フレクサブル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フレクサブル
スティーヴ・ヴァイスタジオ・アルバム
リリース
録音 1983年 スタッコ・ブルー
ジャンル ハードロックプログレッシブ・ロック実験音楽
時間
レーベル Urantia Records/Akashic Recirds
エピック・レコード(1997年再発CD)
プロデュース スティーヴ・ヴァイ
専門評論家によるレビュー
スティーヴ・ヴァイ アルバム 年表
フレクサブル
(1984年)
フレクサブル・レフトオーヴァーズ
(1984年)
テンプレートを表示

フレクサブル』(原題:Flex-Able)は、スティーヴ・ヴァイ1984年に発表した、ソロ名義では初のスタジオ・アルバム

解説[編集]

ヴァイはフランク・ザッパ・バンドでの活動で家を買う資金が貯まり、8トラックの録音機材が導入された自宅スタジオ「スタッコ・ブルー」を設立して、1983年に本作のレコーディングを行った[1]。収録曲「アティテュード・ソング」は、アリス・クーパーのバンドのオーディション・テープ用に作った曲「The Night Before」が原型で、本作には「スタッコ・ブルー」で再録音されたヴァージョンが収録された[1]。ヴァイ自身は当初、本作を「極めて個人的な内容」と考え、正式に発売するのではなく、フレキシ・ディスクに起こして友人達に配るつもりでおり、それがアルバム・タイトルの由来となった[1]

1984年当時は、LPとカセットが通信販売限定という形で発売された[2]。なお、ヴァイは本作と同年にEP『Flex-Able Leftovers』も発表しており、1988年に発売された本作の再発CDには、同EPの一部の曲がボーナス・トラックとして収録された[3]

スティーヴ・ヒューイはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「典型的な『速弾き』アルバムではなく、数年にわたりフランク・ザッパとの共演で切磋琢磨されたことから、多くの曲において、ザッパの音楽性と歪んだユーモアの両方が反映されており、"Little Green Men"等、奇妙かつ楽しめる瞬間がある」と評している[4]

収録曲[編集]

特記なき楽曲はスティーヴ・ヴァイ作。

  1. リトル・グリーン・メン - Little Green Men - 5:39
  2. ヴィヴ・ウーマン - Viv Woman - 3:09
  3. ラヴァーズ・アー・クレイジー - Lovers Are Crazy - 5:39
  4. サラマンダーズ・イン・ザ・サン - Salamanders in the Sun - 2:25
  5. ボーイ・ガール・ソング - The Boy/Girl Song - 4:02
  6. アティテュード・ソング - The Attitude Song - 3:23
  7. コール・イット・スリープ - Call It Sleep - 5:09
  8. ジャンキー - Junkie - 7:23
  9. ビルズ・プライヴェート・パーツ - Bill's Private Parts - 0:16
  10. ネクスト・ストップ・アース - Next Stop Earth - 0:34
  11. ゼアズ・サムシング・デッド・イン・ヒア - There's Something Dead in Here - 3:46

再発CDボーナス・トラック[編集]

  1. ソー・ハッピー - So Happy (Steve Vai, Laurel Fishman) - 2:43
  2. ブレッドソー・ブルーヴァード - Bledsoe Bluvd - 4:22
  3. バーニン・ダウン・ザ・マウンテン - Burnin' Down the Mountain - 4:22
  4. クロニック・インソムニア - Chronic Insomnia - 2:05

参加ミュージシャン[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c di Perna, Alan (2009年6月29日). “Steve Vai: Flex Appeal”. Guitar World. Future plc. 2022年4月17日閲覧。
  2. ^ Album - Flex-Able”. The Official Steve Vai Website. 2022年4月17日閲覧。
  3. ^ Prato, Greg. “Flex-Able Leftovers - Steve Vai”. AllMusic. 2022年4月17日閲覧。
  4. ^ Huey, Steve. “Flex-Able - Steve Vai”. AllMusic. 2022年4月17日閲覧。

外部リンク[編集]