ルール・ブリタニア
Rule, Britannia! | |
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ルール・ブリタニア! | |
和訳例:統べよ、ブリタニア! | |
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作詞 | ジェームズ・トムソン |
作曲 | トマス・アーン(1740年) |
試聴 | |
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音楽・音声外部リンク | |
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原曲および編曲版を試聴 | |
![]() ジェイミー・マクドゥーガル(独唱)、ジェニファー・スミス(独唱)、ニコラス・マギーガン指揮フィルハーモニア・バロック・オーケストラおよび同合唱団、ドイツ・ハルモニア・ムンディ提供のYouTubeアートトラック。 | |
![]() ポール・ダニエル指揮イングリッシュ・ノーザン・フィルハーモニアおよびリーズ音楽祭合唱団、Naxos Digital Services提供のYouTubeアートトラック。 | |
![]() ノーマ・プロクター(独唱)、アンドルー・デイヴィス指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団およびロイヤル・コーラル・ソサエティ、Warner Classics提供のYouTubeアートトラック。 |
ルール・ブリタニア(英語: Rule, Britannia!、統べよ、ブリタニア!)は、イギリスの愛国歌である。イギリスを擬人化した女神ブリタニアが世界を支配するであろうと高らかに歌い上げる。
概要
[編集]スコットランド出身の詩人たるジェームズ・トムソンの「ルール・ブリタニア」の詩に、トマス・アーンによって1740年に曲がつけられた。この歌は仮装劇『アルフレッド大王』の劇末部分に含まれている。
ブリタニアとは、イギリスを擬人化した女神のことであり、つまりこの曲は、イギリスが世界を支配するであろうという気宇壮大な歌である。ロンドンで1745年に初演され、すぐに人気を博した。
ドイツの作曲家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは、この曲の旋律を編曲したものを取り入れ、管弦楽曲『ウェリントンの勝利』(作品91、1813年)を作曲しており、また同様にピアノ曲『ルール・ブリタニアによる5つの変奏曲』(WoO 79、1803年)という作品も残している。また、ドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナーも、勉強中の青年期に序曲『ルール・ブリタニア』(WWV 42、1837年)を作曲している。初期作品の中でも演奏の機会は少ない。
「Britannia rule the waves」のフレーズは、19世紀初頭から20世紀前半までのイギリス海軍による同国の世界進出を象徴した。
現在でも、BBCプロムスの最終夜にヘンリー・ウッドによる編曲『イギリスの海の歌によるファンタジア(Fantasia on British Sea Songs』の最後の1曲として演奏されることが定番になっている。この他、スコットランドのサッカークラブ、レンジャーズFCのサポーター歌でもある。
この曲を歌唱するときは、「Rule, Britannia!~never shall be slaves」の節を2~3回繰り返し「断じて奴隷とはなるまじ」と強調している場合が多い。
歌詞
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関連項目
[編集]- ユニオンジャック - イギリス国旗
- 国王陛下万歳(God Save the King) - イギリスの実質的な国歌
- 威風堂々 (行進曲)
- エルサレム (聖歌)
- 我は汝に誓う、我が祖国よ
- Heart of Oak (行進曲) - 最後の歌詞に、「ブリタニアは意気揚々と海原を掃除する(=敵を排除する)。彼女の合言葉は正義、認証符号は「自由たれ」」というフレーズが登場する。
- クール・ブリタニア - 本曲を基にした造語で、1990年代の英国カルチャーを指す。