キエフ・ペチェールシク大修道院
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ドニエプル川から見たキエフ・ペチェールシク大修道院
キエフ・ペチェールシク大修道院(キエフ・ペチェールシクだいしゅうどういん、ウクライナ語:Києво-Печерська лавра[1];意訳:「キエフ洞窟大修道院」)はウクライナの首都、キエフのペチェールシク地区に位置するキリスト教正教会の大修道院である。
概要[編集]
キエフ大公国の時代、1051年にキエフの郊外に建立された[2]。中世から近世にかけてウクライナの宗教・教育・学問に大きな影響を与えつつ、様々な政権と争ってきた修道院である。
現在、大修道院の敷地は、キエフ・ペチェールシク歴史文化国立保護館の管理下にある部分と、モスクワ総主教の庇護下にあるロシア正教会系のウクライナ正教会モスクワ聖庁が管理する部分とに分かれている。モスクワ総主教庁系ウクライナ正教会モスクワ聖庁の現在の指導者はヴォロディームィル・サボダン府主教である。
ロシア連邦政府と近いモスクワ聖庁は、ウクライナ東部紛争以降、ウクライナ正教会 (2018年設立)独立を後押ししてきたウクライナ政府と対立関係にある。大修道院は2018年11月、モスクワ聖庁幹部が憎悪を煽る発言をした容疑で、ウクライナ治安機関の捜索を受けた[3]。
キエフ・ペチェールシク大修道院は、聖ソフィア大聖堂などとともに「キエフの聖ソフィア大聖堂と関連する修道院群及びキエフ・ペチェールシク大修道院」の一部として、1990年に世界遺産リストに登録された。
墓[編集]
関連記事[編集]
脚注・出典[編集]
- ^ [クィーイェヴォ・ペチェールスィカ・ラーヴラ]
- ^ 『地球の歩き方 2014〜15 ロシア』ダイヤモンド・ビッグ社、2014年、450頁。ISBN 978-4-478-04581-7。
- ^ 【プーチンのロシア】揺れる東方正教会(2)「聖地」対立最前線に ウクライナ、捜索断行『毎日新聞』朝刊2019年2月1日(国際面)2019年2月10日閲覧。
外部リンク[編集]
- (英語)/(ロシア語)/ (ウクライナ語) ウクライナ正教会(モスクワ総主教庁系) の公式サイト
- (英語) Virtual reality tour of the Kiev-Pechersk Lavra of 360 (3D Photointeravtive)
- (英語) キエフ・ペチェールシク歴史文化国立保護館の公式サイト