ボディ・カウント

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ボディ・カウント
Body Count
ドイツ・ヴァッケン公演(2019年8月)
基本情報
別名 Body Count feat. Ice-T
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カリフォルニア州ロサンゼルス
活動期間 1990年 - 2006年
2009年 - 現在
レーベル サイアー・レコード
ヴァージン・レコード
Escapi Music
スメリアン・レコード
センチュリー・メディア・レコード
公式サイト bodycountband.com
メンバー アイス-T
アーニー・C
イル・ウィル
ヴィンセント・プライス
ホアン・オブ・ザ・デッド
ショーン・E・ショーン
リトル・アイス
旧メンバー ムースマン
ビートマスター・V
ショーン・E・マック
D-ロック・ジ・エクスキューショナー
ジョナサン・ザ・キッド・ジェームス
グリズ
O.T.
ベンドリックス

ボディ・カウントBody Count)は、アメリカ合衆国出身のハードコア・パンクバンド。

1990年にラッパーのアイス-Tが、高校時代の友人たちと結成。作詞をアイス-T、作曲をギタリストのアーニー・Cが担当している。デビューアルバムに収録した楽曲「Cop Killer」で、物議を醸した事が知られる。

略歴[編集]

ラッパーとしてソロ活動をしていたアイス-Tがクレンショー高校(ロサンゼルス統一学区)時代の友人たちと1990年に結成。オリジナルのラインナップはアイス-T(ボーカル)、アーニー・C(リードギター)、ムースマン(ベース)、ビートマスター・V(ドラム)、D-ロック・ジ・エクスキューショナー(リズムギター)という全員黒人の構成であった。

1991年5月、アイス-Tはソロアルバム「O.G. Original Gangster」を発表し、バンド名と同名の曲を収録してこのバンドをデビューさせた。また、アイス-Tとボディ・カウントは7月から8月にかけてロラパルーザツアーに出演した。

1992年にセルフタイトルのデビューアルバムをアイス-Tが契約していたサイアー・レコード/ワーナー・ブラザーズ・レコードよりリリース。同アルバムに収録されていた警察批判の曲「Cop Killer」が物議を醸し、最終的にバンドは同曲のアルバムからの削除に追い込まれた。また、アイス-Tのソロおよびボディ・カウントとサイアーとの契約も解消された。

1993年、ボディ・カウントはジミ・ヘンドリックスのトリビュートアルバム「Stone Free: A Tribute to Jimi Hendrix」に「Hey Joe」のカヴァーで参加した。1994年、2ndアルバム「ボーン・デッド」をヴァージン・レコードよりリリース。1996年、ベーシストのムースマンが脱退し、代わってグリズが加入する。またドラムスのビートマスター・Vが白血病で死去する。1997年、ビートマスター・Vの遺作となる3rdアルバム「ヴァイオレント・ディマイズ」がリリース。2001年、グリズが脱退。同年、イギー・ポップのツアーに帯同していたムースマンがロサンゼルスで銃撃を受けて死亡。2004年にはリズムギターのD-ロックが悪性リンパ腫で死去し、オリジナルメンバーはアイス-Tとアーニー・Cの2人だけとなった。

2006年、ボディ・カウントは9年ぶりとなる4thアルバム「マーダー・フォー・ハイヤ」をインディーレーベルのEscapi Musicよりリリース。新たなラインナップはドラムスのO.T.に加えて、ベーシストにヴィンセント・プライス、リズムギターにベンドリックスが加入している。しかし、この後バンドは活動休止期間に入る。

2014年、復活作となる8年ぶりの5thアルバム「Manslaughter」をスメリアン・レコードよりリリース[1]。ドラムスがイル・ウィル、リズムギターがホアン・オブ・ザ・デッドに交代していた。

2017年、6thアルバム「Bloodlust」をセンチュリー・メディア・レコードよりリリース。本作にはデイヴ・ムステインメガデス)、マックス・カヴァレラソウルフライ)、ランディー・ブライ(ラム・オブ・ゴッド)がゲストで参加している[2]

メンバー[編集]

※2019年8月時点

現ラインナップ[編集]

  • アイス-T (Ice-T) - ボーカル(1990年–2006年、2009年-現在)
    • 本名トレイシー・ローレン・マロウ (Tracy Lauren Marrow)
  • アーニー・C (Ernie C) - リードギター、バックボーカル(1990年–2006年、2009年-現在)
    • 本名アーニー・カニガン (Ernie Cunnigan)
  • ショーン・E・ショーン (Sean E Sean) - サンプラー、バックボーカル(1990年–2001年、2008年-現在)
  • ヴィンス・デニス (Vince Dennis) - ベース、バックボーカル(2001年–2006年、2009年-現在)
    • スティール・プロフェット (Steel Prophet) というバンドでも活動。ボディ・カウントではヴィンセント・プライス (Vincent Price) 名義を使用。
  • イル・ウィル (Ill Will) - ドラムス(2008年-現在)
    • 本名ウィリアム・ドーシー・ジュニア (William Dorsey Jr.)
  • ホアン・ガルシア (Juan Garcia) - リズムギター、バックボーカル(2013年-現在)
    • アバトワール (Abattoir) 、エージェント・スティール (Agent Steel) 、イーヴルデッド (Evildead) といったバンドで活動。ボディ・カウントではホアン・オブ・ザ・デッド (Juan of the Dead) 名義を使用。
  • リトル・アイス (Little Ice) - バックボーカル(2016年-現在)
    • 本名トレイシー・マロウ・ジュニア (Tracy Marrow Jr.)。アイス-Tの実の息子。

旧メンバー[編集]

  • ビートマスター・V (Beatmaster V) – ドラムス(1990年-1996年)
    • 本名ヴィクター・レイ・ウィルソン (Victor Ray Wilson)。白血病で1996年死去。
  • ムースマン (Mooseman) – ベース、バックボーカル(1990年–1996年)
    • 本名ロイド・ロバーツ3世 (Lloyd Roberts III)。2001年、銃撃で死亡。
  • ショーン・E・マック (Sean E. Mac) – バックボーカル(1990年-2001年)
  • D-ロック・ジ・エクスキューショナー (D-Roc the Executioner) – リズムギター、バックボーカル(1990年-2004年)
  • ジョナサン・ザ・キッド・ジェームスJonathon "the Kidd" James – ドラムス(1996年)
  • グリズ (Griz) – ベース、バックボーカル(1996年–2001年)
  • O.T. – ドラムス(1996年-2008年)
  • ベンドリックス (Bendrix) – リズムギター、バックボーカル(2004年-2013年)

ディスコグラフィー[編集]

アルバム[編集]

  • ボディ・カウント Body Count (1992年、サイアー) #26 US
  • ボーン・デッド Born Dead (1994年、ヴァージン) #74 US
  • ヴァイオレント・ディマイズ Violent Demise: The Last Days(1997年、ヴァージン)
  • マーダー・フォー・ハイヤ Murder 4 Hire(2006年、Escapi)
  • Manslaughter(2014年、スメリアン) #102 US
  • Bloodlust(2017年、センチュリー・メディア) #157 US

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • ソーレン・ベイカー『ギャングスター・ラップの歴史 スクーリー・Dからケンドリック・ラマーまで』塚田桂子訳・解説、DU BOOKS、2019年9月。

外部リンク[編集]