ビリー・バッド
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『ビリー・バッド』(英語: Billy Budd, Sailor)は、米国の作家ハーマン・メルヴィル(1819年 - 1892年)の中編小説。未完成のまま遺作として残され、1924年に英国で出版された。
解説
[編集]英国の戦艦に徴用されたビリー・バッドが他の水兵の陰謀に巻き込まれて、船長により死刑になる様を描いている[1]。
本小説を主題にした作品には、以下のものがある。
- 劇 – 1949年にルイス・O・コックス(英語版)などによる劇が作られ、1951年にブロードウェイでも上演[注釈 1]
- オペラ『ビリー・バッド』 – 1951年初演のベンジャミン・ブリテンによるオペラ[2]
- 映画『奴隷戦艦』(原題:Billy Budd) – 1962年に公開されたピーター・ユスティノフの監督作[3]
日本語訳
[編集]- 『ビリー・バッド』 坂下昇訳、岩波文庫、1976年
- 『ビリー・バッド』 留守晴夫訳、圭書房、2009年 - 訳者は松原正の弟子
- 『ビリー・バッド』 飯野友幸訳・巽孝之解説、光文社古典新訳文庫、2012年
関連項目
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ コックスはブロードウェイ上演の年に演劇人が選ぶドナルドソン賞 (英語版)と批評家の選ぶアウター・クリティクス・サークル賞 (英語版)を受賞。いずれも新設されて間もなかった。
出典
[編集]- ^ ハーマン・メルヴィル『ビリー・バッド』
- ^ オペラ“ビリー・バッド”. メトロポリタン・オペラ (日本語版). 2014年11月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年6月8日閲覧。
- ^ “映画『奴隷戦艦』(1962) (ユスティノフ監督)”. 2021年3月2日閲覧。