プランタン (フランスの百貨店)

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Printemps
業種 小売
設立 1865年 (159年前) (1865) in Paris, France
創業者 Jules Jaluzot and Jean-Alfred Duclos
本社
Paris
France
拠点数
20 (2023)
事業地域
France, カタール
従業員数
3,000 (2022)
親会社 Divine Investments SA
ウェブサイト

printemps.com doha.printemps.com

us.printemps.com

プランタンフランス語: Printemps)は、フランスパリに本店を置く百貨店

概要[編集]

プランタン本店
ドーム状のガラス天井

※かつて日本で展開していた店舗についてはプランタン (ダイエーの店舗ブランド)、その中でも東京についてはプランタン銀座を参照。

本店は、パリ9区のオースマン大通りにある。

かつてはアンドラサウジアラビアジッダアメリカ合衆国デンバー、日本の東京中国上海韓国ソウルなどフランス国外でも展開していた。2017年以後はフランス国内でのみ営業を行っているが、2019年5月21日、国外再進出として2021年カタールドーハイタリアミラノに開業する方針を発表した[1]。今後10年間で国外に5-10の出店を目指すとしている[2]

歴史[編集]

プランタンは、ボン・マルシェ百貨店の元店員であったジュール・ジャリュゾにより1865年に開業した。建設地は当時はまだ開発途上の地区であったが、パリと地方を結ぶサンラザール駅が新設されたばかりで、その将来性を見込んでのオープンだった[3]。建物を設計したポール・セディーユは、ガラス工芸アール・ヌーヴォーの丸い屋根に囲んだ近代建築な百貨店に仕上げた。1975年には、建物と丸い屋根が歴史上の記念碑として登録された。

1991年にはグッチの親会社として知られるピノー・プランタン・ルドゥート (PPR、現在のケリング)に買収されたが、2006年、高級ブランドに集中するPPRの戦略から独REEFFと伊Borlettiグループのコンソーシアムに売却された。

2008年に本店で2008年パリ爆弾脅迫事件が発生した。

関連項目[編集]

  • ギャラリー・ラファイエット - フランスの大手百貨店で同じパリのオースマン大通りに本店を構える
  • ダイエー - 日本における提携法人。1980年4月に合弁会社「オ・プランタン・ジャポン」を設立(1986年清算)したほか、2000年まで「プランタン」の名称使用契約を結んでいた。(詳細
  • プランタン銀座 - 日本で1984年4月27日から2016年12月31日まで営業していた百貨店。運営は名称使用契約を結んでいた同名法人(1983年から2002年まではダイエーグループ、2002年から2016年までは読売グループ)が行っていた。法人は2016年12月末まで名称使用契約を結んでいたが、契約終了後の2017年1月にマロニエゲートに改称した。

脚注[編集]

  1. ^ プランタン、2021年にドーハとミラノへの出店を計画、KSM、2019年5月16日。
  2. ^ 仏プランタン カタールに初の国外出店、繊研新聞、2019年6月7日 6:25。
  3. ^ 福本逸美, 「19世紀後半パリにおける草創期百貨店の女店員」『Etudes francaises』 22, 109-142, 1987-03-30, 大阪外国語大学, NAID 110006178929

外部リンク[編集]

座標: 北緯48度52分27秒 東経2度19分42秒 / 北緯48.874076度 東経2.328469度 / 48.874076; 2.328469