ノーシン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

ノーシン(英語表記:Norshin)は、アラクス(旧・荒川長太郎合名会社)が製造・販売している解熱鎮痛薬のブランド名である。

1918年に、スペイン風邪の流行の折に製造販売を始めたのが起源だとされる。

語源としては、「脳がしーんとする」、「脳が新しくなったようにすっきりする(中国における1920年代の広告では「脳新」と表記された経緯がある)」、中国神話の神農をもじったなど、いくつかの説がある。

成分としては、アセトアミノフェンカフェインエテンザミドの3つを併せた「ACE処方」を主とするが、近年ではイブプロフェンを配合した製品もある。

製品の種類[編集]

現在、ノーシンは下記の製品に分類されている。

  • ノーシン(散剤細粒)【指定第2類医薬品】- 「ノーシン」ブランドの基盤商品。3剤形共に有効成分は同じだが、ノーシン錠のみ、エテンザミドの含有量をほかの剤型に比べて多く配合している(160mg/2錠、散剤・細粒は120mg/1包)。また、ノーシン散剤は現在も1回分ずつ薬包紙で包装されている。眠くなる成分や習慣性のある成分は含まれていない。
  • ノーシンホワイト(細粒・錠)【指定第2類医薬品】- 「ノーシン」と同じく3種類の成分を配合した「ACE処方」の頭痛薬。ノーシン錠・ノーシン「細粒」に比べてカフェイン水和物を減らす(70mg→60mg)代わりに、エテンザミドを高配合(380mg)している。そのため、服用回数は1日2回まで(「ノーシン」は1日3回まで)、服用間隔は6時間以上(「ノーシン」は4時間以上)となっている。
  • ノーシンAI(アイ)頭痛薬【指定第2類医薬品】 - 2015年3月発売。イブプロフェンとアセトアミノフェンを150:65の割合で配合した錠剤タイプ。有効成分は2種類の鎮痛成分のみで、眠くなる成分やカフェインを配合していない。
  • ノーシンピュア【指定第2類医薬品】- 「ノーシン錠」や「ノーシンホワイト錠」とは配合成分が異なり、イブプロフェン・アリルイソプロピルアセチル尿素・無水カフェインを配合。24錠入りはピンクスケルトンのピルケース入りである。
  • 小中学生用ノーシンピュア【指定第2類医薬品】 - 「ノーシンピュア」の小中学生用(7歳~14歳用)で、「ノーシンピュア」の処方をベースに、鎮痛成分をイブプロフェンからアセトアミノフェンに差し替え、他の有効成分の含有量を「ノーシンピュア」の半分量に減らした処方。
  • ノーシンエフ200【指定第2類医薬品】 - 2014年5月発売。1カプセルにイブプロフェンをOTC医薬品では最大量の200mgを配合した液状カプセルタイプ。イブプロフェンのみの単味剤で、眠くなる成分を含まない。

広告展開[編集]

昭和初期からノーシンの広告は様々なメディアに掲載されており、「歯痛、ずつうに、ノーシン」のキャッチフレーズは当時から有名である。

新聞広告や劇場の舞台幕、他には『おトラさん』(KRテレビ(現:TBSテレビ))をはじめ、草創期のテレビ番組などで見ることができる。

さらに『おトラさん』に至っては、1957 - 1958年東宝で公開された映画シリーズにもタイアップしている(ただし、最終作『おトラさん大繁盛』ではタイアップしていない)。販促用の景品なども多くあり(マッチプラモデルなど)、広報に力を入れていた。

なお、テレビCMによる広告展開は現在も続いている。

また、1990年アラクス設立時までは、提供クレジットで使われていたこともある。

外部リンク[編集]