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ケンタウルス座アルファ星Bc

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ケンタウルス座アルファ星Bc
Alpha Centauri Bc
星座 ケンタウルス座
分類 太陽系外惑星
地球型惑星[1][2]
軌道の種類 周回軌道
発見
発見年 2013年[1]
発見方法 トランジット法[1]
現況 現時点では候補[2]
軌道要素と性質
軌道の種類 周回軌道
軌道長半径 (a) 0.1 天文単位[1]
離心率 (e) 0.24[2]
公転周期 (P) 12.4 [1]
ケンタウルス座アルファ星Bの惑星
衛星の数 0
位置
赤経 (RA, α)  14h 36m 10.11635s[3]
赤緯 (Dec, δ) −60° 38′ 01.7162″[3]
視線速度 (Rv) -22.586±0.0001 km/s[3]
固有運動 (μ) 赤経: -3614.39 ミリ秒/[3]
赤緯: 802.98 ミリ秒/年[3]
年周視差 (π) 743 ± 1.3ミリ秒[3]
(誤差0.2%)
距離 4.39 ± 0.008 光年[注 1]
(1.346 ± 0.002 パーセク[注 1]
物理的性質
半径 0.92 R[1]
他のカタログでの名称
アルファ・ケンタウリBc[3]
GJ 559 Bc[3]
HD 128621 c[3]
HIP 71681 c[3]
HR 5460 c[3]
LTT 5807 c[3]
TYC 9007-5848-1 c[3]
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ケンタウルス座アルファ星Bc(ケンタウルスざアルファせいBc、Alpha Centauri Bc)とは、ケンタウルス座の方向に約4.37光年離れた位置に存在する恒星 ケンタウルス座アルファ星B の周囲を公転している可能性がある太陽系外惑星である[1]

概要 

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主星であるケンタウルス座アルファ星Bには、2012年HARPSによってケンタウルス座アルファ星Bbが発見されていたものの、後の観測により存在しない可能性が示されている[4][1]。ケンタウルス座アルファ星Bcは、2013年トランジット法を用いた観測で発見された[1]

しかし、存在は未確定なため、さらなる観測が必要となる[2]。高精度なドップラー分光法を用いて観測しても、直ぐに有用な結果が得られるとは限らない状況となっている。cが実際に存在していると仮定した場合、約100ppmの精度で約3週間連続して測光観測を行う必要がある。これは、地上にある観測機器の精度では不可能であるため、MOSTのような人工衛星で観測を行わなければならない状態である。cのトランジットを再観測するには、トランジット法を用いた太陽系外惑星の探索に用いられる将来の人工衛星が必要となるが、TESSCHEOPSはそのような観測を行うことが可能である。

特性 

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大きさの比較
地球 ケンタウルス座アルファ星Bc
地球 Exoplanet

ケンタウルス座アルファ星Bcは、地球の約0.92倍の岩石惑星とされている[1]。12.4日の公転周期でbの外側を公転しており、軌道長半径は0.1天文単位である。軌道離心率は0.24未満とされている[2]。主星に近いため、居住することは不可能とされている。

脚注 

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注釈

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  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j 太陽系に最も近い恒星ケンタウルス座のα星「プロキシマ」に第二の地球を発見か?”. サイエンスジャーナル. 2020年9月8日閲覧。
  2. ^ a b c d e Has Another Planet Been Found Orbiting Alpha Centauri B?”. DREW ex machina. 2020年9月8日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m @3396297”. simbad. 2020年9月8日閲覧。
  4. ^ 「太陽系に最も近い惑星」実在せず。ケンタウルス座アルファ星Bb、幻だった(研究結果)”. HUFFPOST. 2020年9月8日閲覧。

関連項目

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座標: 星図 14h 39m 35.06311s, −60° 50′ 15.0992″