ミハイ・チクセントミハイ

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2010年のチクセントミハイ
不安覚醒フローコントロールリラクゼーション退屈アパシー心配
ミハイ・チクセントミハイフローモデルによるメンタルステート図。チャレンジレベルとスキルレベルの二軸で表される[1]

ミハイ・チクセントミハイMihaly Csikszentmihalyi, 1934年 - )は、ハンガリー出身のアメリカの心理学者。「幸福」、「創造性」、「主観的な幸福状態」、「楽しみ」の研究(いわゆるポジティブ心理学)を行う。フローの概念を提唱したことで知られる[2]。 全米教育アカデミー、全米レジャー科学アカデミー会員。『エンサイクロペディア・ブリタニカ』の編集顧問の一人。

ハンガリー語ではチークセントミハーイ・ミハーイCsíkszentmihályi Mihály)。

生涯[編集]

1934年イタリア王国領のフィウメ(現クロアチアリエカ)で生まれる[2]。父親がハンガリーの外交官を務めていたためであるが、ハンガリーの占領を機に亡命する[2]。10代の頃、カール・グスタフ・ユングの講演会を見て心理学を志す[2]

1956年、アメリカ合衆国に渡る。

1959年にシカゴ大学を卒業し、学生中に1965年に博士号を取得、作家イザベラ・セレンガと結婚し、1968年にアメリカ市民権を取得している[2]。1970年よりシカゴ大学心理学科教授、教育学科教授となる。

1970年代よりフローが提唱され、1990年の著書『フロー体験:喜びの現象学』によってまとまったものとなった[2]。このフローの概念は、ポジティブ心理学の主要な部分を占めるようになった[2]

2000年からカリフォルニア州クレアモント大学院大学英語版教授に就任[2]

著書と邦訳版[編集]

  • Beyond Boredom and Anxiety : Experiencing Flow in Work and Play (1975)
    • 『楽しむということ』今村浩明訳、思索社、1991年 のち『楽しみの社会学』今村浩明訳、新思索社、2001年
  • Halton, Eugeneとの共著, The Meaning of Things: Domestic Symbols and the Self (1981)
    • ロックバーグ・ハルトンとの共著『モノの意味:大切な物の心理学』市川孝一訳、川浦康至訳、誠信書房、2009年
  • Flow: The Psychology of Optimal Experience (1990) New York: Harper and Row. 0-06-092043-2
    • 『フロー体験:喜びの現象学』今村浩明訳、世界思想社、1996年
  • Creativity: Flow and the Psychology of Discovery and Invention (1996)
    • 『クリエイティヴィティ:フロー体験と創造性の心理学』世界思想社、2016年
  • Finding Flow: The Psychology of Engagement With Everyday Life (1997)
    • 『フロー体験入門:楽しみと創造の心理学』大森弘訳、世界思想社、2010年
  • Susan A. Jacksonとの共著, Flow in Sports : The keys to optimal experiences and performances (1999)
    • スーザン・ジャクソンとの共著『スポーツを楽しむ:フロー理論からのアプローチ』今村浩明訳、張本文昭訳、川端雅人訳、世界思想社、2005年
  • Good Business: Leadership, Flow, and the Making of Meaning (2003)
    • 『フロー体験とグッドビジネス:仕事と生きがい』大森弘訳、世界思想社、2008年

出典[編集]

  1. ^ Csikszentmihalyi, M., Finding Flow, 1997.
  2. ^ a b c d e f g h キャサリン・コーリンほか、(監修)池田健(翻訳)小須田健 「エクスタシーは、別の現実への第一歩だ ミハイ・チクセントミハイ」『心理学大図鑑』 三省堂、2013年、198-199頁。ISBN 978-4-385-16224-9The Psychology Book, 2012

外部リンク[編集]