ガストン・ネサン

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ガストン・ネサン(Gaston Naessens、1924年3月16日 - 2018年2月16日[1])は、フランス生物学者。フランス北部ノール県ルーベ生まれ。カナダケベック在住。

マルサン・バロウル校を卒業後、リール大学で物理化学、生物学の集中講座を受ける(医学専攻でもなく、医師免許も所持していない)。

ソマチット[編集]

ソマチットソマチッドの表記もある)とはネサンが「ヒト血液中に極微小な生命体が存在する」とした仮説のこと。もしくはその生命体のことを指す。生物学・医学的に存在を認められておらず、科学的研究の対象ではない。

ソマトスコープ[編集]

ソマトスコープ: Somatoscope)は、ネサンが独自に発明したと主張する光学顕微鏡。倍率は最大3万倍、分解能0.015μmの超光学顕微鏡[注釈 1]で、通常科学の認識を超えた異例の性能であると言われている。

ネサンの説[編集]

ソマトスコープで人の血液を観察。その中に不思議な微小生命体が存在する事を確認したとし、それを「ソマチット」と命名した。観察を繰り返した結果、彼はソマチットを意思知性を持った微小生命体であると断定した。

次に彼はや他の難病患者の血液から発見したソマチットが健康な人から採取したもの異なった形態をもつことを発見し、それを健康な人の物と同じ状態に戻す薬剤の開発を始めた。

その方法は動物実験臨床試験ではなく、ソマチットを観察しながらその形態が回復する薬草を見つけ出すというものであった。

また、ネサンはこの仮説に基づいた治療によって、多数の患者を治癒せしめたと主張した。

ただし、ネサンは医師免許を持たないため、法的に医療行為をできない。そのため、カナダの厚生省から告訴された。

ソマチッドサイクル[編集]

ソマチッドサイクルは、ソマチッドが胞子、バクテリア、細菌状など16段階のパターン変容を1サイクルとして繰り返すことから、ネサンが命名したもの[要出典]

ネサンによる癌の原因およびメカニズムについての理論は、現在の科学的意見と明らかに一致していない。[2]

日本におけるソマチット[編集]

日本におけるソマチット研究の中心は日本ソマチット学会である。

ソマチットは、しばしば千島学説と関連付けられる。

また、ある化石中に古代ソマチットを発見したとして、これが骨粗鬆症の治癒に有効であると主張する者もいる[3]

714-X[編集]

観察の末、彼はクスノキの樹液に注目し、それを製剤化。免疫強化剤「714-X」と命名した。「714-X」の名前は、ガストン・ネサンのイニシャル(GとN:アルファベットの第7と第14の文字)、および彼の出生年である1924年の24からアルファベットの第24の文字「X」をとって命名された。

「714-X」は、リンパ組織(鼠径リンパ節)に注射で投与する方法、もしくは吸入器(ネブライザー)を使ってから吸収させる方法で用いられ、如何なる種類の癌に対しても投与開始後3週間で、完治率75%の治癒率を示したとされた。

「714-X」は、窒素アンモニウム塩塩化ナトリウムエタノールなどと結合したカンファー(樟脳)から成る製剤であると宣伝されたが、アメリカ食品医薬品局(FDA)の分析によれば、94%のと0.01%未満の樟脳および他の塩類から構成されていることが判明した。

人に対する安全性及び治癒効果についての論文は一例も報告がなく、またごく小さな規模で実施された動物実験でも有益な治癒効果は見られず、米国癌学会 (The American Cancer Society) は、「714-Xがガンあるいは他のいかなる病気に対しても治癒的効果を持つという科学的な証拠は一切ない。」との声明を出した。

この「714-X」が薬品として正式に認可されていない時期、ガストンは薬事法違反で摘発された。カナダに移住した後は、「714-X」投与によって末期癌患者が死亡したという嫌疑での訴訟が起こり、最も重ければ殺人罪終身刑もあり得たが、X-714使用者たちによって結成された「ガストン・ネサンを守る会」の活動もあり、無罪となった。その後カナダにおいて714-Xは末期の癌患者への使用が認可された(この認可を受けたものには、「通常療法に見放された末期の癌患者に限って、使用を許可する」として、カウンセリングや食事療法など患者の心理的な安心を図るための幅広い治療法が含まれる)。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 光学顕微鏡の拡大倍率は1000倍-1500倍程度が限界である。これは光の波長の大きさにより光学顕微鏡の分解能の限界が0.1μmであることによる。すなわち、ネサンのソマトスコープが3万倍率(分解能:0.015μm)の機能をもつと主張することは、科学の原理ではない別の原理による機器であることを示す[独自研究?]

出典[編集]

  1. ^ Le chercheur Gaston Naessens n'est plus” (フランス語). La Tribune (2018年2月21日). 2018年9月2日閲覧。
  2. ^ Kaegi E., Unconventional therapies for cancer: 6. 714-X. Task Force on Alternative Therapeutic of the Canadian Breast Cancer Research Initiative., CMAJ. 1998 Jun 16;158(12):1621-4.
  3. ^ 7万人以上の骨粗鬆症を治した2500万年前の貝化石”. 生きる. 2007年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年4月12日閲覧。

参考文献[編集]

関連項目[編集]