エルフ・アキテーヌ

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エルフ・アキテーヌ (Elf Aquitaine) は、かつて存在したフランス石油会社。

概要[編集]

ERAPであった1970年に、国策としてアンタールフランス語版)(英語版を支配下に置くための大規模な事業再編を経験している。

中東に対してはイラン革命以前から資本関係を築いていた。スペインの多国籍石油トラストCEP(Compañía Española de Petróleos)を傘下に収めてから石油メジャーらしくなって、1991年ニューヨーク証券取引所に上場した。1993年には当時のイラク指導者サッダーム・フセインからイラクの油田に関して独占契約を与えられた。1996年フランス政府が保有株式を売却し黄金株を保有した。2000年にトタルフィナと合併しトタルフィナエルフとなり、そのまま2003年にトタルと改名した。エルフは現在トタルの1ブランドである。

国土の有効活用[編集]

シュルンベルジェの活躍した戦間期に油田開発が奨励された。エルフ・アキテーヌは三つの石油会社を起源とする。

  • Régie Autonome des Pétroles (RAP, founded in 1939)
  • Société Nationale des Pétroles d'Aquitaine (SNPA, founded in 1941)
  • Bureau de Recherches de Pétroles (BRP, founded in 1945)

RAPは、1939年アキテーヌ地域圏のサン=マルセでガス田を発見した。SNPAは1951年にピレネー=アトランティック県の大油田(Lacq)を発見。BRPは1956年イナメナスとハッシ・メサウド(Hassi Messaoud)の油田を見つけた。これまでアルザスロレーヌといった北東地域ばかりを開発してきた国策は大転換、戦後にフランスのあらゆる産業分野で国土の有効活用が進んだ[1]

1965年12月、RAPとBRPは Entreprise de Recherches et d'Activités Pétrolières (ERAP) を形成するために合併した。ERAP は子会社として SNPA 、Union Générale des Pétroles (UGP)、および Union Industrielle des Pétroles (UIP) を所有した。結果として新会社は油田開発、原油生産からガソリンスタンドまで、石油ビジネスの全ての課程における資産を所有、垂直統合を達成した。

1967年4月28日、ERAPの異なるブランドおよび製品はエルフ (Elf) に統一された。

ポンピドゥーの采配[編集]

1970年、富裕層の利権であるアンタールをERAPが支配する形をとるため、以下の事業再編がなされた。

1973年、ERAPが直属の子会社としてサノフィを設置した。サノフィは製薬分野における投資持株会社となった。

1976年、ERAP は Antar Pétroles de l'Atlantique と合併、Société Nationale Elf Aquitaine (SNEA) となった。

SNEAは後にエルフ・アキテーヌ (Elf Aquitaine) と改名した。イラン革命のとき、エルフ・アキテーヌはイラン石油会社(National Iranian Oil Company)に対して、サソル(Sasol)の保有高52.5%には及ばないとしても主要株主であった。

脚注[編集]

  1. ^ 膨大な開発利益が対外債務の返済に貢献した。南部(というより地中海南北両岸)の開発が進むにつれ北部にも耕地を確保しなければならなくなり、北部では政策により小作地が大規模に統合されていった。
  2. ^ 1928年にシュルンベルジェが採掘権を地主から取得。ほどなくウォルムズ・ロスチャイルドがペシェルボンへ資本参加した。
  3. ^ G. Vidalenche, "ANTAR sous le contrôle Elf-Erap", La Vie Française, 27 Mars 1970, p.22.