ミリストイル化

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ミリストイル化(ミリストイルか、Myristoylation)は、不可逆的なタンパク質翻訳後修飾で、動物植物真菌ウイルスで見られる。この翻訳後修飾において、ミリストイル基(ミリスチン酸から誘導される)は、発生期のポリペプチドN末端グリシン残基のα-アミノ基とアミド結合で結合される。この修飾はN-ミリストイルトランスフェラーゼによって触媒され、通常は同時翻訳によるN末端のメチオニン除去の間に露わになったグリシン残基に起こる。また、ミリストイル化はアポトーシスカスパーゼが分裂する前にその内部のグリシン残基に起こる。

機能[編集]

ミリストイル化は植物における細胞膜とシグナル伝達で不可欠な役割を果たす。

参考文献[編集]

  • Podell S and Gribskov M. (2004) "Predicting N-terminal myristoylation sites in plant proteins", BMC Genomics, 5, 37.
  • Zha J, Weiler S, Oh KJ, Wei MC, Korsmeyer SJ (2000) "Posttranslational N-myristoylation of BID as a molecular switch for targeting mitochondria and apoptosis", Science 290, 1761-1765.

外部リンク[編集]