ホリーズ

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ザ・ホリーズ
The Hollies
The Hollies (1965).png
左から、エリック・ヘイドック、アラン・クラーク、グラハム・ナッシュ、トニー・ヒックス、ボビー・エリオット(1964年)
基本情報
出身地 イングランドの旗 イングランド サルフォード
ジャンル ポップ・ロック
ソフト・ロック
ロックンロール
ビート・ミュージック
活動期間 1962年 - 現在
レーベル イギリスの旗パーロフォン
アメリカ合衆国の旗エピック
共同作業者 CSN&Y
グレアム・グールドマン
公式サイト www.hollies.co.uk
メンバー トニー・ヒックス
ボビー・エリオット
レイ・スタイルズ
イアン・パーカー
ピーター・ハワース
スティーヴ・ラウリ
旧メンバー メンバーを参照
バディ・ホリー

ザ・ホリーズ: The Hollies)は、イギリスロックバンド

バンド名の由来[編集]

ホリーズというバンド名は、メンバーが好きだったバディ・ホリー(Buddy Holly)に由来するという説と、命名時期がクリスマス・シーズンでヒイラギ(holly)に由来するという説、またその2つを掛け合わせたという説がある。

来歴[編集]

ホリーズ誕生からデビューへ[編集]

ホリーズの始まりは、アラン・クラークとグラハム・ナッシュの2人が5歳の時にマンチェスター市内の小学校の同級生として出会ったことが契機となっている。2人は親友となり、ギターを弾きながら歌うコーラス・デュオを結成。エヴァリー・ブラザーズの影響をうけた「リッキー・アンド・デイン(ヤング)」というこのデュオは活動の場を広げ、エリック・ヘイドックがベーシストとして在籍していたバンドとの共演を経て、2人はヘイドックと意気投合し新バンドの結成を思い立つ。そしてドラムのドン・ラスボーン、リードギターのヴィック・ファレルを加え、1962年に「ドミネイターズ・オブ・リズム」というバンドが結成された。

同年12月、マンチェスターの名門ライブハウス、オアシス・クラブに出演した際、楽屋で『バンド名の紹介はどうする?』とクラブの人間に問われたメンバーは、『そうだなぁ。今夜はホリーズと紹介しておいてくれ』と答える。ホリーズ誕生の瞬間である。当時の英国北部は、加熱するビートルズ人気を受けてデビューを目指すバンドが多かった。ファレルは安定した生活を捨ててプロになることに難色を示し、バンドを脱退してしまう。ギタリスト不在となったホリーズの急場を凌ごうとチーサムが目を付けたのは、マンチェスター近郊で活躍していたアマチュア・バンド「ザ・ドルフィンズ」のギタリストで16歳のトニー・ヒックスだった。

1963年1月、ホリーズの演奏を観に訪れたロン・リチャーズは彼らの才能と可能性を確信し、すぐさまEMIのオーディションに呼び彼らは合格した。ホリーズは、EMIパーロフォンからのデビューが決定する。1963年4月に、ホリーズのプロとして初のレコーディングが、アビー・ロードにあるEMIスタジオで行われる。ホリーズはその後、数多くの曲をこのアビー・ロード・スタジオで録音することとなる。そして翌5月にシングル「(Ain't That) Just Like Me」でレコード・デビュー[1]。全英25位という幸先の良いスタートを切った。だが、ラスボーンの技量に満足していなかったリチャーズはドラマーの交代を勧め、ラスボーンはロード・マネージャーに転向。新しいドラマーには、ヒックスの「ザ・ドルフィンズ」時代の僚友であったボビー・エリオットが抜擢される。

ドラマーがエリオットに交代し、ホリーズは一気に加速を始める。11月に発表した3枚目のシングル「ステイ」が初の全英トップ・テン入りを果たし、翌1964年1月に発売したファースト・アルバム『ステイ・ウィズ・ザ・ホリーズ』は、全英2位の大ヒットを記録する。この人気により、デビュー1年未満の新人バンドでありながら、3月にはNMEポールウィナーズ・コンサート出演の栄誉を勝ち取ることとなった。1966年のシングル「バス・ストップ[2]はホリーズにとって記念すべき一曲となった。「バス・ストップ」は全英5位、全米でも5位にまで昇る大ヒット曲となり、ホリーズの世界的な知名度を上昇させた[3]。「バス・ストップ」は21世紀に入ってからもラジオでオンエアされるなど、エバーグリーンな一曲となっている。

1967年6月、サイケデリック色の強いアルバム『エヴォリューション』を発表。シングルでは「キャリー・アン」、「キング・マイダス」(作詞作曲はグラハム・ナッシュ)などを発表。同年11月にはコンセプト・アルバム『バタフライ』を発表した。この件と、次のアルバムでボブ・ディランを取り上げることについて、時期尚早と難色を示したグラハム・ナッシュは1968年末に脱退。ナッシュは、ザ・バーズを脱退したデヴィッド・クロスビーバッファロー・スプリングフィールドスティーブン・スティルスと共にクロスビー、スティルス&ナッシュを結成した。後にニール・ヤングも加わり、CSN&Yとなった。なおナッシュ離脱前の1968年4月に、大手町のサンケイホール渋谷公会堂で来日公演を果たしている。

