フリートーク

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フリートーク
欧字表記 Free Talk[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 1985年4月8日[1]
死没 不明 (1996年用途変更
リアルシャダイ[1]
ダイナフリート[1]
母の父 エルセンタウロ[1]
生国 日本の旗 日本北海道安平町[1]
生産 社台ファーム早来[1]
馬主 社台レースホース[1]
調教師 鈴木康弘美浦[1]
競走成績
生涯成績 7戦3勝[1]
獲得賞金 9831万4000円[1]
 
勝ち鞍
GIII フラワーカップ 1988年
GIII クイーンステークス 1988年
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フリートーク[1]は(1985年4月8日 - 没年不明)日本の競走馬、繁殖牝馬。1988年に中央競馬でデビューし、同年のフラワーカップクイーンステークスに勝利した。主戦騎手は増沢末夫

経歴[編集]

1985年、北海道早来町の社台ファーム早来に生まれる。父リアルシャダイは競走馬時代ドーヴィル大賞優勝などの実績を挙げたのち日本へ種牡馬として輸入されており、本馬はその初年度産駒であった。母ダイナフリートは10戦0勝という成績である[2]。幼駒の頃は細身の馬体で、同期生産馬のスカーレットリボンがA級の評価だったのに対し、本馬はB級と見なされていた[2]。のち社台グループ一口馬主クラブ・社台レースホースの出資募集馬となったが、口数も余っていたとされる[3]。なお、馬名は母ダイナフリートからの連想で、出資者が考案したものである[3]

4歳となった1988年1月末にデビュー。初戦の2着を経て、翌週連闘で臨んだ未勝利戦で初勝利を挙げた。さらに条件戦で2着となり、ここまでダート競走を使われ続けていたが、騎手を務めていた増沢末夫が調教師の鈴木康弘に「芝でも走る」と進言したこともあり、4戦目の重賞・フラワーカップで芝の競走に初出走した[2]。8番人気の評価だったが、レースでは2番手集団追走から最後の直線で楽に抜け出し、2着マイネレーベンに2馬身半差をつけて勝利。一躍、牝馬クラシック初戦・桜花賞への有力候補となった[2]

4月10日に迎えた桜花賞は確固たる本命馬不在といわれ、当日6番人気のフリートークを含む上位人気6頭ほどまでは勝機充分とみられていた。レースでは5番手前後を進み直線で抜け出しを図ったが、勝ったアラホウトクから4馬身弱の差で3着となった[4]。牝馬クラシック二冠目の優駿牝馬(オークス)では桜花賞同様に6番人気の支持から4着となる。

夏の休養を経て、秋は牝馬三冠最終戦・エリザベス女王杯を目標に、クイーンステークスから始動。単枠指定され1番人気に推されたフリートークは、1000メートル通過64秒2という「超スローペース」を2番手で追走、最後の直線で抜け出して重賞2勝目を挙げた[5]。父リアルシャダイ、母の父エルセンタウロという血統構成から、遅咲きの長距離血統ともみられ、この勝利によりエリザベス女王杯への最有力馬と見る向きも生まれたが[6]、その後の調教中に躓いて膝を負傷し、戦線を離脱[3]。そのまま復帰することなく競走生活から退いた。

競走成績[編集]

以下の内容は、netkeiba.com[7]およびJBISサーチ[8]に基づく。

年月日 競馬場 レース名 頭数 枠番 馬番 人気 着順 距離(状態 タイム 着差 騎手 斤量 勝ち馬/(2着馬)
1988. 1. 30 東京 4歳新馬 8 1 1 3 2着 ダ1600m(良) 1:41.1 0.2秒 増沢末夫 53 ウイルセゾン
2. 7 東京 4歳新馬 9 1 1 1 1着 ダ1600m(良) 1:41.6 -1.1秒 増沢末夫 53 (シルキードール)
2. 21 東京 うぐいす賞 400 8 2 2 2 2着 ダ1600m(良) 1:41.0 0.1秒 増沢末夫 53 ハルジオン
3. 9 東京 フラワーカップ GIII 15 5 8 8 1着 芝1800m(稍) 1:49.0 -0.4秒 増沢末夫 53 (マイネレーベン)
4. 10 阪神 桜花賞 GI 18 4 7 6 3着 芝1600m(良) 1:35.4 0.6秒 増沢末夫 55 アラホウトク
5. 22 東京 優駿牝馬 GI 22 7 18 6 4着 芝2400m(良) 2:28.8 0.5秒 増沢末夫 55 コスモドリーム
10. 2 新潟 クイーンステークス GIII 9 6 6 1 1着 芝2000m(良) 2:04.0 -0.1秒 増沢末夫 54 (キリセオリー)

