessed February 2015.
  8. ^ http://www.cityandguildsartschool.ac.uk/news/school_news/modern_painters


参考文献[編集]

  • Christopher Frayling, The Royal College of Art: 150 Years of Art & Design (1987)

外部リンク[編集]