コンテンツにスキップ

ラシダ・ダティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラシダ・ダティ
Rachida Dati
2024年
生年月日 (1965-11-27) 1965年11月27日(60歳)
出生地 フランスの旗 フランスブルゴーニュ地方ソーヌ=エ=ロワール県サン・レミー
所属政党 国民運動連合
共和党
無所属
内閣 ガブリエル・アタル内閣英語版
ミシェル・バルニエ内閣
フランソワ・バイル内閣英語版
第1次セバスティアン・ルコルニュ内閣
第2次セバスティアン・ルコルニュ内閣
在任期間 2024年1月11日 - 2026年2月25日
内閣 第1次・2次フランソワ・フィヨン内閣
在任期間 2007年5月18日 - 2009年6月23日
当選回数 3回
在任期間 2008年3月29日 - 現職
テンプレートを表示

ラシダ・ダティダチフランス語: Rachida Dati1965年11月27日 - )は、フランス政治家ブルゴーニュ地方ソーヌ=エ=ロワール県サン・レミー出身。かつてはガブリエル・アタル内閣、ミシェル・バルニエ内閣および第12次セバスチャン・ルコルニュ内閣において文化大臣[1]。また、フランソワ・フィヨン内閣において司法大臣を務めた。

人物・来歴

[編集]

マグレブ移民(父がモロッコ出身、母はアルジェリア出身)の二世。父はレンガ職人。ダティは、12人兄弟の2番目として生まれる。幼少時は貧しく、シャロン=シュル=ソーヌの郊外にある低家賃集合住宅で過ごした。豊かな天分を認められて、カトリック系の学校に進学する。16歳の時、看護士助手として夜働きながら学ぶ。その後もエルフ・アキテーヌ (Elf Aquitaine) 社で3年間会計担当として勤務しながら、経済学や企業統治について学ぶ。

実業家のジャン=リュック・ラガルデールフランス語版英語版の知遇を得、ラガルデール・グループの企業マトラに就職し、会計検査部門に勤務する。その後、欧州復興開発銀行に移り、ロンドン勤務を経て、金融会計検査部門に勤務した。1994年スエズ監査役、都市開発研究本部長や、フランス国民教育省の法務部門における技術顧問などを歴任した。

グランゼコールの一つ、国立司法学院 (École Nationale de la magistrature) に入学し、法曹界に転身した。受任裁判官(裁判官によって任命される)や検事代理を務めた。

2002年内相であったニコラ・サルコジの顧問に就任する。ダティはサルコジの諮問により、軽犯罪防止のための法律プロジェクトに参加している。2006年国民運動連合に入党。2007年フランス大統領選挙ではサルコジ陣営のスポークスマンを務めた。2007年より第1・2次フランソワ・フィヨン内閣で司法大臣。サルコジ同様に攻撃的な弁舌と上昇志向の持ち主であり、一部のメディアからは「女サルコジ」の異名を奉られた。2008年にパリ第7区区長選に当選し就任、2009年に司法大臣を退任。

その後、オランダにあるルノー日産自動車の企業連合統括会社の法務顧問に就任したが、その際の報酬が適切であったかどうかルノー株主より告発され、2019年6月に検察当局が捜査中であることを明かした[2]。2021年7月には、検察当局が収賄などの疑いでダティを本格捜査することを決定したことが報じられた[3]

2024年1月11日、ガブリエル・アタルの下で文化相に任命された[1]。同年11月15日、検察当局はダティと、ルノーと日産自動車の企業連合統括会社を率いていたカルロス・ゴーンについて汚職などの罪で公判請求したと発表した[4][5]。2025年7月22日、予審判事はダディとカルロス・ゴーンを汚職などの罪で起訴した[6]

2026年パリ市議会選挙英語版に出馬するため、2026年2月25日に文化相を辞任した。3月22日に決選投票が行われ、社会党エマニュエル・グレゴワール英語版に敗れ落選した[7]

不手際

[編集]

2010年9月26日、ラジオとテレビのインタビューにおいて経済問題に触れた時、インフレーション(アンフラスィヨン/inflation)をフェラチオ(フェラスィヨン/fellation)と言い間違った[8]

家族

[編集]

司法大臣時代の2009年1月2日にゾラと名付けた女児を出産したが父親は不明。前年9月に妊娠が公表された際「マスコミに話すことができるのは、わたしの私生活は込み入っているということだけ」と述べている[9]

脚注

[編集]
  1. 1 2 Gouvernement Attal : Dati à la Culture, Le Maire, Darmanin et Lecornu restent en place (フランス語). France 24 (2024年1月11日). 2024年1月12日閲覧。
  2. “仏検察、ルノー・日産統括会社の報酬巡る問題で元法相を捜査”. ロイター. (2019年6月5日) 2019年6月6日閲覧。
  3. “仏元法相を収賄容疑で捜査 日産ルノー統括会社が報酬”. 産経新聞. (2021年7月28日) 2021年7月31日閲覧。
  4. “仏検察当局 ゴーン元会長と現職文化相の公判請求 汚職などの罪”. NHK. (2024年11月16日) 2024年11月17日閲覧。
  5. “ゴーン被告らを汚職で公判請求 文化相に巨額報酬か、仏検察 本人はレバノン逃亡中”. 日刊スポーツ. (2024年11月1日) 2024年11月17日閲覧。
  6. “ゴーン被告ら汚職で起訴、フランスの予審判事 文化相に1億5千万円の弁護士報酬”. 産経新聞. (2025年7月23日) 2025年7月23日閲覧。
  7. 次期パリ市長に左派グレゴワール氏 仏地方選で極右拡大―決選投票”. 時事ドットコム (2026年3月23日). 2026年3月23日閲覧。
  8. “美人前法相、インフレ→「フェラ」言い間違い”. サンケイスポーツ. オリジナルの2010年9月30日時点におけるアーカイブ。 2010年9月28日閲覧。
  9. “フランスの独身法相が女児出産 父親は明かさず”. 47NEWS. (2009年1月3日)

外部リンク

[編集]
先代
パスカル・クレマン英語版
フランス法相
2007年 - 2009年
次代
ミシェル・アリヨ=マリー