ハロルド・プリンス

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ハロルド・プリンス
Harold Prince
本名 Harold Smith Prince
別名義 ハル・プリンス
生年月日 (1928-01-30) 1928年1月30日(89歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨーク市
職業 演出家、演劇プロデューサー
ジャンル ミュージカル
活動期間 1950年 – 現在
活動内容 1950年アシスタントステージマネージャーとしてブロードウェイで活動開始
配偶者 ジュディス・チャップリン (1962–現在; 子ども2人)

ハロルド・プリンス: Harold Prince1928年1月30日 – )は、『ウエスト・サイド・ストーリー』、『屋根の上のバイオリン弾き』、『キャバレー』、『オペラ座の怪人』など数々のブロードウェイ・ミュージカルを生み出したことで知られる演劇プロデューサー演出家。個人として史上最多である21度のトニー賞を受賞している。2000年には「アメリカのミュージカルの性質を変えた」としてナショナル・メダル・オブ・アーツ(全米芸術勲章)を授与された。2015年10月から12月にハロルド・プリンス演出の『プリンス・オブ・ブロードウェイ』が東京と大阪で世界初演されることが発表された。[1]

経歴・人物[編集]

生い立ち[編集]

ハロルド・プリンスは ミルトン・A・プリンスとブランチ・スターンの間にニューヨーク市 に生まれた。名門ドワイト・スクールを卒業後、16歳でペンシルベニア大学に進学し、19歳で卒業した。[2] 朝鮮戦争アメリカ陸軍に徴兵され、第二次世界大戦後のドイツなどで2年間過ごした。西ドイツシュトゥットガルトに駐屯中に、プリンスが観たショーに登場したMCが、後に『キャバレー』のエムシー役のモデルとなっている。[3]

キャリア[編集]

プリンスは、20歳の時、演劇プロデューサーで演出家のジョージ・アボットの助手として演劇界でのキャリアをスタートさせた。2年間の徴兵から帰還した後、ジョージ・アボットとジェローム・ロビンス共同演出、ボブ・フォッシー振付の『パジャマ・ゲーム』をアボットと共同プロデュースし、1955年のトニー賞最優秀ミュージカル賞を受賞した。1962年の『ファミリー・アフェア』から演出家として活動し始めるもののヒットに恵まれなかったが、1966年に『キャバレー』が大成功する。1970年には、『ウエスト・サイド・ストーリー』(1957年)に作詞家として参加した作曲家作詞家 スティーヴン・ソンドハイムとのコラボレーションを始め、 共に『カンパニー』(1970年)、『フォリーズ』(1971年)、『リトル・ナイト・ミュージック』(1973年)、 『太平洋序曲』 (1976年)、『スウィーニー・トッド』 (1979年)、『メリリー・ウィー・ロール・アロング』(1981年)などの作品を生み出した。

アンドリュー・ロイド・ウェバーの『エビータ』(1979年)と『オペラ座の怪人』(1986年)の演出を手掛けたことでも有名であり、ウエストエンドとブロードウェイでのロングラン記録を誇る『オペラ座の怪人』は共にハロルド・プリンスのオリジナル演出版である。『キャッツ』の演出も依頼されていたが、断っている。

無名であったジェイソン・ロバート・ブラウンを発掘したのは、ハロルド・プリンスの娘で演出家のデイジー・プリンスであり[4]、デイジー・プリンスの推薦で、ハロルド・プリンスが『パレード』(1999年)の作曲家・作詞家として採用した。この作品で、ジェイソン・ロバート・ブラウンはブロードウェイデビューを飾り、初めてトニー賞を受賞した。

ハロルド・プリンスは、数々の作品で21回トニー賞受賞しているおり、個人としては歴代最多受賞となる。[5]

2015年10月から12月にハロルド・プリンス演出の『プリンス・オブ・ブロードウェイ』が日本で世界初演される。[6]

私生活[編集]

プリンスは、1962年10月26日に作曲家サウル・チャップリンの娘であるジュディー・チャップリンと結婚した。娘のデイジー・プリンスは演出家、息子のチャールズ・プリンスは指揮者として活動している。娘の夫は俳優のアレクサンダー・チャップリンである。

作品[編集]

舞台[編集]

