レジェンズ・フットボール・リーグ
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Extreme Football League | |
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前身 | ランジェリー・フットボール・リーグ (2009–2012) レジェンズ・フットボール・リーグ (2013–2019) |
競技 | 女子アメリカンフットボール |
創立 | 2009年 |
代表 | ミッチ・モルタザ(Mitch Mortaza) |
開始年 | 2009年 |
参加チーム | 8(アメリカ合衆国)、4(カナダ) |
国 | ![]() ![]() |
公式サイト | http://www.lflus.com/ |
エクストリーム・フットボール・リーグ(英: Extreme Football League、通称: Xリーグ 英: X League)、旧称: レジェンズ・フットボール・リーグ(LFL)は、アメリカ合衆国で行われている女性によるインドア・アメリカンフットボールのリーグ。7人制のアメリカンフットボールで、ユニフォームがブラジャーとパンティーのランジェリー(下着)風である。2012年現在、アメリカ合衆国など45カ国以上で放送されている[1][2]。
2012年8月にLFLカナダも開始し、2013年12月にはLFLオーストラリアへ、2014年にヨーロッパへ拡張予定。さらに2014年には4地域の優勝チームが世界一を競う「LFLワールドボウル」の開始を予定していた。LFLワールドボウルの第1回大会はブラジル・サンパウロで2014年7月19日に予定されていた[3]。
2012年までは「ランジェリー・フットボール・リーグ(Lingerie Football League)」と言う名称だったが、2013年シーズンに「レジェンズ・フットボール・リーグ(Legends Football League)」へ改称された。略称は共に「LFL」。
2020年シーズンから、リーグ名を「エクストリーム・フットボール・リーグ(Extreme Football League)」へ、通称を「Xリーグ(X League)」へ改称[4][5]。なお、日本の社会人アメリカンフットボールリーグも「Xリーグ」の名を冠して運営されているが、両リーグは独立した別組織であり関係性はない[6]。
歴史[編集]
2004年の第38回スーパーボウルのハーフタイムショーの時間にぶつけるように合わせ、初めてランジェリーボウルが開催され全米の数百万人にペイ・パー・ビューで視聴された[7]。 2005年にはデニス・ロッドマンがリーグのコミッショナーに就任した[8]。
リーグ最初のシーズンは2009年9月4日に開幕した[9][10]。リーグのオフィスはカリフォルニア州ウェスト・ハリウッドにある。 テレビ放送はマイネットワークTVによって行われている。日本では2011年よりWOWOWが放映権を取得して放送された。
2012年6月15日、ユークスがリーグからライセンス許諾を受けて、ゲーム化権を取得したことを発表した[1][2]。
2013年に「ランジェリー・フットボール・リーグ」から「レジェンズ・フットボール・リーグ」へと改称され、リーグ10周年を迎えた2019年を最後に解散。翌2020年から「エクストリーム・フットボール・リーグ」(Xリーグ)として再出発することになった[6]
プレースタイル[編集]
インドアフットボールと同様のフルコンタクト方式で対戦する。選手はヘルメット、ショルダーパッド、エルボーパッド、ニーパッド、ガーター、スポーツブラ、パンティーを身につける。
試合は4クォーター制[11]。攻撃側は4回の攻撃でファーストダウンの獲得を目指す。フィールドゴールはなく、第4ダウンでも基本的には攻撃を続けるが、自陣10ヤード以内の場合はパントが可能。タッチダウンを決めた後はエクストラポイントとして、1ポイントコンバージョンで1ヤード地点からの攻撃か、2ポイントコンバージョンで3ヤードからの攻撃を行うことができる。
アリーナフットボールや他のリーグで見られる8人制とは異なり両チームからは7人ずつの選手が出場しコンチネンタル・インドアフットボールリーグと同じ50ヤードのフィールドで対戦する。各チームは20人の選手を登録することができるが1試合に出場できるのは14人までである。そのため通常3,4人の選手がオフェンス、ディフェンスの両方でプレーする。
一般的な攻撃側のフォーメーションはQB1人、RB2人、センター1人、WR3人である。一方一般的な守備側のフォーメーションはディフェンスライン2人、ラインバッカー2人、コーナーバック2人、セイフティ1人である。
