ブロウ・モンキーズ

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ブロウ・モンキーズ
The Blow Monkeys
Blow Monkeys At Guilfest 2011.jpg
2011年
基本情報
出身地 スコットランドの旗 スコットランド
ジャンル ロック
ポップス
ソウル
ファンク
活動期間 1981年 - 1990年
2008年 -
レーベル RCA

The Blow Monkeys(ブロウ・モンキーズ)は1981年、スコットランド出身のドクター・ロバート(本名:Bruce Robert Howard)を中心にイギリスで結成された4ピースバンド。ギターヴォーカルドラムスサックスフレットレスベースというユニークな編成だが、メンバーは再結成後も含めて不動である。

バンド名の由来は、ロバートが10代を過ごしたオーストラリアのスラングでアボリジニ「ディジュリドゥを吹く猿」の意)を指すものと言われる。 彼らのサウンドは80年代、同時期に活躍したスタイル・カウンシルとよく比較されるように、ソウルR&Bフィリーサウンドなどを中心としているが、初期はフォークブルースから、80年代後期のシーンを席捲したハウスミュージック、末期には各種ワールドミュージックまで貪欲に取り入れている。また優雅で類まれな容姿と歌唱力を持つロバートの魅力も相まってバンドは80年代後半以降人気を獲得していった。 世界的に認知されたのは1986年発表のセカンドアルバム「Animal Magic」からのシングル「Diggin' Your Scene」(全米ビルボードチャートにて最高14位)である。「She Was Only A Grocer's Daughter」(1987年)からの「It Doesn't Have To Be This Way」は全米ではヒットには至らなかったもののUKチャートでは10位内にランクインし、また日本でもヒットして2度の来日を果たしている。

1991年からのロバートのソロ活動に伴ってバンドは解散となり、その後は初期に回帰するようなアコースティックサウンド中心の落ち着いた大人っぽいスタイルへ移行していった。1995年にはソロで来日公演も行ない、パフォーマーとして健在なところを見せてくれたが、最も盛り上がったのはやはりブロウ・モンキーズ時代のヒット曲だった。

2008年には、不動のメンバー4人で本格的な再結成を果たしてコンスタントなライブ活動に加えて、オリジナルアルバムも製作し、2009年8月には来日公演も行なっている。 ただし、かつて女性ファンを熱狂させたロバートの姿は20年の歳月のうちに体重の大幅な増量に伴い変容している。

メンバー[編集]

Dr. Robert - Vocal,Guitar
Neville Henry - Sax
Mick Anker - Bass
Tony Kiley - Drums

アルバム(オリジナル)[編集]

1. LIMPING FOR A GENERATION (1984年)
2. ANIMAL MAGIC (1986年)
3. SHE WAS ONLY A GROCER'S DAUGHTER (1987年)
4. WHOOPS! THERE GOES THE NEIGHBOURHOOD (1988年)
5. CHOICES (THE SINGLES COLLECTION) (1989年)
6. SPRINGTIME FOR THE WORLD (1990年)
7. DEVIL'S TAVERN (2008年)
8. STARING AT THE SEA (2011年)
9. FEELS LIKE A NEW MORNING (2013年)
10. IF NOT NOW, WHEN? (2015年)

3.に関しては2002年の再発にあたり、ミックスが全く異なる曲が含まれる。
4.に関しては日本盤が先行発売されたが、いくつかの曲でUK盤とヴァージョンが全く異なる曲が含まれる。
1.2.3.に関しては、2008年にBMG JAPANより紙ジャケット仕様でリイシューされた(BVCM-35409~35411)。なお、1.のアルバムジャケットは英国盤オリジナルデザインが再現されている。
1.2.3.に関しては、2010年代にCherry RedよりB面曲やライブを加えた2CDのデラックス仕様で再発された。(CDBRED-544,543,628)

アルバム(コンピレーション)[編集]

THE BEST OF BLOW MONKEYS (74321183262) (1994年)
FOR THE RECORD... (1 39334-2) (1996年)
THE MASTERS (EAB CD-005) (1997年)
ATOMIC LULLABIES - VERY BEST OF THE BLOW MONKEYS (74321 698822) (1997年)
COMPLETE SINGLES (BVCM-37114) (2000年)
RARE AND UNRELEASED (BVCM-37115) (2000年)
DIGGING YOUR SCENE (ARM CD-003) (2000年)
HALFWAY TO HEAVEN : THE BEST OF THE BLOW MONKEYS & DR. ROBERT (371275-2) (2013年)
THE VERY BEST OF THE BLOW MONKEYS (METRSL-130)  (2016年)

アルバム(ライブ)[編集]

TRAVELIN' SOULS (NYQ-001) (2009年)