  • Tickets, Please! (1950) - アシスタント・ステージ・マネージャー (舞台監督助手)
  • Call Me Madam (1950) - アシスタント・ステージ・マネージャー (舞台監督助手)
  • Wonderful Town (1953) 『ワンダフル・タウン』 - ステージ・マネージャー (舞台監督)
  • The Pajama Game (1954) - 共同プロデューサー
  • Damn Yankees (1955) 『くたばれ!ヤンキース』 - 共同プロデューサー
  • New Girl in Town (1957) - 共同プロデューサー
  • West Side Story (1957) 『ウエスト・サイド・ストーリー』- 共同プロデューサー
  • Fiorello! (1959) - 共同プロデューサー
  • West Side Story (1960) - 共同プロデューサー
  • Tenderloin (1960) - 共同プロデューサー
  • A Call on Kuprin (1961) - プロデューサー
  • Take Her, She's Mine (1961) - プロデューサー
  • A Family Affair (1962) - 演出家
  • A Funny Thing Happened on the Way to the Forum (1962) 『ローマで起こった奇妙な出来事』 - プロデューサー
  • She Loves Me (1963) 『SHE LOVES ME』 - プロデューサー、演出
  • Fiddler on the Roof (1964) 『屋根の上のバイオリン弾き』 - プロデューサー
  • Baker Street (1964) - 演出家
  • Flora, The Red Menace (1965) - プロデューサー
  • It's a Bird...It's a Plane...It's Superman (1966) - プロデューサー、演出
  • Cabaret (1966) 『キャバレー』 - プロデューサー、演出
  • Zorba (1968) 『その男ゾルバ』 - プロデューサー、演出
  • Company (1970) 『カンパニー』 - プロデューサー、演出
  • Follies (1971) - プロデューサー、演出
  • The Great God Brown (1972) - 芸術監督
  • Dom Juan (1972) - 芸術監督
  • A Little Night Music (1973) 『リトル・ナイト・ミュージック』 - プロデューサー、演出
  • Sondheim: A Musical Tribute (1973) - 出演者
  • The Visit (1973)  - 演出
  • Chemin de Fer (1973) - 芸術監督
  • Holiday (1973) - 芸術監督
  • Candide (1974)  『キャンディード』 - プロデューサー、演出
  • Love for Love (1974) - 演出
  • The Member of the Wedding (1975) - 芸術監督
  • The Rules of the Game (1974) - 芸術監督
  • Pacific Overtures (1976) 『太平洋序曲』 - プロデューサー、演出
  • Side by Side by Sondheim (1977) - プロデューサー
  • Some of My Best Friends (1977) - 演出
  • On the Twentieth Century (1978) 『20世紀号に乗って』 - 演出
  • Sweeney Todd (1979) 『スウィーニー・トッド』 - 演出
  • Evita (1979) 『エビータ』 - 演出
  • Merrily We Roll Along (1981)  『メリリー・ウィー・ロール・アロング』 - 演出
  • Willie Stark (1981) - 演出
  • A Doll's Life (1982) - プロデューサー、演出
  • Play Memory (1984) - 演出
  • Grind (1985) - プロデューサー
  • The Phantom of the Opera (1986) 『オペラ座の怪人』 - 演出
  • Roza (1987) - 演出
  • Cabaret (1987) 『キャバレー』 - 演出
  • Grandchild Of Kings (1991) - 潤色、演出
  • Kiss of the Spider Woman (1993)  『蜘蛛女のキス』 - 演出
  • Show Boat (1994) - 演出
  • The Petrified Prince (1994) - 演出
  • Whistle Down the Wind (1996)
  • Candide (1997) 『キャンディード』 - 演出
  • Parade (1998) - 演出、共同原案
  • 3hree (2000) - スーパバイザー、演出
  • Hollywood Arms (2002) - プロデューサー、演出
  • Bounce (2003) - 演出
  • Lovemusik (2007) - 演出
  • Prince of Broadway(2015)『プリンス・オブ・ブロードウェイ』 - 演出

映画[編集]

  • Something for Everyone (1970) - 監督
  • A Little Night Music (1977) - 監督

受賞とノミネート[編集]