一方のホリーズは1969年2月スインギン・ブルージーンズのテリー・シルヴェスターを加えシングル「ごめんねスザンヌ」を発表。また同年5月、アルバム『ホリーズ・シング・ディラン』を発表した。1972年には「ロング・クール・ウーマン」(喪服の女)が全米でもヒットした[4]。さらにソフトロックの「安らぎの世界へ」[5](1974年)もヒットしている。

その後は、1980年代にカムバック・ヒットを放ったのが目立つ程度だが、グループは音楽活動を継続し、ファンを喜ばせた。1996年、『Buddy Holly Tribute - Not Fade Away』に収録の「Peggy Sue Got Married」はバディ・ホリーのオリジナル音源にホリーズがコーラスと演奏を加えたものである。このレコーディングのためにナッシュが一時的に復帰した。2000年にアラン・クラーク が癌の妻を看病するため脱退。ザ・ムーブ のカール・ウェインが後任として加入するも2004年に他界。その後、ピーター・ハワースが加入し、2006年には23年ぶりのアルバム『ステイン・パワー』、2009年にはピーター・ハワース加入後2作目のアルバム『ゼン・ナウ・オールウェイズ』を発表している。

2010年ロックの殿堂入りを果たす。

メンバー[編集]

現在のラインナップ
  • トニー・ヒックス (Tony Hicks) – リード・ギター、バック・ボーカル (1963年–)
  • ボビー・エリオット (Bobby Elliott) – ドラム (1963年–)
  • レイ・スタイルズ (Ray Stiles) – ベース (1986年–1990年、1991年–)
  • イアン・パーカー (Ian Parker) – キーボード (1991年–)
  • ピーター・ハワース (Peter Howarth) – リード・ボーカル、リズム・ギター (2004年–)
  • スティーヴ・ラウリ (Steve Lauri) – リズム・ギター、バック・ボーカル (2004年–)
旧メンバー
  • アラン・クラーク (Allan Clarke) : リード・ボーカル、ハーモニカ、ギター (1962年-1971年、1973年-1978年、1978年-1999年)
  • グラハム・ナッシュ (Graham Nash) : リズム・ギター、ボーカル (1962年-1969年、1982年-1983年、1995年-1996年)
  • エリック・ヘイドック (Eric Haydock) : ベース (1962年-1966年)
  • ドン・ラスボーン (Don Rathbone) : ドラム (1962年-1963年)
  • バーニー・カルヴァート (Bernie Calvert) : ベース、ピアノ (1966年-1981年)
  • テリー・シルヴェスター (Terry Sylvester) : リズム・ギター、ボーカル (1969年-1981年)
  • ミカエル・リックフォース (Mikael Rickfors) : リード・ボーカル、ハーモニカ、ギター (1971年-1973年)
  • アラン・コーツ (Alan Coates) : ギター、ボーカル (1981年-2004年)
  • デニス・ハインズ (Denis Haines) : キーボード (1981年-1988年)
  • スティーヴ・ストラウド (Steve Stroud) : ベース (1981年-1985年)
  • カール・ウェイン (Carl Wayne) : リード・ボーカル (2000年-2004年)

ディスコグラフィ[編集]

アルバム[編集]

UKアルバム

  • 『ステイ・ウィズ・ザ・ホリーズ』 - Stay with The Hollies (1964年)
  • 『イン・ザ・ホリーズ・スタイル』 - In The Hollies Style (1964年) ※旧邦題『これがホリーズ・スタイル』
  • 『ホリーズ』 - Hollies (1965年) ※旧邦題『ホリーズ登場!』
  • 『ウッド・ユー・ビリーヴ?』 - Would You Believe? (1966年)
  • 『フォー・サーテン・ビコーズ』 - For Certain Because (1966年)
  • 『エヴォリューション』 - Evolution (1967年)
  • 『バタフライ』 - Butterfly (1967年)
  • 『ホリーズ・シング・ディラン』 - Hollies Sing Dylan (1969年)
  • 『ホリーズ・シング・ホリーズ』 - Hollies Sing Hollies (1969年)
  • 『コンフェッションズ・オブ・ザ・マインド』 - Confessions of the Mind (1970年)
  • 『ディスタント・ライト』 - Distant Light (1971年)
  • 『ロマニー』 - Romany (1972年)
  • 『アウト・オン・ザ・ロード』 - Out on the Road (1973年)
  • Hollies (1974年)
  • Another Night (1975年)
  • Write On (1976年)
  • 『ロシアン・ルーレット』 - Russian Roulette (1976年)
  • A Crazy Steal (1978年)
  • 『531-7704』 - Five Three One-Double Seven o Four (1979年)
  • バディ・ホリー』 - Buddy Holly (1980年)
  • ホワット・ゴウズ・アラウンド』 - What Goes Around... (1983年)
  • 『ステイン・パワー』 - Staying Power (2006年)
  • Then, Now, Always (2009年)

