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ヒットフィスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヒットフィスト砲塔(アイルランド国防軍ピラーニャⅢH装甲車

ヒットフィスト英語: Hitfist)とは、オート・メラーラ社が開発及び販売している装甲車両向けの2名用砲塔[1]ダルド歩兵戦闘車のために開発され、その後各種車両に搭載可能なモジュール製品として改良発展がなされた。この砲塔はエリコンKBA 25mm機関砲ないし30/40mm Mk 44 ブッシュマスター II機関砲を搭載するように設計されている。主兵装には同軸機銃を装備することもできる。派生モデルでは操作者が対戦車ミサイルの照準及び発射を行える。

砲塔および兵装は1名でも操作可能である[1]

オート・メラーラは、ヒットフィストに車内からリモート操作可能なRWSモードを追加した「ヒットフィストOWS」や、機関銃自動擲弾銃などの小火器を装備するより小型の純粋なRWSとして設計されたヒットロールも販売している[2]

30mm砲装備のヒットフィスト・タレットは、車両に対して2670kgの重量を追加する[3]

運用者

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イタリアの旗イタリア陸軍 - 467基

アイルランドの旗アイルランド陸軍 - ヒットフィスト30 6基

ポーランドの旗ポーランド陸軍 - ヒットフィスト30 359基[6][7]

運用見込み

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スペインの旗スペイン陸軍[8]

ヒットフィスト30Pを以下の砲塔と比較試験中:

  • ESCRIBANO ガーディアン30無人砲塔
  • ラファエル サムソン Mk II

すべての砲塔が2発のスパイクLRミサイルとMk44 30 mmを提案している。

脚注

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  1. ^ a b Hitfist 25mm - 30mm: Light turret for infantry fighting vehicles”. Oto Melara (2013年8月20日). 2017年9月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月12日閲覧。
  2. ^ Hitfist OWS 30mm (Overhead Weapons System): Remote Weapons System for infantry fighting vehicles”. Oto Melara (2013年8月20日). 2018年7月12日閲覧。
  3. ^ Method of Estimating the Principal Characteristics of an Infantry Fighting Vehicle from Basic Performance Requirements”. INSTITUTE FOR DEFENSE ANALYSES. p. 35. 2019年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月28日閲覧。
  4. ^ Italian army to extend Dardo IFV service life | Defense News September 2022 Global Security army industry | Defense Security global news industry army year 2022 | Archive News year”. www.armyrecognition.com. 2023年6月6日閲覧。
  5. ^ Leonardo Offers HitFist Turret for Spain's Dragón AFV” (英語). MilitaryLeak (2020年11月8日). 2023年6月16日閲覧。
  6. ^ Poland” (英語). www.leonardo.com. 2023年6月6日閲覧。
  7. ^ Trade Registers”. armstrade.sipri.org. 2023年6月6日閲覧。
  8. ^ Valpolini, Paolo (2021年11月15日). “Leonardo in Spain: HITFIST 30 mm turret but not only” (英語). EDR Magazine. 2023年6月6日閲覧。

関連項目

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