ヘルマンケーキ
ヘルマンケーキ Herman cake | |
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フルコース | ケーキ |
発祥地 | ドイツ |
主な材料 | イースト, 砂糖, 穀粉, 牛乳 |
ウィキメディア・コモンズ |
ヘルマンケーキ (ドイツ語:Hermann,英語:Herman cake。略称:ヘルマン)は、アーミッシュフレンドシップケーキに似た、材料を人から人へとチェーンメールのように経由し、材料の中に含まれる酵母及び乳酸菌を育成し続けて作る「友情のケーキ」である[1]。理論的には、ある発酵種の缶は無制限に増殖する。その他の材料は、牛乳, 砂糖, 穀粉それにぬるま湯を混ぜた物である[2][3]。ヘルマンケーキは1970年代になって有名になった[3]。
ヘルマン生地(Hermann-Teig)は調理台に常温で10日程置かれ、決して冷蔵しない[3]。ヘルマンに含まれる多量の酵母のおかげで、はっきりとビールの香りがする。ヘルマンケーキは布巾で薄く覆われて、調理台に置かれ、時々かき混ぜられると、呼吸(表面から泡が出る)ができる。この呼吸はヘルマンケーキの酵母が原因であり、ケーキのミックスは頻繁に泡を吹くのである[4]。
友達からヘルマンを受け取った人は、小さな瓶かプラスチック製のボウルを、次の10日間ヘルマンケーキミックスを作るためのレシピのセットと共にプレゼントされる。4日経つと、別の材料が加えられてかき混ぜられ、また4日後(8日目)に同じ事を繰り返す[2]。9日目になると、ヘルマンは4つか5つに均等に分けられ、そのうちの1つの切れ端を友人たちに提供するのである。最後の部分は保管しておき、10日目に料理する。ヘルマンケーキの料理の完成まで、ヘルマンには多くの材料が加えられる。これらの材料として、甘味を出すために卵, シナモン, リンゴ[2], チョコレート, サクランボを加えたり、うま味を出すためにオリーブやドライトマトを加えたりする。
ドイツの雑誌『Stern』では、ヘルマンケーキの人気が2000年代初頭に、Dr. Oetkerによって、『Backen mit Hermann und Siegfried』という本が出版された事により復活し、発酵した茶である紅茶キノコのブームと非常に似ているとコメントされた記事が掲載された.[1]。
脚注
[編集]- ^ a b Löll, Christiane (31 July 2003). “Ein Kuchen namens Hermann” (German). Stern 24 December 2013閲覧。
- ^ a b c Enfield, Lizzie (30 November 2011). “A friendship cake called Herman”. Word of Mouth Blog (The Guardian) 24 December 2013閲覧。
- ^ a b c Orr, Gillian (11 May 2012). “Home cooks revive a friendly Seventies fad to create a family tree of Herman cakes”. The Independent 24 December 2013閲覧。
- ^ Herman The German Friendship Cake