USアルバム

  • 『ヒア・アイ・ゴー・アゲイン』 - Here I Go Again (1964年)
  • 『ヒア!ヒア!』 - Hear! Here! (1965年)
  • 『ビート・グループ!』 - Beat Group! (1966年)
  • 『バス・ストップ』 - Bus Stop (1966年)
  • Stop! Stop! Stop! (1967年)
  • Evolution (1967年)
  • Dear Eloise / King Midas in Reverse (1967年)
  • Words and Music by Bob Dylan (1969年)
  • He Ain't Heavy, He's My Brother (1969年)
  • 『ムーヴィング・フィンガー』 - Moving Finger (1970年)
  • Distant Light (1972年)
  • Romany (1972年)
  • Out on the Road (1973年)
  • Hollies (1974年)
  • Another Night (1975年)
  • A Crazy Steal (1978年)
  • What Goes Around... (1983年)

シングル[編集]

基本的にUKでのリリースに基づく。

  • "(Ain't That) Just Like Me" / "Hey What's Wrong With Me" (1963年)
  • サーチン」 - "Searchin'" / "Whole World Over"
  • "Stay" / "Now's The Time"
  • "Just One Look" / "Keep Off That Friend of Mine" (1964年)
  • "Here I Go Again" / "Baby That's All"
  • "We're Through" / "Come on Back"
  • "Yes I Will" / "Nobody" (1965年)
  • "I'm Alive" / "You Know He Did"
  • "Look Through Any Window" / "So Lonely"
  • 恋をするなら」 - "If I Needed Someone" / "I've Got a Way of My Own"
  • "I Can't Let Go" / "Running Through the Night" (1966年)
  • バス・ストップ」 - "Bus Stop" / "Don't Run And Hide"
  • "After The Fox" / "The Fox-Trot" (Side B not by the Hollies)
  • ストップ・ストップ・ストップ」 - "Stop! Stop! Stop!" / "It's You"
  • 恋のカルーセル」 - "On a Carousel" / "All the World Is Love" (1967年)
  • キャリー・アン」 - "Carrie Anne" / "Signs That Will Never Change" (1967年)
  • 「キング・マイダス」 -"King Midas in Reverse" / "Everything Is Sunshine" (1967年)
  • "Jennifer Eccles" / "Open Up Your Eyes" (1968年)
  • "Listen to Me" / "Do the Best You Can" (1968年)
  • ごめんねスザンヌ」 - "Sorry Suzanne" / "Not That Way at All" (1969年)
  • 「兄弟の誓い」 -"He Ain't Heavy, He's My Brother" / "'Cos You Like to Love Me" (1970年)
  • 「迷える僕」 -"I Can't Tell the Bottom From the Top" / "Mad Professor Blyth" (1970年)
  • 「懐かしのガソリン・アレー」 -"Gasoline Alley Bred" / "Dandelion Wine" (1970年)
  • "Hey Willy" / "Row the Boat Together" (1971年)
  • 「ロング・クール・ウーマン (喪服の女)」 -"Long Cool Woman in a Black Dress" / "Cable Car" (1972年)
  • "The Baby" / "Oh Granny"
  • "Magic Woman Touch" / "Indian Girl"
  • "The Day That Curly Billy Shot Down Crazy Sam Mcgee" / "Born a Man" (1973年)
  • 「安らぎの世界へ」 -"The Air That I Breathe" / "No More Riders" (1974年)
  • "Son of a Rotten Gambler" / "Layin' to the Music"
  • "I'm Down" / "Hello Lady Goodbye"
  • "Sandy (4th Of July, Asbury Park)" / "Second Hand Hang-Ups" (1975年)
  • "Boulder to Birmingham" / "Crocodile Woman" (1976年)
  • "Star" / "Love Is the Thing"
  • "Daddy Don't Mind" / "C'mon"
  • "Wiggle That Wotsit" / "Corrine"
  • "Hello to Romance" / "48 Hour Parole" (1977年)
  • "Amnesty" / "Crossfire"
  • "Something to Live For" / "Song of the Sun" (1979年)
  • "Soldier's Song" / "Draggin' My Heels" (1980年)
  • "Heartbeat" / "Take Your Time"
  • "Holliedaze" / "Holliepops" (1981年)
  • "Take My Love and Run" / "Driver"
  • ストップ・イン・ザ・ネイム・オブ・ラヴ」 - "Stop! In the Name of Love" / "Musical Pictures" (1983年)
  • "Too Many Hearts Get Broken" / "You're All Woman" (1985年)
  • "This Is It" / "You Gave Me Strength" (1987年)
  • "Reunion of the Heart" / "Too Many Hearts Get Broken"
  • "He Ain't Heavy, He's My Brother" / "Carrie" (1988年, Reissue)
  • "Find Me a Family" / "No Rules" (1989年)
  • "Purple Rain / Naomi" / "Two Shadows" (1990年, On sale at concert venues only)
  • "The Woman I Love" / "Purple Rain (Live)" (1993年)
  • "Hope" / "Shine on Me" (2005年)
  • "So Damn Beautiful" / "Too Much Too Soon" (2006年)

関連項目[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]