フィールドはエンドゾーンからエンドゾーンが50ヤード、幅が30ヤード、エンドゾーンの深さは8ヤードであり他のインドアリーグと概ね同じである[12]。
各クォーターはそれぞれ10分間でハーフタイムが12分の長さである。同点で終了した場合は8分間のサドンデスルールの延長が行われる。
所属選手の大部分は大学またはセミプロレベルでのスポーツ経験のある選手で陸上競技、テニス、バレーボール、ソフトボール、サッカー、バスケットボール、ボディビルディングの経験があり、セミプロレベルでフットボール経験のある選手もいる。
加盟チーム[編集]
- LFL アメリカ合衆国
チーム名 | スタジアム | 本拠地 | 加盟年 |
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イースタン・カンファレンス | |||
アトランタ・スチーム | アリーナ・アット・グウィネット・センター | ジョージア州ダルース | 2013年 |
シカゴ・ブリス | シアーズ・センター | イリノイ州ホフマン・エステーツ | 2009年 |
オマハ・ハート | ラルストン・アリーナ | ネブラスカ州オマハ | 2013年 |
ニューイングランド・リバティ | ベライゾンワイアレス・アリーナ | ニューハンプシャー州マンチェスター | 2016年 |
ウェスタン・カンファレンス | |||
オースティン・アコースティク | シダー・パーク・センター | テキサス州オースティン | 2016年 |
ダラス・デザイア | ドクターペッパー・アリーナ | テキサス州フリスコ | |
ロサンゼルス・テンプテーション | シチズンズ・ビジネス・バンク・アリーナ | カリフォルニア州オンタリオ | 2009年 |
シアトル・ミスト | ショーウェア・センター | ワシントン州ケント |
注1 加盟時はフロリダ州タンパを本拠とする「タンパ・ブリーズ」で、2011年より本拠地を移動。
- LFL カナダ
チーム名 | スタジアム | 本拠地 | 加盟年 |
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LFLカナダ | |||
BCエンジェルズ | アボッツフォード・エンターテイメント&スポーツセンター | ブリティッシュコロンビア州アボッツフォード | 2012年 |
カルガリー・フィリーズ | Stampede Corral Arena | アルバータ州カルガリー | 2013年 |
レジャイナ・レイジ | ブラント・センター | サスカチュワン州レジャイナ | 2012年 |
サスカトゥーン・サイレンズ | クレジット・ユニオン・センター | サスカチュワン州サスカトゥーン |
LFL アメリカ合衆国[編集]
2009-2010シーズン[編集]
10チームがシーズン争いをすることが発表された[13]。リーグ戦は2009年9月4日から2010年1月29日までの毎週金曜日に同じカンファレンスのチーム同士がホーム・アンド・アウェーで2試合ずつ合計4試合戦う[14]。各カンファレンスの上位2チームは2月4日にマイアミで行われるプレーオフに出場しその勝者が2月6日に行われる第7回ランジェリーボウルに出場した。ロサンゼルス・テンプテイションがシカゴ・ブリスを27-14で破り優勝した[15]。
2010-2011シーズン[編集]
2010-2011シーズンは新たにオーランド・ファンタジー、ボルチモア・チャームが加わることとなり、未勝利に終わったニューヨーク・マジェスティ、デンバー・ドリームが外れることとなった。
2010年6月10日、メキシコのモントレーでオールスターゲームが行われイースタン・カンファレンスがウェスタン・カンファレンスを36-14で破った。2011年のランジェリー・ボウルはラスベガスで第45回スーパーボウルのハーフタイムの時間にぶつけて行われた。
画像[編集]
日本人選手[編集]
- 濱口芙由紀(はまぐち ふゆき) - LFL初の日本人選手。2020年からはXリーグでロサンゼルス・ブラック・ストームに所属している[16]。三重県志摩市出身。女子アメフトのWFAで、2016年から所属していたパシフィック・ウォリアーズから[17][18]、2019年にLFL時代のロサンゼルス・テンプテーションへ移籍した[19][20][21]。カルステートLA (Cal State LA) を卒業後に
法科大学院 へ進み、カリフォルニア州弁護士資格も取得している[22]。
脚注[編集]
- ^ a b “ユークスが“ランジェリー・フットボール・リーグ”のゲーム化権を取得”. ファミ通 (2012年6月15日). 2012年7月1日閲覧。
- ^ a b “すごいものが上陸しそう。ユークス,米国発の激しくセクシーな人気スポーツ「ランジェリー・フットボール・リーグ」のゲーム化権を獲得”. 4Gmaer.net (2012年6月15日). 2012年7月1日閲覧。