受賞 
  • 1955年 トニー賞 最優秀ミュージカル賞 - The Pajama Game (プロデューサー)
  • 1956年 トニー賞 最優秀ミュージカル賞 - Damn Yankees (プロデューサー)
  • 1960年 トニー賞 最優秀ミュージカル賞 - Fiorello! (プロデューサー)
  • 1963年 トニー賞 最優秀ミュージカル賞 - A Funny Thing Happened on the Way to the Forum (プロデューサー)
  • 1963年 トニー賞 最優秀プロデューサー賞 - A Funny Thing Happened on the Way to the Forum
  • 1965年 トニー賞 最優秀ミュージカル賞 - Fiddler on the Roof (プロデューサー)
  • 1965年 トニー賞 最優秀プロデューサー賞 - Fiddler on the Roof
  • 1967年 トニー賞 最優秀演出賞 - Cabaret
  • 1967年 トニー賞 最優秀ミュージカル賞 - Cabaret (プロデューサー)
  • 1970年 ドラマ・デスク賞 最優秀演出賞 - Company
  • 1971年 ドラマ・デスク賞 最優秀演出賞 - Follies
  • 1971年 トニー賞 最優秀ミュージカル演出賞 - Company
  • 1971年 トニー賞 最優秀ミュージカル賞 - Company (プロデューサー)
  • 1972年 トニー賞 最優秀ミュージカル演出賞 - Follies
  • 1972年 トニー賞 特別賞 - Fiddler on the Roof
  • 1973年 ドラマ・デスク賞 最優秀演出賞 - A Little Night Music
  • 1973年 ドラマ・デスク賞 最優秀演出賞 - The Great God Brown
  • 1973年 トニー賞 最優秀ミュージカル賞 - A Little Night Music (プロデューサー)
  • 1974年 ドラマ・デスク賞 最優秀演出賞 - Candide
  • 1974年 ドラマ・デスク賞 最優秀演出賞 - The Visit
  • 1974年 トニー賞 最優秀ミュージカル演出賞 - Candide
  • 1974年 トニー賞 特別賞 - Candide
  • 1979年 ドラマ・デスク賞 最優秀ミュージカル演出賞 - Sweeney Todd
  • 1979年 トニー賞 最優秀ミュージカル演出賞 - Sweeney Todd
  • 1980年 ドラマ・デスク賞 最優秀ミュージカル演出賞 - Evita
  • 1980年 トニー賞 最優秀ミュージカル演出賞 - Evita
  • 1988年 ドラマ・デスク賞 最優秀ミュージカル演出賞 - The Phantom of the Opera
  • 1988年 トニー賞 最優秀ミュージカル演出賞 - The Phantom of the Opera
  • 1995年 ドラマ・デスク賞 最優秀ミュージカル演出賞 - Show Boat
  • 1995年 トニー賞 最優秀ミュージカル演出賞 - Show Boat
  • 2006年 トニー賞 功労賞
ノミネート
  • 1958年 トニー賞 最優秀ミュージカル賞 - New Girl in Town (プロデューサー)
  • 1958年 トニー賞 最優秀ミュージカル賞 - West Side Story (プロデューサー)
  • 1964年 トニー賞 最優秀ミュージカル演出賞 - She Loves Me
  • 1964年 トニー賞 最優秀ミュージカル賞 - She Loves Me (プロデューサー)
  • 1964年 トニー賞 最優秀ミュージカルプロデューサー賞 - She Loves Me
  • 1969年 トニー賞 最優秀ミュージカル演出賞 - Zorba
  • 1969年 トニー賞 最優秀ミュージカル賞 - Zorba (プロデューサー)
  • 1972年 トニー賞 最優秀ミュージカル賞 - Follies (プロデューサー)
  • 1973年 トニー賞 最優秀ミュージカル演出賞 - A Little Night Music
  • 1976年 ドラマ・デスク賞 最優秀ミュージカル演出賞 - Pacific Overtures
  • 1976年 ドラマ・デスク賞 最優秀ミュージカル/脚本賞 - Pacific Overtures (プロデューサー)
  • 1976年 トニー賞 最優秀ミュージカル演出賞 - Pacific Overtures
  • 1976年 トニー賞 最優秀ミュージカル賞 - Pacific Overtures (プロデューサー)
  • 1977年 ドラマ・デスク賞ユニーク演劇体験賞 - Side by Side by Sondheim
  • 1977年 トニー賞 最優秀ミュージカル賞 - Side by Side by Sondheim (プロデューサー)
  • 1978年 トニー賞 最優秀ミュージカル演出賞 - On the Twentieth Century
  • 1985年 トニー賞 最優秀ミュージカル演出賞 - Grind
  • 1985年 トニー賞 最優秀ミュージカル賞 - Grind (プロデューサー)
  • 1988年 ドラマ・デスク賞 最優秀ミュージカル演出賞 - Cabaret
  • 1993年 トニー賞 最優秀ミュージカル演出賞 - Kiss of the Spider Woman
  • 1999年 ドラマ・デスク賞 最優秀ミュージカル演出賞 - Parade
  • 1999年 トニー賞 最優秀ミュージカル演出賞 - Parade
  • 2007年 ドラマ・デスク賞 最優秀ミュージカル演出賞 - Lovemusik

関連人物[編集]

参考[編集]

外部リンク[編集]