チタン酸カルシウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
チタン酸カルシウム
識別情報
CAS登録番号 12049-50-2 チェック
PubChem 16212381
ChemSpider 17340234 チェック
RTECS番号 XR2568666
特性
化学式 CaTiO3
モル質量 135.943 g/mol
外観 白色粉末
密度 3.98 g/cm3
融点

1975 °C, 2248 K, 3587 °F

沸点

3000 °C, 3273 K, 5432 °F

への溶解度 不溶
危険性
半数致死量 LD50 >1200 mg/kg (経口, ラット)
熱化学
標準生成熱 ΔfHo -166.0630 kJ/mol [1]
標準モルエントロピー So 94.64 J/mol・K [1]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

チタン酸カルシウム(Calcium titanate)は、化学式CaTiO3無機化合物である。鉱物としては、ロシアの鉱物学者レフ・ペロフスキー1792年-1856年)の名前にちなんでペロブスカイトと呼ばれる。鉱物はしばしば不純物により色付くが、無色、反磁性の固体である。

合成[編集]

チタン酸カルシウムは、1300℃以上の温度で、酸化カルシウム(CaO)と酸化チタン(TiO2)から合成できる。より純粋なものを得るためには、合成温度を下げるとともに、ゾルゲル法が用いられる。合成された物質は、ゾルゲル法の粉末のため圧縮性が高くなり、計算上の密度(~4.04 g/ml)に近くなる[2][3]

構造[編集]

チタン酸カルシウムは直方晶系、特にペロブスカイト構造の結晶として得られる[4]。このモチーフでは、Ti(IV)中心は八面体状で、Ca2+中心は12個の酸素中心の格子点を占めている。

このモチーフでは、Ti(IV)中心は八面体状になっており、Ca2+中心は12個の酸素中心の格子点を占めている。チタン酸バリウムイットリウム系超伝導体等の多くの有用な材料が関連する構造を持っている。

応用[編集]

チタン酸カルシウムは、チタンの鉱石の1つと他のいくつかのものとを除いて、比較的無価値である。還元されてチタン金属またはフェロチタン合金を与える[5]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b R. Robie, B. Hemingway, and J. Fisher, “Thermodynamic Properties of Minerals and Related Substances at 298.15K and 1bar Pressure and at Higher Temperatures,” US Geol. Surv., vol. 1452, 1978.
  2. ^ Pfaff, G. (1994年). “Synthesis of calcium titanate powders by the sol-gel process”. Chemistry of Materials 6: 58. doi:10.1021/cm00037a013. 
  3. ^ Dunn, B.; Zink, J. I. (2007年). “Sol-Gel Chemistry and Materials”. Accounts of Chemical Research 40 (9): 729. doi:10.1021/ar700178b. PMID 17874844. 
  4. ^ R. H. Buttner, E. N Maslen: Electron difference density and structural parameters in CaTiO3. In: Acta Crystallographica. 1992, B48, 644-649. doi:10.1107/S0108768192004592
  5. ^ Heinz Sibum, Volker Gunther, Oskar Roidl, Fathi Habashi, Hans Uwe Wolf, "Titanium, Titanium Alloys, and Titanium Compounds" in Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry 2005, Wiley-VCH, Weinheim. doi:10.1002/14356007.a27 095