シングル[編集]

1. Live Today, Love Tomorrow (PAR-1) (1982年)
2. Go Public (RCA-398) (1984年)
3. The Man From Russia (RCA-418) (1984年)
4. Atomic Lullaby (RCA-444) (1984年)
5. Wild Flower (RCA-477) (1985年)
6. Forbidden Fruit (PT-40332) (1985年)
7. Digging Your Scene (PT-40600) (1986年)
8. Don't Be Scared Of Me (MONK-3) (1986年)
9. Wicked Ways (MONK-2)  (1986年)
10. It Doesn't Have To Be This Way (MONK-4) (1987年)
11. Out With Her (MONK-5) (1987年)
12. The Day After You (MONK-6) (1987年)
13. Some Kind Of Wonderful (MONK-7) (1987年)
14. This Is Your Life (PT-42150) (1988年)
15. It Pays To Belong (PT-42232) (1988年)
16. Wait(ROBERT HOWARD & KYM MAZELLE名義) (PT-42596)(PT-42598) (1989年)
17. This Is Your Life (Ten City Remix) (PT-42696)(PT-42698) (1989年)
18. Choice (PT-42886)(PT-42958) (1989年)
19. Slaves No More (PT-43202)(PT-43204) (1989年)
20. Springtime For The World (PT-43624)(PT-43626) (1990年)
21. La Passionara (PT-43864) (1990年)
22. If You Love Somebody (PT-44180) (1990年)

9.にはダブルトラック(レコードの片面に異なる曲が並行してカッティングされており、針を落としてみるまで、どちらの曲がかかるか判らない)の12インチ・シングルが存在する。(MONK-TG2)

音楽性[編集]

  • Dr. Robertは自分のヒーローとしてエルヴィス・プレスリーマーク・ボランあたりを挙げている。ステージアクションには明らかにエルヴィスを模している動きが見られる。
  • 伸びのある中低音からファルセットまで歌いこなしているが、特に中期ではしゃくり上げるようなアクの強い歌唱法を用いており、この辺は好みの分かれるところであろう。
  • 音楽的には80年代中期という時代状況が、特にUKにおいてR&B・ソウルを重視していたこともあり、その影響を前面に押し出している。
  • 楽曲のアレンジおよびロバートのギター奏法においてもカーティス・メイフィールドの影響が見られる曲が中期を中心に多く発表されている。その最たるものが「(Celebrate) The Day After You」であり、ワウワウ・ペダルを使用したカッティングに加えて、ストリングスの使い方も本家顔負けなのが本人にも認められた結果、プロモーション・ビデオでも共演を果たし、掛け合いでデュエットを展開している。
  • アルバム「SPRINGTIME FOR THE WORLD」ではアラブ系の音楽ライの第一人者シェブ・ハレドとの共演を聴くことができる。

備考[編集]

  • Dr. Robertが生粋のブラック・ミュージックフリーク(80年代レコード約3万枚を所有)ということもあり、かなりのこだわり派である。コレクションに当たってはフォーマットによるヴァージョン違い、ミックス違いに要注意である。
  • 「This Is Your Life」については、3パターンの基本形が存在する。「WHOOPS! THERE GOES THE NEIGHBOURHOOD」の先行シングルとしてリリースされたAパターンは日本で先行発売されたアルバムにも収録されたが、その後リリースされたUK盤にはより打ち込み色の強いBパターンが収録された。その後、シングルとして軽めのハウスサウンドでCパターンがリリースされた。歌詞もそれぞれ若干異なっている。
  • レスリー・ゴアのカバー「You Don't Own Me」がパトリック・スウェイジ主演の「ダーティ・ダンシング」のサウンドトラック盤で起用されている。
  • 「THE LAST TEMPTAION OF ELVIS」というNME企画のエルヴィス・プレスリー・トリビュート盤で「Follow That Dream」をカバーしている。
  • Ivyというバンドが「Diggin' Your Scene」を2001年発表のアルバムでカバーしている。
  • 歌詞や言動、あるいはプロモーション・ビデオにおいてもイギリス人らしい皮肉やユーモア、政治批判が随所に見られる。
  • 3rdアルバムの「She Was Only A Grocer's Daughter」というタイトルは、当時のイギリスの首相であったマーガレット・サッチャーの出自を皮肉ったもので、8年間も続いていたサッチャー政権に対する攻撃が満載のアルバムを象徴している。一見ラブソングに聞こえる曲も政権批判と捉えることが可能である。
  • ポール・ウェラーとは公私ともに交流があり、英国労働党を支持するレッドウェッジという運動にも共に参加していた。スタイル・カウンシルの来日時にはロバートがギタリストとして帯同したこともある。

外部リンク[編集]