コンテンツにスキップ

ハム将棋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ハム将棋』(ハムしょうぎ)は、Adobe Flashで作成された無料のブラウザ将棋ゲーム。2007年にinfoseek isweb上に公開され[1]、後に独自ドメインへ移転し稼働していたが、2020年1月19日にアクセス不能となった[2]

ルールとしては通常の本将棋であり、特徴はハムスターのキャラクターを相手に対局を行うことである[3]駒落ちによるハンデ戦や、駒の動ける範囲を知らせるガイド機能を搭載し[4]、初心者向けの将棋ゲームとして知られている[5][6][7]

ハム将棋の棋力については様々な評価があり、将棋倶楽部24は「弱い将棋ソフト」[8]棋士羽生善治は「めちゃくちゃ弱い」[9]女流棋士高橋和は「入門者の相手と考えれば強い」[10]、将棋ライターの松本博文は、初心者にとっての登竜門的な役割を果たす「良い塩梅の弱さ」であるとしている[9]。なお、作者であるHozoは、棋力を調整したわけではなく、強いプログラムが組めなかったため、止む無く初心者向けとして公開したものであると述べている[11]

ハム将棋は、棋力を測るための試金石とされることがある。将棋倶楽部24が2011年に行ったアンケートでは、ハム将棋にどの程度勝てるかの級位別の調査が行われた。その結果として、ハム将棋で1勝を挙げた後に、将棋倶楽部24の利用を開始した方が良いとの見解を示した[12]。また、2017年の将棋AIに関する論文では、被験者の棋力を計測する方法として、ハム将棋を利用した[13]

ハム将棋による将棋普及への貢献に関して、羽生善治は、2015年に行われた「将棋を世界に広める会」の設立20周年シンポジウムにおいて、将棋の初心者へはどうぶつしょうぎとともにハム将棋を勧めると述べ、敷居を低くする努力が重要であると語った[14]。高橋和はツイッターで、ハム将棋の貢献を表彰するべきであると述べている[15]。また、2022年に女流棋士となった鎌田美礼は、ハム将棋が将棋を始めたきっかけであったと語った[16]

出典[編集]

  1. ^ Hozo's Flash Page”. 2007年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月18日閲覧。
  2. ^ 松本博文 (2020年1月26日). “弱くて偉大なハムスターが消えた・・・ハム将棋は終了してしまったのか?”. Yahoo!ニュース. 2022年5月18日閲覧。
  3. ^ Fゲームズ”. 2019年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月12日閲覧。
  4. ^ ハム裸玉に勝つ”. 2019年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月19日閲覧。
  5. ^ All About 編集部 (2020年6月9日). “将棋ゲームの一人用おすすめ7選!初心者から世界最強まで”. All About. 2022年5月19日閲覧。
  6. ^ 佐藤友康 (2016年11月30日). “とにかく30局を目指そう。将棋覚えたての超初心者が、指す前に覚えたい3つのこと”. 日本将棋連盟. 2022年5月18日閲覧。
  7. ^ @mura0312 (2018年1月27日). "アプリでは、". X(旧Twitter)より2022年5月19日閲覧
  8. ^ 将棋倶楽部24TOP>リンク>コンピュータとインターネット”. 将棋倶楽部24. 2022年5月19日閲覧。
  9. ^ a b 松本博文 (2019年8月26日). “弱いハム将棋はなぜ偉大なのか? 人間が「負けてあげる」ことの難しさ”. Yahoo!ニュース. 2022年5月18日閲覧。
  10. ^ @takahashiyamato (2015年10月3日). "羽生さんのお話を". X(旧Twitter)より2022年5月19日閲覧
  11. ^ ハム将棋のデータ”. 2019年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月19日閲覧。
  12. ^ ハム将棋アンケート結果”. 将棋倶楽部24 (2011年11月13日). 2017年4月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月19日閲覧。
  13. ^ 伊藤毅志 ほか「未来局面を用いた将棋の学習支援システム」『研究報告ゲーム情報学 (GI)』第2017巻第7号、2017年、1-8頁、ISSN 2188-8736 
  14. ^ 将棋を世界に広める会 設立20周年 NPO法人化15周年記念シンポジウム 7/7 羽生善治名人記念講演”. Youtube. 2022年5月19日閲覧。
  15. ^ @takahashiyamato (2015年10月3日). "私は将棋普及において". X(旧Twitter)より2022年5月19日閲覧
  16. ^ 瀬戸花音 (2022年5月4日). “13歳の鎌田美礼さんが現役最年少女流棋士に ゲーム「プロセカ」に夢中の中学2年生”. スポーツ報知. https://hochi.news/articles/20220504-OHT1T51096.html?page=1 

外部リンク[編集]