フッ化銅(I)
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| 物質名 | |
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Copper(I) fluoride | |
別名 Cuprous fluoride | |
| 識別情報 | |
3D model (JSmol)
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| ChemSpider | |
PubChem CID
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CompTox Dashboard (EPA)
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| 性質 | |
| CuF | |
| モル質量 | 82.544 g·mol−1 |
| 密度 | 7.1 g cm−3 |
| 構造 | |
| 閃亜鉛鉱 | |
| 危険性 | |
| GHS表示: | |
 
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| Warning | |
| NFPA 704（ファイア・ダイアモンド） | |
| NIOSH（米国の健康曝露限度）: | |
| TWA 1 mg/m3 (as Cu)[2] | |
| TWA 1 mg/m3 (as Cu)[2] | |
| TWA 100 mg/m3 (as Cu)[2] | |
| 関連する物質 | |
| その他の 陰イオン |
塩化銅(I) 臭化銅(I) ヨウ化銅(I) |
| その他の 陽イオン |
フッ化銀(I) フッ化金(I) |
| 関連物質 | フッ化銅(II) |
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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フッ化銅(I)（フッかどう いち、Copper(I) fluoride）は、組成式が CuF と表される無機化合物を指す。
性質
[編集]他のハロゲン化銅(I) CuCl や CuBr、CuI と異なり、一般的には CuF は不安定とされる[3]。固体状態や結晶状態で CuF は安定に得られず、速やかに不均化を起こしてフッ化銅(II) (CuF2) と Cu(0) に変わる。一方、CuF分子は気相下には発生させることができる。CuF2 を加熱して CuF を発生させたり、Cu と CF4 や SF6 などのフッ素源からレーザーアブレーション法により CuF を得るなどの手法があり[4]、分光学的な解析が行われている。
適切な配位子を加えた錯体には安定なものがある（例: CuF•(PPh3)3•2ROH[5]）。
固体が得られるとする文献
[編集]塩化銅(I)にフッ化水素などを反応させることにより CuF の固体が得られるという文献が存在する[6]。
合成
[編集]塩化銅(I)にフッ化水素を1100 - 1200℃で反応させることにより合成される。
性質
[編集]赤色の透明結晶で、閃亜鉛鉱型の結晶構造をとる。格子定数はα 4.255Å、結合間隔はCu-F 1.84Åである。乾燥空気中では安定であるが、湿気があるとフッ化銅(II)に変化し、青色を呈する。フッ化水素酸、塩酸、硝酸には溶けるが、冷水とエタノールには溶けない。
脚注
[編集]- ^ “Copper Monofluoride - PubChem Public Chemical Database”. The PubChem Project. USA: National Center for Biotechnology Information. 2025年7月10日閲覧。
- ^ a b c NIOSH Pocket Guide to Chemical Hazards 0150
- ^ 文献例: Soehnel, T.; Hermann, H.; Schwerdtfeger, P. J. Phys. Chem. B 2005, 109, 526-531. DOI: 10.1021/jp046085y、導入部分に記述あり
- ^ Tanaka, H.; Hirano, T.; Matsuzaki, A. "Gas-phase chemical reaction of laser ablated copper atom with carbon tetrafluoride in electric field: plasma switching by laser ablation (PLASLA)." Trans. Mater. Res. Soc. Jpn. 2004, 29, 3399-3402.
- ^ Chaudhuri, M. K.; Dhar, S. S.; Vijayashree, N. Transition Metal Chemistry 2000, 25, 559-561. DOI: 10.1023/A:1007050908874
- ^ 例: 化学大辞典編集委員会 『化学大事典(7)』 共立出版 1987年 873頁
関連項目
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