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ヒデンゼー (ミサイルコルベット)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ルードルフ・エーゲルホーファー
ヒデンゼー
アメリカ合衆国で保存されるヒデンゼー
艦歴
ルードルフ・エーゲルホーファー
Rudolf Egelhofer
起工 1984年 第190造船工場
竣工 1985年10月16日
所属 ドイツ人民海軍
除籍 1990年10月3日
ヒデンゼー
Hiddensee
改称 1990年10月3日
所属 ドイツ海軍
除籍 1991年4月
転属 1991年11月
所属 アメリカ海軍
除籍 1996年10月
其後 保存艦として現存
要目
艦種 対艦ミサイルコルベット
艦型 1241RÄ号計画型
工場番号 01714
排水量 基準排水量 392 t
満載排水量 469 t
全長 56.9 m
全幅 10.2 m
喫水 3.59 m
機関 2倍膨張式巡航用ガスタービンエンジンDM76 2 基 10000 馬力
ブースト用ガスタービンエンジンPR77 2 基 24000 馬力
推進 2推進
電源 ディーゼル発電機3 基 200 kWt
速力 最大速度 42.0 kn
巡航速度 13 kn
航続距離 1400 /13 kn
760 浬/42 kn
行動期間 10 日間
乗員 43 名
武装 艦対艦ミサイルP-20「テルミート2」連装発射機KT-138E 2 基
76 mm単装両用AK-176 1 基(弾数314 発)
30 mm6砲身機関砲AK-630 2 基(弾数1000 発)
個艦防空用艦対空ミサイル9K32M「ストレラ2M」発射機MTU-4US 1 基(弾体16 発)
レーダー ミサイル管制・水上捜索照準レーダー「ガルプーンE」 1 基
射撃管制レーダーMR-123「ヴィーンペル」 1 基
航法レーダー「キヴァーチ2」 1 基
敵味方識別装置 「ニフロームRR」
電子戦装備 電子戦対抗装置「ヴィーンペルR2」 1 基
チャフフレア発射機PK-16 2 基

ヒデンゼー(ドイツ語:Hiddenseeヒデンゼー)は、ドイツ連邦共和国およびアメリカ合衆国ミサイルコルベット(Flugkörperkorvetten)である。ソ連で建造された1241型大型ミサイル艇の1 隻である。艇名は、バルト海上のドイツの領土ヒデンゼー島に因む。

概要

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ドイツ民主共和国(東ドイツ)では、1980年代にそれまでの205型大型ミサイル艇を置き換える目的で1241RÄ型対艦ミサイルコルベット(Flugkörperkorvetten der Projekt 1241 RÄ)の導入を実施した。ヒデンゼーは、その2番艇としてロシア共和国ルィービンスクのヴィーンペル設計局(現在のNPO「ヴィーンペル」)で建造された。当初は、ドイツ共産党活動家に因んだルードルフ・エーゲルホーファー(Rudolf Egelhofer)と称し、人民海軍で運用された。艇番号は、当初は772を与えられ、1987年に572に改められた。

1990年10月3日東西ドイツが再統一されると、ルードルフ・エーゲルホーファーの同型艇は尽く海軍を除籍された。一方、ルードルフ・エーゲルホーファーは除籍を免れ、ヒデンゼーと改称の上ドイツ海軍に在籍した。艇番号も、R6166に改められた。ドイツ海軍では、旧1241RÄ型は621型ミサイルコルベットと呼ばれた。

しかし、ヒデンゼーの残存は調査のためで、この艇がドイツ海軍で本格運用されることはなかった。ヒデンゼーは1991年4月にはドイツ海軍を除籍され、同年11月には調査のためアメリカ合衆国へ引き渡された。1996年10月にはアメリカ海軍を除籍され、マサチューセッツ州フォールリヴァーにあるバトルシップ・コーヴ博物館船となった。

外部リンク

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