- ^ LFL ANNOUNCES PLANS TO PREMIERE LEAGUES IN EUROPE, CANADA AND AUSTRALIA ALONGSIDE US LEAGUE [1]
- ^ “BREAKING: Legends Football League Shuts Down After 10 Years of Service” (英語). Total Pro Sports (2019年12月14日). 2019年12月31日閲覧。
- ^ “X LEAGUE | EXTREME FOOTBALL LEAGUE” (英語). 2019年12月31日閲覧。
- ^ a b 三尾圭(スポーツフォトジャーナリスト) (2019年12月24日). “【アメフト】Xリーグがアメリカにも誕生!?”. Yahoo!ニュース. Yahoo! JAPAN. 2021年2月9日閲覧。
- ^ “Lingerie Bowl 2010 To Air During Super Bowl Half-time Show”. NowPublic (2010年2月4日). 2010年8月8日閲覧。
- ^ “Lingerie Bowl III Commissioner Dennis Rodman Announces Celebrity-Studded Line-Up and Issues a Challenge to NFL Commissioner Paul Tagliabue”. findarticles.com (2005年10月). 2012年7月8日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2010年8月8日閲覧。
- ^ “下着女性の「ランジェリー・フットボール・リーグ」が開幕”. ロイター (2009年9月4日). 2010年5月21日閲覧。
- ^ “下着姿の「ランジェリーフットボールリーグ」、米国で開幕”. AFP (2009年9月7日). 2010年2月8日閲覧。
- ^ https://lflus.com/lfl-101
- ^ “Lingerie football coming to Charlotte in 2010”. News 14 Carolina (2009年5月4日). 2009年5月5日閲覧。
- ^ http://www2.tbo.com/content/2008/apr/24/241734/lingerie-football-league-has-tryouts-tampa-team/
- ^ Hamnik, Al (2010年2月2日). “Wiping that LFL smirk off smug faces”. The Northwest Indiana Times 2010年8月8日閲覧。
- ^ Perlas, Eddie (2010年2月8日). “Chicago Bliss Fall in Lingerie Bowl”. NBC Chicago 2010年8月8日閲覧。
- ^ マネー現代編集部 (2020年8月1日). ““下着に防具”でガチ競技…!「ランジェリー・フットボール」を全米が切望するワケ ─「コロナで中止は絶対に避けたい…」”. マネー現代. 講談社. 2021年1月16日閲覧。
- ^ “鈴木と濱口「絶対に勝つ」:全米制覇へ意気込む日本人2人 ─ 28日、女子スーパーボウル”. 羅府新報社 (2018年7月24日). 2021年2月4日閲覧。
- ^ “リーグ初の日本人選手誕生:女子プロアメフトの濵口芙由紀”. 羅府新報 Rafu Shimpo. 羅府新報社 (2019年3月13日). 2021年1月18日閲覧。
- ^ “戦いの場求めた新天地でデビュー:二刀流で挑む濵口芙由紀 ─ 輝き始めた弁護士フットボーラー”. 羅府新報 Rafu Shimpo. 羅府新報社 (2019年4月11日). 2021年1月16日閲覧。
- ^ 三尾圭(スポーツフォトジャーナリスト) (2019年3月27日). “日本人初のランジェリー・フットボール選手が誕生!”. Yahoo!ニュース. Yahoo! JAPAN. 2021年1月17日閲覧。
- ^ 濱口芙由紀 (2019年3月20日). 【遂に正式契約!】日本人初レジェンズ・フットボール・リーグとの契約選手!Vol.2 (YouTube). 「Betty and Fuyuki」(鈴木弘子, 濱口芙由紀) 2021年1月19日閲覧。
- ^ 内田暁(フリーランスライター) (2019年4月16日). “痛みと夢に導かれ――日本人初のランジェリー・フットボールプレーヤー、濱口芙由紀の数奇な人生”. Yahoo!ニュース. Yahoo! JAPAN. 2021年1月18日閲覧。