シャングリラ (タイタン)

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シャングリラ
Shangri-La
タイタンの全球写真
中央位置する暗い地域はシャングリラ、右下に位置する明るい地域はザナドゥ、シャングリラの下はチントゥー
種類 地域
天体 タイタン タイタン
座標 南緯10度 西経165度 / 南緯10度 西経165度 / -10; -165座標: 南緯10度 西経165度 / 南緯10度 西経165度 / -10; -165
名の由来 シャングリラ

シャングリラ: Shangri-La)は、土星の衛星タイタンの大きな低アルベド地形地名である[1]

過去は液体のメタンを湛えた海であったと考えられているが、現在は乾燥していることが判明している。その中には周囲より明るい「島」と呼ばれる領域がある。「島」はシャングリラより標高が高いとされている。名前が付いている大きな「島」では、200×160kmほどの四国がある。

シャングリラは、東のザナドゥ、北のディルムン、西のアディリといった広大な高アルベド地形と接している。

シャングリラの名称はイギリスの詩人ジェームズ・ヒルトン小説失われた地平線』に登場する、チベットの理想郷シャングリラに由来する。2006年にIAUに採用された当時はShangri-laと綴ったが、2009年4月20日にヒルトンの原作に忠実にShangri-Laと改められた[1]

脚注[編集]

  1. ^ a b "Shangri-La". Gazetteer of Planetary Nomenclature. USGS Astrogeology Research Program.

関連項目[編集]