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タカノツメ (ウコギ科)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウコギ科
タカノツメ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : バラ亜綱 Rosidae
: セリ目 Apiales
: ウコギ科 Araliaceae
: タカノツメ属 Gamblea
: タカノツメ innovans
学名
Gamblea innovans (Siebold et Zucc.) C.B.Shang, Lowry et Frodin (2000)[1]
シノニム
和名
タカノツメ

タカノツメ(鷹の爪[5]学名Gamblea innovans)は、ウコギ科タカノツメ属落葉小高木あるいは落葉高木雌雄異株。別名イモノキ[1]

分布

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日本特産種で、北海道南部、本州四国九州に分布し[5]、低地や丘陵地帯から山地に自生する[6]。痩せ地に多い[6]

特徴

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落葉広葉樹小高木高木[5]、樹高5 - 15メートル (m) ほどになる。小枝はともに灰褐色樹皮で滑らかである[5]。一年枝はやや細く、短枝がよく発達する点はコシアブラによく似るが、枝の髄は白くて詰まっている[5]は柔らかく、樹皮灰色で滑らかである。

小葉が3枚集まった三出複葉であるが[6]単葉二小葉のものも混じる。葉は長枝に互生し、短枝または枝の先端に束生あるいは集中する。葉の表面は緑色で無毛であり、裏面は灰緑色葉縁は毛状の微細な鋸歯になっており[6]、先端が急に細くなり尖る。葉柄の長さは4 - 15センチメートル (cm) 。小葉は長さ5 - 15 cmの楕円形で質は薄い。芽吹きの葉には毛がなく、つやがある[5]には美しく黄葉し、日なたではひときわ鮮やか、日陰では色が薄くなり、コシアブラに似た雰囲気となる[6]

花期は5 - 6月[5]。中心部の白い淡緑色(黄緑色)の小さなが集まった散形花序を総状につける。花弁雄蕊ともに5個ずつで、花柱は2裂する。果実は球形で直径8ミリメートル (mm) 程度の液果。9 - 10月が果期で、黒く熟す。

冬芽は緑褐色や暗紫色の芽鱗4 - 8枚にに包まれていて、頂芽は卵形や円錐形、側芽は小さい[5]。葉痕は浅いV字形で、維管束痕は7個つく[5]冬芽鷹の爪を思わせるため、この名が付けられた。

利用

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若芽は山菜として食用となる[5]。他に薪炭楊枝経木マッチの軸木など様々な用途に利用される。

シノニム

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脚注

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参考文献

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  • 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文『樹皮と冬芽:四季を通じて樹木を観察する 431種』誠文堂新光社〈ネイチャーウォチングガイドブック〉、2014年10月10日、35頁。ISBN 978-4-416-61438-9 
  • 林将之『紅葉ハンドブック』文一総合出版、2008年9月2日。ISBN 978-4-8299-0187-8