ソマチット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

ソマチットソマチッドの表記もある)とはフランスカナダガストン・ネサン1924年 - )が「ヒト血液中に極微小な生命体が存在する」とした仮説のこと。もしくはその生命体のことを指す。なお、このソマチット仮説は医学的・科学的に認められているものではない。

ネサンの説[編集]

ネサンによれば、自分自身が発明した3万倍率(分解能:150A=0.015μm)の光学顕微鏡ソマトスコープ)によりソマチットを発見したとする[1]

また、ネサンはこの仮説に基づいた治療によって、多数の患者を治癒せしめたと主張した。 ただし、ネサンは医師免許を持たないため、法的に医療行為をできない。そのため、カナダの厚生省から告訴された。

また、ある化石中に古代ソマチットを発見したとして、これが骨粗鬆症の治癒に有効であると主張する者もいる。[1]

日本におけるソマチット[編集]

日本におけるソマチット研究の中心は日本ソマチット学会である。 学会では、牛山篤夫(元長野県茅野市立病院長)が発見して命名した結晶性粉末S.I.Cをソマチットと同じものであると主張している。なお、牛山は1962年(昭和37年)4月25日と1966年(昭和41年)4月7日に衆議院で行われた科学技術振興特別委員会で参考人として結晶性粉末S.I.Cによる癌治療の研究内容を説明している。

ソマチッドとしばしば関連付けて語られる千島学説は、「赤血球は、白血球や肝細胞、脂質、生殖細胞などありとあらゆる細胞に転換し、また、逆にそれらの細胞から赤血球へと戻ったりといった、体内で千変万化の働きをしている」という従来の医学界の常識を覆す内容が主張の骨子に含まれているため、その正当性が疑問視されてきた。

応用分野として、ソマチット農法なども存在する。

主張[編集]

日本ソマチット学会の公式サイトで提示されている主な仮説と主張は以下の通り[2]

不死と原子変換[編集]

  • ソマチットは(通常環境では)不死の生命体である。
  • ソマチットは地球上最古の原始生物である。
  • ソマチットは2500万年前の化石内部に生息していた。
  • ソマチットは細菌でもウイルスでもない別の生命体で、DNAの前駆物質である。
  • ソマチットは原子変換(生物学的元素転換)を起こす。
  • ソマチットは非常に高い知性を持ち、塩酸の中で殻を造れる。
  • ソマチットの原理により、サルの脳みそを食べると頭がよくなる。

ソマチットと癌[編集]

  • ソマチットは癌細胞ができると避難行動を取る。よって発症を予測できる。
  • ソマチットは癌患者の血液中にはまったく存在しない。
  • ネサンの開発したソマチットの原理による癌抑制剤には驚異的な効果がある。
  • ソマチットは(牛山によれば)ガン免疫菌である。
  • ソマチットの原理による牛山のガン抑制剤SICは驚異的効果がある。
  • ソマチットの培養は50年以上前に成功した。

尿療法の原理[編集]

  • ソマチットを白血球は抗原と認識しない。すなわちソマチットは白血球以前の基礎免疫である。
  • ソマチットが元気になれば、免疫力はあがる。
  • ソマチットは人体内の環境が悪くなると尿に混ざって体外に逃げ出す。もしくは血小板や赤血球内に逃げ込んで殻を作る。
  • ソマチットの原理によれば、元気になるには水素濃度の高いマイナスイオン水を飲むとよい。
  • ソマチットの原理は尿療法を説明できる。すなわち、逃げ出したソマチットにもう一度体内で働いてもらうという意味である。
  • ソマチットは人間の生き方を変えることができる。

脚注[編集]

  1. ^ 光学顕微鏡の拡大倍率は1000倍-1500倍程度が限界である。これは光の波長の大きさにより光学顕微鏡の分解能の限界が0.1μmであることによる。すなわち、ネサンのソマトスコープが3万倍率(分解能:0.015μm)の機能をもつと主張することは、科学の原理ではない別の原理による機器であることを示す。
  2. ^ 松永修岳. “ご挨拶”. 日本ソマチット学会. 2010年1月2日閲覧。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]