サイレージ

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サイレージ (silage) とは家畜飼料の一種で、飼料作物をサイロ(silo)などで発酵させたもの。一般には、青刈りした牧草を発酵させたもの(牧草サイレージ)をいう。それ以外の場合には、サイレージの前に穀物名を付けて呼ぶこともある(例: コーンサイレージ)。

概要[編集]

サイロなどに詰められた牧草は、嫌気性菌による発酵により乳酸酢酸などの有機酸の成分比率を増やし、pHが低くなることにより、牧草の腐敗の原因となるカビ好気性菌類の活動を抑え長期保存が可能になる。こうした発酵過程を成功させるために、水分量の調整や乳酸菌などの添加物を投入するなど、農家毎にさまざまなノウハウが培われている。

上手に発酵したサイレージは豊富な有機酸が含まれることとなり、ウシなどの家畜の良好な肥育に大きく貢献する。発酵により発生した有機酸において乳酸の占める割合が高いものが良質なサイレージとされる。また、pH4.5以下が望ましいとされる。一般に水分含量は75%前後に調整されるが、40%程度に調整したものを特にヘイレージ(haylage、低水分サイレージ)と呼ぶ。ヘイレージは気密性が悪いと好気的発酵が行われ、品質の低下を招く。

その他[編集]

獣医学部を舞台にした佐々木倫子による漫画『動物のお医者さん』の中で、塔型サイロでサイレージを造る難しさを採り上げる回がある。「いいサイレージはオレンジの匂い…」とつぶやきながら、塔型サイロの中を踏み固める作業のシーンである。

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関連項目[編集]

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