ヘレン・マルーリス
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| 生誕名 | ヘレン・マルーリス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 国籍 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 生誕 | 1991年9月19日(34歳) メリーランド州ロックビル | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 身長 | 160 cm (5 ft 3 in) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| スポーツ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 競技 | レスリング | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ヘレン・ルイーズ・マルーリス(Helen Louise Maroulis, 1991年9月19日 - )は、アメリカの女子レスリング選手。姓の表記は「マロウリス」とも。
人物
[編集]メリーランド州ロックビルの出身。ミシガン・マルケットハイスクールを経て、ミズーリ・バプティスト大学レスリングチームに参加した[1]。無名時代には山本聖子の指導を受けたこともあるという[2][3]。
2012年レスリング世界選手権では吉田沙保里に敗れて銀メダル、2014年レスリング世界選手権では銅メダルを獲得した。この頃からマルーリスはバレンティン・カリカコーチと出会ったのを機に、吉田を攻略するため試合映像などの資料を集めたり、インタビュー記事を英訳して読み込むなどの研究をし始めた[4][5]。2015年レスリング世界選手権(アメリカ・ラスベガス)では女子55kg級で悲願の金メダルを獲得している[6]。
2016年リオデジャネイロオリンピックでは世界選手権を制覇した55kg級がないため階級変更を余儀なくされるが、吉田と対戦するために敢えて1階級下の女子53kgでの出場を選択、食事制限をしながらの過酷な減量生活を送った[5]。同大会の準決勝では、前年の世界選手権で吉田を追い詰めるも惜敗したソフィア・マットソンにフォール勝ち[7]。決勝ではオリンピック4連覇を狙う吉田と対戦し、第1ピリオドでアクティビティタイムによる失点1を取られたものの第2ピリオドで4点を奪って逆転し、自身初にして米国女子レスリングとしても初となるオリンピックでの金メダルを獲得した[8][9][10]。
試合後マルーリスは「沙保里と試合をすることを長年夢に見てきました。彼女と戦う準備をずっと続けてきました。彼女は私のヒロイン。彼女は最も称えられているレスラーで、彼女と試合をできたのは本当に名誉なことだったと思います[11]」、「吉田さんのことを研究すればするほど、彼女のことが好きになりました。彼女と戦うことは夢だったんで、吉田さんは敵ではなかったです。神様は本当にそれを私に教えてくれました[5]」と泣き笑いの表情でコメント。対して吉田は「最後、気持ちで負けてしまいました。相手の押しが強くて、どうしても私に勝ちたい気持ちが伝わってきて、空回りした部分はありました。私が負けたのは、彼女が私より強かったということです」と号泣しながらもマルーリスを称えた[4]。日本国外のメディアでも「マルーリスが日本の“伝説”を破り、米国女子レスリング史上初の金メダル」、「リオ大会を通じて最大のショックの1つ」、「女子レスリングで最大の番狂わせの1つ」などと速報で大きく報じた[11]。2017年1月21日には日本テレビ『欽ちゃん&香取慎吾の第94回全日本仮装大賞』に審査員としてテレビ出演した。
2021年に開催された2020年東京オリンピックでは57kg級に出場したが、準決勝で川井梨紗子に敗れ銅メダル[12]。その2か月後の世界選手権では優勝した[13]。
主な戦績
[編集]- 2015年
- 2015年レスリング世界選手権 女子55kg級 優勝
- 2016年
- リオデジャネイロオリンピック 女子53kg級 優勝
- 2017年
- 2017年レスリング世界選手権 女子58kg級 優勝
- 2021年
- 東京オリンピック 女子57㎏級 3位
- 2021年レスリング世界選手権 女子57kg級 優勝
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “Helen Maroulis - Women's Wrestling - MBU Athletics”. The Official Website of Missouri Baptist University Athletics. Missouri Baptist University. 2025年9月12日閲覧。
- ^ 「吉田沙保里を倒したマルーリスの元コーチは山本聖子だった!…ダルビッシュが明かす」『スポーツ報知』報知新聞社、2016年8月19日。2016年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年9月12日閲覧。
- ^ 「【リオ五輪】「サオリはヒーロー」憧れだった吉田沙保里を破ったマルーリス ライバル山本聖子の教え子だった」『buzzfeed』2016年8月19日。2025年9月12日閲覧。
- ^ a b 横森綾「<リオ五輪>吉田沙保里はなぜ負けたのか? 父不在で克服できなかった重圧」『Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE』2016年8月19日。2025年9月12日閲覧。
- ^ a b c 「「沙保里は私のヒーロー」憧れの人、吉田沙保里の背中を追って、ついにつかんだ金メダル 減量も「吉田と戦うため」 美人レスラー、ヘレン・マルーリスの夢とは」『産経新聞』産経新聞社、2016年8月20日。2025年9月12日閲覧。
- ^ Craig Sesker (2015年9月10日). “GOLDEN GIRLS! Gray, Maroulis hit jackpot by striking gold at World Championships in Las Vegas”. USA WRESTRING 2025年9月12日閲覧。
- ^ 石原聖「<五輪レスリング>果たせなかった吉田の引導役…マットソン」『毎日新聞』毎日新聞社、2016年8月19日。2016年8月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年9月12日閲覧。
- ^ “レスリング界に名を刻む吉田沙保里選手の功績”. SPAIA (2016年10月24日). 2025年9月12日閲覧。
- ^ Gary Abbott (2016年8月18日). “Maroulis beats three-time Olympic champ Yoshida, becoming the first USA women’s wrestling Olympic champion”. USA WRESTRING 2025年9月12日閲覧。
- ^ Jeff Seidel (2016年8月18日). “Helen Maroulis wins USA's first gold in women's wrestling”. USA TODAY 2025年9月12日閲覧。
- ^ a b 「吉田に勝利のマルーリス「サオリは私のヒーローだった」/レスリング」『サンケイスポーツ』産経新聞社、2016年8月19日。2025年9月12日閲覧。
- ^ 「レスリング川井梨紗子が決勝へ 女子57キロ級、強敵を2-1で破る」『朝日新聞』朝日新聞社、2021年8月4日。2025年9月12日閲覧。
- ^ Ken Marantz (2021年10月7日). “#WrestleOslo: Maroulis Regains World Title as Japan Goes 1 for 3 in WW Finals”. United World Wrestling 2025年9月12日閲覧。
外部リンク
[編集]- ヘレン・マルーリス - 国際オリンピック委員会
- ヘレン・マルーリス - オリンピックチャンネル
- ヘレン・マルーリス - Olympedia
- ヘレン・マルーリス - Sports-Reference.com (Olympics) のアーカイブ
- ヘレン・マルーリス - 世界レスリング連合
- ヘレン・マルーリス (@helen_maroulis) - X