ユリア・チェルモシャンスカヤ

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ユリア・チェルモシャンスカヤ Portal:陸上競技
Yuliya Chermoshanskaya at Josef Odlozil Memorial in Prague 14June2010 061.jpg
選手情報
ラテン文字 Yuliya Chermoshanskaya
国籍 ロシアの旗 ロシア
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 100m, 200m
生年月日 (1986-01-06) 1986年1月6日(31歳)
出身地 ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国 ブリャンスク
身長 174cm
体重 66kg
成績
世界選手権 200m 2次予選1組5着 (2007年)
自己ベスト
60m 7秒39 (2007年, 2011年)
100m 11秒30 (2012年)
200m 22秒77 (2008年)
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ユリア・チェルモシャンスカヤYuliya Igoryevna Chermoshanskayaロシア語: Юлия Игоревна Чермошанская1986年1月6日 ‐ )は、ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国ブリャンスク出身の陸上競技選手。専門は200mが中心の短距離走2008年北京オリンピックではアンカー(4走)を務めた女子4×100mリレーで金メダルを獲得したが、自身のドーピング違反によって2016年に剥奪された。母のガリーナ・マルチュギナ1992年バルセロナオリンピック女子4×100mリレーの銀メダリスト。

経歴[編集]

2005年8月のイズミルユニバーシアード女子4×100mリレーでロシアチームのアンカーを務め、43秒62で優勝に貢献。学生の大会ながら自身初となる世界大会のメダルを獲得するとともに、1989年デュースブルク大会女子200mで金メダルを獲得した母に続く親子2代でのユニバーシアード金メダリストとなった。

オリンピックデビューとなった2008年8月の北京オリンピックには女子200mと女子4×100mリレーに出場した。女子200mは2次予選を22秒63(+0.3)の自己ベストで突破し、シニア世界大会で初の準決勝に進出。迎えた準決勝では組4着までに入れば決勝に進出できたが、結果は2次予選のタイムを更に縮める22秒57(0.0)をマークするも組5着に終わり、組4着には0秒06及ばず惜しくも決勝進出を逃した[1]。女子4×100mリレーでは予選と決勝の両ラウンドでロシアチームのアンカーを務めると、予選は優勝候補の1つであるアメリカが失格で姿を消す中、ジャマイカ(42秒24)に次ぐ全体2位(42秒87)での決勝進出に貢献した。迎えた決勝では優勝候補のジャマイカがバトンミスで途中棄権に終わる中、42秒31で優勝に貢献し[2]、母も成し遂げられなかったオリンピックの金メダル獲得という快挙を達成した。しかし、このメダルは後に剥奪された(後述参照)。

2009年8月のベルリン世界選手権には女子4×100mリレー決勝のみ出場したが、3位のドイツには0秒13及ばず、43秒00の4位でメダルを逃した(後に自身のドーピング違反により失格)[3]

ドーピング[編集]

ロシアの国家ぐるみによるドーピングが2015年秋に発覚[4]国際オリンピック委員会は最新技術を用いて2008年北京オリンピックの薬物サンプルの再検査を行った結果、チェルモシャンスカヤの検体からスタノゾロールとトゥリナボル(turinabol)の禁止薬物が検出されたため[5]、チェルモシャンスカヤの北京オリンピックの成績抹消およびロシアチームの金メダル剥奪を2016年8月16日に発表した[6][7]。その後、国際陸上競技連盟は2008年8月20日から2010年8月19日までのチェルモシャンスカヤの記録を抹消した[8]

家族[編集]

母のガリーナ・マルチュギナは100mで10秒96、200mで22秒18の自己ベストを持ち、主に200mをメインに活躍した元陸上競技選手。1992年バルセロナオリンピック女子4×100mリレーの銀メダル、1993年シュトゥットガルト世界選手権女子4×100mリレーの金メダルなど、オリンピック世界選手権を通じて4つのメダルを獲得した。

自己ベスト[編集]

記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 11秒30 (+0.3) 2012年7月14日 ロシアの旗 Yerino
200m 22秒77 (0.0) 2008年7月19日 ロシアの旗 カザン
室内
60m 7秒39 2007年2月14日
2011年1月18日
2011年2月16日
ロシアの旗 ヴォルゴグラード
ロシアの旗 モスクワ
ロシアの旗 モスクワ
200m 23秒32 2008年2月9日 ロシアの旗 モスクワ

主要大会成績[編集]

備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2005 ヨーロッパジュニア選手権 (en リトアニアの旗 カウナス 200m 優勝 23秒21 (+0.5)
4x100mR 2位 44秒70 (4走)
ユニバーシアード (en トルコの旗 イズミル 4x100mR 優勝 43秒62 (4走)
2007 ヨーロッパU23選手権 (en ハンガリーの旗 デブレツェン 200m 優勝 23秒19 (-1.1)
4x100mR 優勝 43秒67 (4走)
世界選手権 日本の旗 大阪 200m 2次予選1組5着 23秒15 (-0.2)
2008 オリンピック 中華人民共和国の旗 北京 200m 準決勝1組5着
失格
22秒57 (0.0)
DQ
自己ベスト
ドーピング処分
4x100mR 優勝
失格
42秒31 (4走)
DQ
ドーピング処分
2009 世界選手権 ドイツの旗 ベルリン 4x100mR 4位
失格
43秒00 (4走)
DQ
ドーピング処分
2010 ヨーロッパ選手権 スペインの旗 バルセロナ 200m 7位
失格
22秒67 (+0.1)
DQ
自己ベスト
ドーピング処分
4x100mR 4位
失格
42秒91 (4走)
DQ
ドーピング処分

脚注[編集]

外部リンク[編集]