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ダービートライアルステークス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダービートライアル[1]
Derby Trial Stakes
開催国 イギリスの旗イギリス
競馬場 リングフィールド競馬場
2017年の情報
距離 芝1マイル3ハロン133ヤード
(約2334メートル)
格付け L[2]
賞金 賞金総額6万ポンド[2]
出走条件 3歳 牡馬・騸馬
負担重量 9ストーン(約57.15kg
  • ※牝馬は3ポンド(約1.36Kg)減量
  • ※7ハロン以上の勝馬は下記を加増
  • ※グループ競走勝馬は6ポンド(約2.72Kg)加増
  • ※リステッド競走勝馬は3ポンド(約1.36Kg)加増
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ダービートライアルステークス: Lingfield Derby Trial)は、イギリス競馬の競走ダービーステークスの前哨戦として知られており、2014年はリステッド(L)に序されている[1][3]

リングフィールド競馬場で行われるため、しばしばリングフィールドダービートライアルと表記されることもある。

概要

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この競走は、毎年5月上旬の土曜日に行われる[4]

イギリスダービーの前哨戦とされているさまざまな競走の中で[5]、本番で顕著な実績を残している競走である[4]。1932年の創設から2014年までに、本競走の優勝馬がダービーを勝ったものは8頭いる[4]。さらに、本競走では1着にはならなかったが、ダービーを制したものが2頭いる。

また、この競走の優勝馬がのちにセントレジャーステークスを勝ったものとしては、Tulyar、サヤジラオ(Sayajirao)、アルサイド(Alcide)、バスティノ、シルヴァーペイトリアーク(Silver Patriarch)がいる[4]

この競走を行うリングフィールド競馬場は、ダービーが行われるエプソム競馬場と似た形状をしていて、左回りで、起伏に富み、最後の直線の前にきついコーナーがある[4][5]。距離も概ね1マイル半(約2400メートル)と共通である[注 1]

1970年にイギリスで競走の格付制度であるグループ制が導入されると、G3に格付けされたが、2013年にリステッドレースに格下げとなった[6][7]

歴史

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この競走は1932年にイギリスダービーのトライアル競走として創設された[8]

第1回の優勝馬はエイプリルザフィフス(April the Fifth)で、エイプリルザフィフスはその年のダービーに優勝した[4][9]

以来、2014年までの間に、この競走の優勝馬がダービーを勝った例は8頭である。エイプリルザフィフス以降は、ミッデイサン(1937年)、タルヤー(1952年)、パーシア(1959年)、ティーノソ(1983年)、スリップアンカー(1985年)、カヤージ(1988年)、ハイライズ(1998年)がいる[4]

長い間、この競走はグループ3(G3)に格付けされていたが、2013年からリステッドレースに格下げになった[6][7]

2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で6月に順延開催となる。

記録

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最多勝騎手

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  • Harry Carr - 6勝。1948年、1953年、1957年、1958年、1959年、1961年

最多勝調教師

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  • Cecil Boyd-Rochfort - 10勝。1939年、1948年、1949年、1951年、1953年、1957年、1958年、1959年、1960年、1961年

歴代勝馬

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  • ※*印は日本輸入馬。国際競走出走のための一時的なものも含む。

1932年~1969年(グループ制導入以前)

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  • 1932: April the Fifth
  • 1933: Myosotis
  • 1934: Medieval Knight
  • 1935: Field Trial
  • 1936: Barrystar
  • 1937: Mid-day Sun
  • 1938: Blandstar
  • 1939: Hypnotist
  • 1940: 中止(第二次世界大戦
  • 1941: 中止(第二次世界大戦)
  • 1942: 中止(第二次世界大戦)
  • 1943: 中止(第二次世界大戦)
  • 1944: 中止(第二次世界大戦)
  • 1945: 中止(第二次世界大戦)
  • 1946: Fast and Fair
  • 1947: Sayajirao
  • 1948: Black Tarquin
  • 1949: Brown Rover
  • 1950: Tramper
  • 1951: North Carolina
  • 1952: Tulyar
  • 1953: Aureole
  • 1954: Rowston Manor
  • 1955: True Cavalier
  • 1956: Induna
  • 1957: Doutelle
  • 1958: Alcide
  • 1959: *パーシア
  • 1960: Jet Stream
  • 1961: Pardao
  • 1962: Pindaric
  • 1963: Duplation
  • 1964: Oncidium
  • 1965: Solstice
  • 1966: Black Prince II
  • 1967: Heave Ho
  • 1968: Laureate
  • 1969: The Elk

1970年~2011年(G3時代)

