マーシー (スティーヴ・ジョーンズのアルバム)

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マーシー
スティーヴ・ジョーンズスタジオ・アルバム
リリース
録音 カリフォルニア州 チェロキー・スタジオ、ヴィレッジ・レコーダー、イメージ・レコーディング、ベイビー・オー・レコーダーズ[1]
ジャンル ハードロック
時間
レーベル MCAレコード
プロデュース ボブ・ローズ、スティーヴ・ジョーンズ
スティーヴ・ジョーンズ、ポール・レニ(#7)[1]
専門評論家によるレビュー
スティーヴ・ジョーンズ アルバム 年表
マーシー
(1987年)
ファイアー&ガソリン
(1989年)
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マーシー』(Mercy)は、イギリス人ミュージシャン、スティーヴ・ジョーンズ1987年に発表した、ソロ名義では初のスタジオ・アルバム

解説[編集]

タイトル曲は、本作のリリース前の1986年にアメリカのテレビドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』シーズン3のエピソード「ストーンの戦争」(1986年10月3日放映)のサウンドトラックで使用された[2]。また、「ウィズ・ユー・オア・ウィズアウト・ユー」はジョナサン・デミ監督映画『サムシング・ワイルド』(1986年公開)のサウンドトラックで使用された[3]

ジョーンズ自身は2014年、The A.V. Club英語版のインタビューにおいて「俺は『マーシー』制作の1、2年前から素面になったから、楽しめるアルバムだったよ。俺にとっては、その頃から自分自身を回復させることができた」と語っている[4]

評価[編集]

Ralph Heibutzkiはオールミュージックにおいて5点満点中2.5点を付け、タイトル曲、「レイニング・イン・マイ・ハート」、「プレジャー・アンド・ペイン」に関して「ジョーンズが驚くほど熟達したバラード・ライターであることを証明した」とする一方、「サイド2では問題点が山積みになり始めている」と評している[5]。また、デニス・ハントは1987年5月31日付の『ロサンゼルス・タイムズ』紙において「驚くべきことに、攻撃的でもアグレッシヴでも大胆不敵でもない。何曲かはかなりハードにロックしているが、全体的にはむしろ物悲しい」と評している[6]

収録曲[編集]

特記なき楽曲はスティーヴ・ジョーンズ作。

  1. マーシー - "Mercy" - 5:04
  2. ギブ・イット・アップ - "Give It Up" - 4:55
  3. ザッツ・イナフ - "That's Enough" - 4:01
  4. レイニング・イン・マイ・ハート - "Raining in My Heart" - 5:33
  5. ウィズ・ユー・オア・ウィズアウト・ユー - "With You or Without You" - 4:28
  6. プレジャー・アンド・ペイン - "Pleasure and Pain" - 4:43
  7. プリティ・ベイビー - "Pretty Baby" - 6:03
  8. ドラッグズ・サック - "Drugs Suck" - 4:28
  9. スルー・ザ・ナイト - "Through the Night" - 4:37
  10. ラブ・レターズ - "Love Letters" (Edward Heyman, Victor Young) - 2:59

参加ミュージシャン[編集]

脚注・出典[編集]

  1. ^ a b Steve Jones (2) - Mercy (CD, Album) at Discogs
  2. ^ "Miami Vice" Stone's War (TV Episode 1986) - Soundtracks - IMDb
  3. ^ Something Wild (1986) - Soundtracks - IMDb
  4. ^ Harris, Will (2014年6月13日). “Steve Jones talks about acting, Sex Pistols, and life's miscellanea”. The A.V. Club. Onion Inc.. 2016年5月17日閲覧。
  5. ^ Heibutzki, Ralph. “Mercy - Steve Jones”. AllMusic. 2016年5月17日閲覧。
  6. ^ Hunt, Dennis (1987年5月31日). “Steve Jones Takes A Solo Shot”. Los Angeles Times. 2016年5月17日閲覧。