ギンコトキシン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
ギンコトキシン
識別情報
略称 MPN
日化辞番号 J351.197I
特性
化学式 C9H13O3N
モル質量 183 g/mol
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ギンコトキシン: Ginkgotoxin)とは、4'-O-メチルピリドキシンとも呼ばれ、自然のイチョウで生成される神経毒である[1][2]。ギンコトキシンは、ビタミンB6(ピリドキシン)と構造的に拮抗する抗ビタミンである。ギンコトキシンは、てんかん発作を誘発することがある。

毒性[編集]

市販品による食中毒のいくつかの事例が報告されている。銀杏の摂取による中毒の方がより懸念される。実際、特に子供が銀杏を食べ過ぎると、意識不明痙攣が起こることがあり、死に至ることもありうる[3]。ギンコトキシンは、構造的にビタミンB6に良く似ている。ギンコトキシンは、哺乳類のピリドキサールキナーゼの活性を減少させることによってビタミンの活性化を阻害することが示唆されている[4] 。この減少は、グルタミン酸脱炭酸酵素の活性の低下につながり、GABAの生合成を阻害する。次に、神経伝達物質の興奮と抑制の間に不均衡が発生する。これが、てんかんの発作を引き起こす[4]。ギンコトキシンの毒性は、ビタミンB6のサプリメントをとることによって緩和することができる。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ http://jglobal.jst.go.jp/public/20090422/200902276940042752
  2. ^ http://www.linkdediet.org/hn/modules/weblogD3/index.php?date=20100416
  3. ^ Yoshimura T., Udaka N., Morita J., Jinyu Z., Sazaki K., Kobayashi D., Wada K. (2006). “High performance liquid chromatographic determination of ginkgotoxin and ginkgotoxin-5'-glucoside in Ginkgo biloba seeds”. Journal of Liquid Chromatography & Related Technologies 29: 605-616. doi:10.1080/10826070500531466. 
  4. ^ a b Kästner U., Hallmen C., Wiese M., Leistner E., Drewke C. (2007). “The human pyridoxal kinase, a plausible target for ginkgotoxin from Ginkgo biloba”. The FEBS Journal 274 (4): 1036-1045. doi:10.1111/j.1742-4658.2007.05654.x. PMID 17250738. 

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]