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  • ※騎手・調教師については日本語版記事があるもののみカタカナ表記。
月/日 格付 勝馬 優勝タイム 騎手 調教師 備考
1970 G3 Meadowville 2:50.6 G. Lewis Michael Jarvis
1971 G3 Homeric ジョー・マーサー (競馬) William R. Hern
1972 G3 Charling 2:52.0 J. Lindley Gordon Smyth
1973 G3 Ksar ウィリー・カーソン Bernard van Cutsem
1974 G3 Bustino 2:39.8 ジョー・マーサー William R. Hern
1975 G3 Patch 2:40.5 パット・エデリー Peter Walwyn
1976 G3 Norfolk Air 2:37.6 R. Hutchinson ジョン・ダンロップ
1977 G3 Caporello 2:51.3 E. Eldin G. A. Pritchard-Gordon
1978 G3 Whitstead B. Taylor H. Ryan Price
1979 G3 ミルフォード ジョー・マーサー William R. Hern
1980 G3 Ginistrelli 2:36.54 ジョー・マーサー ヘンリー・セシル
1981 G3 Riberetto Philip Robinson Ron Boss
1982 G3 Jalmood ウィリー・カーソン ジョン・ダンロップ
1983 G3 Teenoso 2:54.63 スティーブ・コーゼン Geoff Wragg
1984 G3 Alphabatim Brian Rouse Guy Harwood
1985 G3 Slip Anchor 2:37.45 スティーブ・コーゼン ヘンリー・セシル
1986 G3 Mashkour 2:43.54 スティーブ・コーゼン ヘンリー・セシル
1987 G3 Legal Bid 2:32.03 スティーブ・コーゼン ヘンリー・セシル
1988 5/07 G3 Kahyasi 2:39.00 レイ・コクレーン Luca Cumani
1989 5/13 G3 カコイーシーズ 2:30.89 Greville Starkey Guy Harwood
1990 5/12 G3 ロックホッパー 2:28.35 ウォルター・スウィンバーン マイケル・スタウト
1991 5/11 G3 Corrupt 2:27.01 キャッシュ・アスムッセン Neville Callaghan
1992 5/09 G3 Assessor 2:31.65 ウォルター・スウィンバーン Richard Hannon, Sr.
1993 5/08 G3 Bob's Return 2:25.34 Philip Robinson Mark Tompkins
1994 5/07 G3 Hawker's News 2:34.42 ウォルター・スウィンバーン マイケル・スタウト
1995 5/13 G3 Munwar 2:25.37 ウィリー・カーソン Peter Walwyn
1996 5/11 G3 Mystic Knight 2:25.79 ランフランコ・デットーリ Roger Charlton
1997 5/10 G3 Silver Patriarch 2:34.44 パット・エデリー ジョン・ダンロップ
1998 5/09 G3 ハイライズ 2:24.80 ランフランコ・デットーリ Luca Cumani
1999 5/08 G3 Lucido 2:30.31 Richard Quinn ジョン・ダンロップ
2000 5/13 G3 Saddler's Quest 2:35.24 Kevin Darley Gerard Butler
2001 5/12 G3 Perfect Sunday 2:30.37 Richard Hughes バリー・ヒルズ
2002 5/11 G3 Bandari 2:28.47 Kevin Darley Mark Johnston
2003 5/10 G3 Franklins Gardens 2:33.23 ダリル・ホランド Mark Tompkins
2004 5/08 G3 Percussionist 2:38.30 ランフランコ・デットーリ John Gosden
2005 5/07 G3 Kong 2:34.51 Richard Quinn ジョン・ダンロップ
2006 5/13 G3 Linda's Lad 2:29.25 クリストフ・スミヨン アンドレ・ファーブル
2007 5/12 G3 Aqaleem 2:31.46 Richard Hills Marcus Tregoning
2008 5/10 G3 Alessandro Volta 2:28.91 ジョニー・ムルタ エイダン・オブライエン
2009 5/09 G3 Age of Aquarius 2:29.93 ジョニー・ムルタ エイダン・オブライエン
2010 5/08 G3 Bullet Train 2:32.48 トム・クウィリー ヘンリー・セシル
2011 5/07 G3 Dordogne 2:29.50 Neil Callan Mark Johnston
2012 5/12 G3 Main Sequence 2:28.83 Ted Durcan David Lanigan

※2012年はオールウェザーで1マイル4ハロン(約2414メートル)で施行[10]

2013年以降(リステッドレース)

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  • 2013: Nevis
  • 2014: Snow Sky
  • 2015: Kilimanjaro
  • 2016: Humphrey Bogart
  • 2017: Best Solution
  • 2018: Knight To Behold
  • 2019: Anthony Van Dyck
  • 2020: English King
  • 2021: Third Realm
  • 2022: United Nations
  • 2023: Military Order
  • 2024: Ambiente Friendly

脚注

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参考文献・出典

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各回結果

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注釈

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  1. ^ 6月初旬のダービーにとって、「前哨戦」と目される競走は広くあり、時期では4月上旬から5月下旬まである。1マイルで行われる2000ギニーもその一つであり、「前哨戦(Trial)」とはいえ、同距離の1マイル半で行われる競走というのは多くはない。

出典

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関連項目

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