引退後[編集]

その後は故郷・社台ファーム早来(のちノーザンファームと改称)で繁殖牝馬となったが、ミスターシービーと交配された初年度は流産、3年目にも不受胎となるなどしており、1996年1月をもって用途変更となった[9]。出産したのは3頭、そのうち競走馬となったのは2頭のみだったが、うち1頭の牝駒シングライクトークは中央競馬で7勝を挙げてオープンクラスまで昇りマーメイドステークス阪神牝馬特別では2着に連対、さらにその孫・シングウィズジョイが重賞勝利馬となっている[10]

産駒一覧[編集]

生年 馬名 毛色 馬主 管理調教師 戦績 主な勝利競走 供用 出典
第1子 1992年 シングライクトーク 鹿毛 ノーザンテースト (有)社台レースホース 美浦・鈴木康弘 15戦7勝 (繁殖牝馬) [10]
第2子 1994年 (フリートークの1994) (不出走) [11]
第3子 1995年 メイクミーセンス アンバーシャダイ (株)日本ダイナースクラブ 美浦・鈴木康弘 1戦0勝 [12]

血統表[編集]

フリートーク血統ロベルト系 Nasrullah4×5=9.38%) (血統表の出典)[§ 1]
父系 ロベルト系
[§ 2]

*リアルシャダイ
Real Shadai
1979 黒鹿毛
父の父
Roberto
1969 鹿毛
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Bramalea Nashua
Rarelea
父の母
Desert Vixen
1970 黒鹿毛
In Reality Intentionally
My Dear Girl
Desert Trial Moslem Chief
Scotch Verdict

ダイナフリート
1979 鹿毛
*エルセンタウロ
El Centauro
1974 鹿毛
Sideral Seductor
Starling
Planetaria Penny Post
Crescent
母の母
*ロイヤルレジナ
Royal Regina
1962 鹿毛
Fleet Nasrullah Nasrullah
Happy Go Fleet
Fine Catch Sailor
Gandharva
母系(F-No.) ロイヤルレジナ系(FN:3-d) [§ 3]
5代内の近親交配 Nasrullah 4×5=9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ [13]
  2. ^ [14]
  3. ^ [13]
  4. ^ [13][14]


出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o フリートーク”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月28日閲覧。
  2. ^ a b c d 『優駿』1988年5月号、pp.140-141
  3. ^ a b c 『競馬SLG名牝ファイル』pp.132-133
  4. ^ 『優駿』1988年6月号、pp.132-134
  5. ^ 『優駿』1988年12月号、p.126
  6. ^ 『優駿』1988年12月号、p.85
  7. ^ フリートークの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月28日閲覧。
  8. ^ フリートーク 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月28日閲覧。
  9. ^ ジャパン・スタッドブック・インターナショナルの本馬項目より(要ログイン)
  10. ^ a b シングライクトーク”. JBISサーチ. 2019年9月28日閲覧。
  11. ^ (フリートークの1994)”. JBISサーチ. 2019年9月28日閲覧。
  12. ^ メイクミーセンス”. JBISサーチ. 2019年9月28日閲覧。
  13. ^ a b c フリートーク 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月28日閲覧。
  14. ^ a b フリートークの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月28日閲覧。

参考文献[編集]

  • サラブレッド探偵局(編)『競馬SLG名牝ファイル - 全65頭のエピソード&データ集』(光栄、1995年)ISBN 978-4877192150
  • 日本中央競馬会『優駿』各号

外部リンク[編集]